おうち時間が増えるなか、気になるのが運動不足。注目の「朝バナナ+ヨーグルト」を取り入れて、体の内から筋肉量を増やして燃費のいい体をめざしましょう。医学博士の小林暁子さんに教えていただきました。
≪目次≫●バナナ+ヨーグルトの朝腸活でムリなく理想のやせ体質に!
○バナナとヨーグルトの朝食を続けると体にこんないいことが!
●教えて! 朝バナナヨーグルトの魅力 Q&A
○毎日便を観察して、今の腸内環境をチェック!
●私たちもバナナヨーグルトを食べ続けてみました!
●教えてくれたのは……小林暁子さん プロフィール
バナナ+ヨーグルトの朝腸活でムリなく理想のやせ体質に!
健康的なやせ体質になるには、腸がカギを握っています。朝食を身近な食材のバナナとヨーグルトに置き換えてダイエットを。
朝の定番、バナナとヨーグルトは、
実は理想的なダイエットのサポート食材だったのです!
「乳酸菌が含まれるヨーグルトと、食物繊維が豊富に含まれるバナナ。腸内の善玉菌となるものと、そのエサとなるものを同時にとることで、乱れがちな腸内環境が整い、やせやすくなります。毎朝、継続してとり続けることが大切です」(小林さん)
バナナとヨーグルトの朝食を続けると体にこんないいことが!
□ 腸内環境が整ってお通じがよくなる
□ 筋肉量が増加し、やせやすい体質に
□ 基礎代謝がアップし、体脂肪率が減少
□ 朝の血糖値の急な上昇が防げる
□ 肌のハリやツヤがよくなる
\この2つを毎朝食べるだけでOK!/
バナナ 1本 + ヨーグルト 200g
↓ ↓ ↓
【 理想の体 】
■ 目覚めがよく活動的
■ 肌の色ツヤがいい
■ 風邪をひきにくい
■ 筋肉量が増える
■ お通じが快適
■ 疲れにくい
■ 体脂肪率が減る
腸活で新型コロナウイルスにも負けない! 腸内環境を整えて免疫力アップ [医師監修]
教えて! 朝バナナヨーグルトの魅力 Q&A
Q. バナナ+ヨーグルトがなぜダイエットにいいの?
A. 基礎代謝がアップし筋肉もつきやすい体質に
「朝食をバナナヨーグルトに置き換えて、腸内環境が整うと、老廃物が排出されやすくなり、細胞のはたらきが活発に。それにより基礎代謝があがり、やせ体質になると考えられています。バナナの糖質はおだやかに吸収されるので血糖値の急上昇をおさえながら、朝食に必要なエネルギーを補えるのがいいですね」。
20~40代の10人の女性が、1か月間、朝食をバナナヨーグルトにする調査をしたところ、9人の筋肉量が増え、8人の体脂肪率が減る結果が出ました。
<10名の女性が1か月食べ続けた結果>
※小林暁子先生調べ
Q. 食べ方や量に決まりはある?
A. 朝食はバナナとヨーグルトのみ。水は飲んでもOK
バナナ1本にプレーンヨーグルト200gが目安。消化しやすいようスムージーにしてもいいですし、バナナとヨーグルトを別々に食べても効果は同じです。水は飲んでOKですが、朝食はそれのみとします。ただし、朝から運動量が多くて、おなかが空いてしまう人は、ほかのフルーツを加えたり、サラダやみそ汁をつけてもいいでしょう。
Q. バナナとヨーグルトだけでやせるの?
A. スクワットなど軽い筋トレや有酸素運動も合わせると◎
腸内環境がよくなると、アミノ酸など栄養の吸収もよくなり、筋肉がつきやすくなると考えられます。並行してスクワットなどの筋トレや、ウォーキングなどの有酸素運動を行うとダイエット効果があがります。
Q. 朝腸活で腸内環境が整うと体にどんな変化がある?
A. 便の状態の変化で腸内環境がわかります
腸内環境が整ったかどうかは、便の状態でわかります。下の表で、DかEの状態に近ければ理想的。腸内環境がよくなると、免疫力がアップし自律神経が整い、睡眠の質がアップしたり、肌荒れや疲れやすさが改善するなどの効果が期待されます。ダイエットだけではなく、健康と若さを保てるのです。
また、腸は自律神経を通して、脳とも深く関係しているので、やる気が出ない、憂うつを感じるという人にもおすすめです。
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毎日便を観察して、今の腸内環境をチェック!
《悪い状態》
↑ A:硬くてころころのウサギの糞状
↑ B:ソーセージ状(もしくはバナナ状)だが、凸凹している
↑ C:表面にひび割れがあるソーセージ状
↑
《理想の便》
D:表面がなめらかで柔らかい。ソーセージ状、または蛇のようにトグロを巻く
E:便を出した切れ端がはっきりわかり、やわらかく、半分固形
↓
↓ F:端がほぐれてふにゃふにゃ、泥状
↓ G:水様で固形物を含まない液状
《悪い状態》
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“便”から腸の健康状態が分かる!? 腸内環境&腸内フローラを毎日チェック!【医師監修】
私たちもバナナヨーグルトを食べ続けてみました!
ぽっちゃり体形と乱れた腸内環境に悩むリンネルスタッフが、バナナヨーグルトダイエットに約1か月間挑戦しました!
ライターT
中年太りにくわえ、ステイホーム中の運動不足による肥満に悩む40代。運動が苦手なので、とにかく楽してやせたい。
<お悩み>
● おなかまわりが太くメタボ気味
● 体脂肪率が高い
● 筋肉量が少ない
<1か月後の体の変化>
体重 -1㎏
体脂肪率 -0.5%
筋肉量 +0.7㎏
ウエスト ±0cm
「便の量が増えて、筋肉量もアップ。効果を感じました!」
バナナヨーグルトをスムージーにして朝食に。外食が続いた日は体重が増えたものの、便の量が多くなったこと、自転車での外出など運動を増やしたことで、4週間後の体重は-1㎏に。
編集部員Y
ゆったりシルエットの服が定番化して以来、すっかり体形を気にしなくなった30代。着やせじゃなく、本当にやせたい!
<お悩み>
● 薬が必要なほど便秘が辛い
● 運動不足で代謝が悪い
● 体重が減りにくい
<1か月後の体の変化>
体重 -1.6kg
体脂肪率 -1.4%
筋肉量 +0.3kg
ウエスト -5cm
「ひどい便秘症が和らいで、目覚めがよくなりました」
便秘薬を飲まなくても便が出る日が増加。上記の表でAだった便の状態も、C、Dのものが出るように。眠りの質もよくなったのか、目覚ましなしで起きられるようになり、寝起きの悪さが改善。
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教えてくれたのは……
小林メディカルクリニック東京院長・医学博士
小林暁子さん プロフィール
順天堂大学総合診療科を経て、2005年にクリニックを開業。便秘外来ではのべ20万人以上の便秘患者の治療に携わり、高い実績をあげている。
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photograph_Akira Yamaguchi
illustration_harupei
text_Ema Tanaka
cooperation_AWABEES, UTUWA
(リンネル 2020年9月号)
web edit_FASHION BOX, Ayaki Ando[vivace]