肌のシミ・シワ・たるみ予防｜今摂るべき美肌食材・サプリ [管理栄養士監修]

【いつまでも美しく、若々しく！食習慣の新常識】
ずっとキレイでいたい。そんな願いを叶えるのは、実は「日々の食習慣」。間違った常識や昔のままの食事を見直し、老化にブレーキをかけましょう。管理栄養士の堀知佐子さんに教えていただきました。

美肌の大敵、体のサビを防ぐ栄養を欠かさない

野菜や果物が体のサビを落とす

肌のシミやシワ、たるみなどを加速させる肌の酸化。体内では「酵素」が酸化を抑えてくれますが、その酵素も加齢とともに減少気味に。その酵素の役割を補ってくれるのが、“抗酸化ビタミン”と呼ばれる「ビタミンA・C・E」や、酵素の原料となり働きを助ける、亜鉛やセレン、銅、マンガンなどの「抗酸化ミネラル」です。

また最近では、「フィトケミカル」という成分も注目を集めています。野菜や果物、豆類、海藻類、お茶、ハーブなどの色素や香り、アクなどに含まれる成分のことで、抗酸化作用のあることがわかっています。

ビタミンやミネラル、フィトケミカルは、体のサビをとるだけでなく、さびにくい体を作ります。意識的に摂るように心がけましょう。

《お助けアイテム》
ひときわ明るく輝く

時間差で溶けるビタミンCと、Cの働きを助けるAとEを配合。

3つのビタミンは協力して抗酸化作用を発揮するので、一緒に摂取するのがおすすめ。なお、ビタミンAのうち、緑黄色野菜など植物性食品に含まれる「β-カロテン」は吸収率が低いので、野菜ならゆでるなどして量を多めに取るよう工夫を。ビタミンCは水溶性で体内に留めておけないため、毎食摂取するのが理想的。

ビタミンA ▶ 細菌ウィルス対策
●卵 ●レバー ●にんじん ●ほうれん草 ●しそ ●抹茶

ビタミンC ▶ 美肌美白効果
●いちご ●ピーマン ●ブロッコリー ●キウイフルーツ ●ゴーヤ ●レモン

ビタミンE ▶ 血行改善
●かぼちゃ ●アーモンド ●たらこ ●アボカド ●モロヘイヤ ●ひまわり油

亜鉛（牛肉、豚肉、牡蠣、うなぎ）、セレン（しらす干し、いわし丸干し）、銅（ココア、レバー）、マンガン（しょうが、海草、豆類）などが◎。

赤ワインに含まれる「ポリフェノール」や、にんじんの色素「β-カロテン」、トマトの色素「リコピン」、ハッカの香りや苦味の成分「メントール」などが有名。

アンチエイジングをテーマにしたレストラン「ル・リール」のオーナー兼シェフ。管理栄養士、調理師、食生活アドバイザーなどの資格を生かし、各メディアで活躍。『今日から変わる！若返り食生活』（きずな出版）など著書多数。

公開日：2020.05.22