スティーブ・ジョブズがフルータリアンでなければ…!? フルーツで肌の老化が進むと医師が警告!

スティーブ・ジョブズがフルータリアンでなければ…!? フルーツで肌の老化が進むと医師が警告!

お肌や健康に良いと思って果物を積極的に摂っている方は多いのではないでしょうか。しかし高雄病院理事長の江部康二先生は、現代の果物はもはや「毒」だと言い、その摂取に警鐘を鳴らします。詳しくうかがいました。

≪目次≫
●果糖は数十倍の速さで糖化を促進! 果物はもはや「毒」
●果糖は中性脂肪に変わりやすい
●ジョブズ氏はフルータリアンだった
●教えてくれたのは……

果糖は数十倍の速さで糖化を促進! 果物はもはや「毒」

老化を顕著に示すのがお肌の衰えです。シミができたりシワが増えたり、鏡の前で「老けたなあ……」とついついため息。心当たり、ないでしょうか? 肌の劣化を防ぐためにビタミンやミネラル、食物繊維が豊富な果物を日常的に口にしている人も少なくないでしょう。しかしハッキリいって、それはお肌の若々しさを守るどころか衰えに加速をつける行為となってしまいます。その理由は果物の甘さにあります。

果物の甘みは糖質の一種である「果糖」などによって生み出されます。この果糖はブドウ糖に比べておよそ数十倍もの速さでたんぱく質とくっついてしまうといわれているのです。つまり、それだけ糖化を促進する(AGEs〈エージーイーズ〉をつくり出す)可能性があるわけです。この説は帝京大学医学部の山内俊一教授によるものですが、山内先生はAGEs研究の第一人者だけに説得力があります。

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果糖は中性脂肪に変わりやすい

果糖はじつは血糖値を上げることはほとんどしません。その点で「安心できる糖質」と考えられていました。しかし糖化という観点から見つめ直してみると「安心なんてとんでもない!」ということになったのです。

果糖は血糖値をほとんど上げないものの、すぐに中性脂肪に変わるので肥満を招きやすいという面もあります。肥満も老化を促進します。その意味でも避けるに越したことはありません。

「果物が体に悪いなんて……」と啞然(あぜん)とする人も多いでしょうが、それは昔の常識にとらわれていると思ってください。現代の果物はその多くが品種改良され、糖度が大変高くなっています。また、サイズも大きくなっていますよね? これはもはや果物に含まれているビタミンやミネラルの摂取などお話にならないくらいで、糖質のかたまりを口にしているようなものです。

昔のリンゴやイチゴ、ミカンなどは酸っぱいものが少なくありませんでした。そのころの果物ならともかく、今の果物は「毒」だと思って手に取らないほうがいいでしょう。ビタミンやミネラル、食物繊維は野菜から摂るようにしてください。

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出典: FASHION BOX

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ジョブズ氏はフルータリアンだった

マッキントッシュやアイフォン、アイパッドなど画期的な製品で世界にインパクトを与えてきたアップル社。その創業者のひとりとして知られるのがスティーブ・ジョブズ氏です。彼は56歳という若さで亡くなりました。死因は膵(すい)神経内分泌腫瘍(しゅよう)という珍しいがんでした。

ジョブズ氏は「フルータリアン」としても知られていました。フルータリアンとは、果実のみを食べる主義をもつ人たちのこと。ベジタリアン(菜食主義者)よりも厳しい制限をみずからに課しています。現代の果物は糖度が高く、果糖もたっぷりです。果糖はブドウ糖よりもAGEsを蓄積する力が数十倍強いので、体には大きな負担がかかります。もしジョブズ氏が糖質制限食のことを知っていたら、今でも第一線で活躍していた可能性は十分にあると私は思っています。

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教えてくれたのは……

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江部康二 (えべ・こうじ)

【Profile】
1950年、京都府生まれ。京都市右京区・高雄病院理事長。数多くの臨床活動の中からダイエット、糖尿病克服に画期的な効果がある「糖質制限食」の体系を確立。ブログ『ドクター江部の糖尿病徒然日記』にて糖尿病や糖質制限食にまつわる情報を日々発信している。『「糖質オフ!」健康法 主食を抜けば生活習慣病は防げる!』(PHP文庫)、『内臓脂肪がストンと落ちる食事術』(ダイヤモンド社)など、多数の著書がある。

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(抜粋)

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編集/株式会社クリエイティブ・スイート
編集協力/柚木崎寿久(オフィスゆきざき)
WEB編集/FASHION BOX
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