リスティング広告とは?

“リスティング広告”を初心者向けに解説! 基礎知識&メリットをデジタルマーケのプロが指南

新規プロジェクトについて、上司から「リスティング広告を出したいから見積もり発注しておいてよ」と頼まれた。返事をしておいたものの、“リスティング広告”って一体、何のこと?

リスティング広告とは、ずばり“検索連動型広告”のこと。
ユーザーの検索したキーワード=興味あるテーマに絞り込んで表示されます。ユーザーのニーズを満たすとともに、見込み客を逃がさず、極めて効果的に企業の収益アップにつなげる広告の手法です。
そんなリスティング広告について、デジタルマーケティングアドバイザー&コンサルタントの山浦直宏さんに詳しく教えていただきました。

≪目次≫
●最強の広告システムであるリスティング
●リスティングはGoogleにも大きな収益をもたらした
●教えてくれたのは……

 

最強の広告システムであるリスティング

リスティング広告とは、検索連動型広告のことです。ユーザーが検索したキーワードに連動して検索項目に出現する有料広告で、通常の検索上位サイトより上のスペースに表示されるので高い効果が見込めるのが特徴です。

特にショッピング広告などはユーザーがそのままクリックするケースも多く、速やかなECサイトへの誘導も期待できます。Webサイト側にとっては、コンテンツSEO(*)で時間をかけて効果の有無を確かめるよりも、検索行動からユーザーを絞り込んで見込み客として誘導できる上、広告料を払いつづける限り一定の効果を期待できるリスティング広告は魅力的なのです。

リスティング広告とは

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*コンテンツSEO/用語解説

インターネット上で、良質なコンテンツのものがSEO(サーチエンジン最適化)において、上位に表示されること。また、そういった良質なコンテンツを継続的に発信して上位表示を目指す手法。Googleなどの検索エンジンを用いて検索した際に、上位に表示されるサイトの基準は、以前は被リンク数などでした。しかし2010年代前半ごろまでそれを悪用し、被リンクの大量設置や、キーワードを不自然に詰め込んだ文章などを作り、検索順位を上げようとする「ブラックハットSEO」がありました。現在、コンテンツSEOが主流になり、良質なサイトが上位に表示される傾向になっています。

 

リスティングはGoogleにも大きな収益をもたらした

それでは、掲載を行っているGoogleにとってはどうでしょうか?

このシステムは、需要に合わせてクリック単価が設定できるため、Googleにとっても極めて収益率が高い広告商品になっています。

検索連動型広告に関しては、Googleは後発でした。しかし、先発したOverture(オーバーチュア)社が採用したファーストプライスオークションがキーワード入札のシステムに曖昧さがあったのに対して、Googleの採用したセカンドプライスオークションは安定性があり、広告主側にもGoogle側にもメリットが大きかったため、現在ではアメリカのリスティング広告の77%を占めています。

実際、この広告システムによってGoogleは赤字収益から大転換を遂げることができ、1年間の収益も285億ドル(2017年集計)にまで伸びたのです。

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教えてくれたのは……

デジタルマーケティング アドバイザー&コンサルタント
山浦直宏(やまうら・なおひろ)

【Profile】
読売広告社、ユニクロ、トランスコスモスを経てデジタルマーケティングコンサルティング会社のアユダンテ(株)に在籍。Googleマーケティングプラットフォームのコンサルを行う傍ら、デジタルマーケティング領域のコンサルや企業研修など、コンサル実務と組織・人材育成の両面からデジタルマーケティングを推進している。Googleアナリティクス 360(有料版)のコンサルの実績は40社を超え、先進事例多数。マーケティングコンサルティング会社の(株)シナプスでは研修講師として、マス&デジタルの経験からまとめた「デジタルマーケティング概論 (基礎)」を展開。NTTデータ、日本ユニシス、凸版印刷、双日、テレビ東京など、デジタル化を推進する多くの企業研修に採用されている。2010年よりGoogleアナリティクス個人認定資格 (GAIQ) 講座をはじめ、累計1000人以上の合格者を輩出し人気を博している。これまでに、読売広告社では社内起業し、子会社の代表取締役に就任。トランスコスモスでは部長職、子会社取締役副社長などを歴任。また、立教大学経営学部非常勤講師として教鞭も執り、これまでに青山学院大学、東京都市大学、多摩大学、会津大学でも講座・講演を行い、後進の指導・育成にも努めている。主な著書に『Google Analytics パーフェクトガイド増補改訂版』(SBクリエイティブ)、『いちばんやさしいGoogleアナリティクスの教本』(インプレス)、『GAIQ資格試験対策ガイド』(翔泳社)、『Googleアナリティクス プロフェッショナル』(技術評論社)などがあり、累計2万部を超えるGoogleアナリティクス本のベストセラー著者でもある。ほか、ネットメディアを中心に記事執筆、寄稿多数。

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(抜粋)

デジタルマーケティング

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監修/山浦直宏

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編集/佐藤裕二、林賢吾、佐古京太(株式会社ファミリーマガジン)
編集協力/竹内雅彦(株式会社風都舎)、井上岳則、水野春彦
協力/アユダンテ株式会社
WEB編集/FASHION BOX
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