友人やパートナーと円滑な人間関係を築くときに大切になるのが、「思いやりの心」。しかし、思いやりとは何なのかを考えたことはありますか? 相手の気持ちになって周りに配慮ができる人になるためにも、思いやりのある人にはどんな特徴があるのかを考えてみましょう。また「思いやりがない」と思われてしまうことや、思いやりのある人になる方法もご紹介します。
※本記事は『FASHION BOX』編集部員が自身の経験を踏まえて執筆しています
≪目次≫●「思いやり」とは
●思いやりのある人の特徴
○相手の気持ちに寄り添うことができる
○人の話に耳を傾ける
○感謝の気持ちを大切にしている
○見返りを求めない
○いつも笑顔
●注意したい! 思いやりがないと思われてしまうこととは?
○いつも自己中心的
○人によって態度を変える
○空気が読めない
○周囲の親切を当たり前と考える
○素直に「ごめんなさい」と言えない
●思いやりのある人になる方法
○相手の立場になって考えるクセをつける
○周囲をよく観察する
○自分がされたらうれしいことをする
○感謝の気持ちを言葉で伝える
○思いやりのある人をお手本にする
●思いやりの心が、人間関係をよくする
「思いやり」とは
「思いやり」にはどんな意味があるのでしょうか? 三省堂 大辞林 第三版(weblio辞書)によると、思いやりという言葉の意味は次のように書かれています。
①その人の身になって考えること。察して気遣うこと。同情。 「 -のない仕打ち」
②遠くから思うこと。想像。推量。 「 -異なることなき閨のうちに/源氏 帚木」
③思いめぐらすこと。思慮。考え。 「いにしへのすきは、-少なきほどのあやまちに/源氏 薄雲」
思いやりとは、自らが相手の状況に立ち、相手の気持ちになって物事を考えること。自分が相手の立場になったらどんな言葉をかけてほしいか、どんなことをしてほしいと思うかを考えて行動することができる人を、思いやりのある人というのではないでしょうか。
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思いやりのある人の特徴
誰かにやさしくしてもらったり、温かい言葉をかけてもらったりすると、「なんて思いやりのある人なんだろう」と感じることがあります。そんな思いやりのある人には、共通する特徴があるようです。
相手の気持ちに寄り添うことができる
思いやりとは、相手の気持ちになって物事を考えること。思いやりがある人は、相手の気持ちに寄り添うことで、その人は今、悲しいのか、うれしいのか、そっとしておいてほしいのか、などの心情を察することができるのではないでしょうか。思いやりがある人は、「自分が相手の立場だったらどうしてほしいのか……?」を常に考え、想像する力がある人ともいえるでしょう。
人の話に耳を傾ける
相手の立場や気持ちを理解するためには、その人が今どんな状態で、どんな風に感じているのかを聞くことも大切です。自分の話にじっくり耳を傾けてくれる人がいると、「この人は、自分のことを理解しようとしてくれている」と、うれしく感じるもの。人の気持ちに寄り添うとは、相手の話を聞くことからはじまるのかもしれません。
感謝の気持ちを大切にしている
思いやりのある人は、常に周りへの感謝の気持ちを忘れません。小さなことでも「ありがとう」と伝えることはもちろん、おせっかいと感じることであっても、自分のためにしてくれた行為には、感謝の気持ちを必ず伝えるでしょう。「ありがとう」と言われて、イヤな思いをする人はいません。感謝の気持ちを大切にすることは、思いやりのある心を持った人の特徴のひとつと考えられます。
見返りを求めない
相手にいいことをしてあげるときに、お返しを期待したり、「私にもその分お返ししてね」と強要することは、見返りを求める行為といえるでしょう。しかし、本当に思いやりのある人は、相手からの見返りなどは考えていないはずです。自分のメリットだけを考えて行動するのではなく、相手にとって何がいちばん必要なのか考えて行動できる人が、思いやりを持った人なのかもしれません。
いつも笑顔
思いやりを持って人にやさしくできるのは、心にゆとりがあるから。思いやりがある人は、忙しくてもイライラせず、いつも笑顔が絶えないのではないでしょうか。ニコニコとやさしい表情の人には、周りも心を開きやすいため、気持ちの通った人間関係を築くことができるようになるでしょう。
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注意したい! 思いやりがないと思われてしまうこととは?
周りの人から、「この人は思いやりがない」と思われてしまったら残念です。もし、これからご紹介するようなことに自分があてはまっているとしたら、周りから思いやりがない人だと思われている可能性がありそうです。ちょっぴり注意したほうがいいかもしれませんね。
いつも自己中心的
自己中心的な性格の人は、いつも自分本位に物事を考えていることでしょう。そのような人は、相手の立場に立って、その人の気持ちに寄り添うことはできないのではないでしょうか。「自分さえよければいい」という自己中心的な考えでは、思いやりの気持ちを理解することが難しいはずです。また、周囲からも思いやりがない人と思われている可能性が高いでしょう。
人によって態度を変える
相手によって言動やふるまいを変える人は、その人が自分に得をもたらしてくれるのか、そうではないのかを見極めて接しているのではないでしょうか。思いやりのある人は、見返りを求めず、誰に対してもわけ隔てなく温かい心で接するものです。相手によって態度を変える人は、周りから「思いやりに欠ける人」だと評価されている場合もありそうです。
空気が読めない
空気を読むとは、その場にいる人たちがどんな心情にあるのかを考えられることです。そのため、空気が読めない人や、その場の空気を読もうとしない人は、周りから「思いやりがない」と思われるかもしれません。
周囲の親切を当たり前と考える
周りの人からやさしい対応をしてもらったとき、思いやりがある人なら、心から「ありがとう」と伝えるでしょう。しかし、思いやりの心が足りていないと、周りからの親切な行為を「やってもらって当然」と考えてしまうことも。小さなことでも「ありがとう」と感謝する気持ちがない人は、思いやりの心を持つことが難しいかもしれません。
素直に「ごめんなさい」と言えない
ミスをしたり周囲に迷惑をかけたりしたとき、思いやりがない人は、誰かのせいにしたり、状況や環境の不備を訴えるなど、責任逃れをするような発言をしがちでしょう。思いやりに欠けた自己中心的な人は、素直に「ごめんなさい」と謝るのが難しい傾向にあるかもしれません。
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思いやりのある人になる方法
「自分には、思いやりがあるのだろうか」と振り返ってみたとき、「まだ十分ではない」と気づいたとしても、大丈夫。小さな心がけ次第で、思いやりの心を自分のなかで育てていくことができるはずです。
相手の立場になって考えるクセをつける
先述の通り、思いやりの心とは、相手の気持ちに寄り添うこと。そのためには、いつでも相手の視点になって、相手が今どんな風に感じているのか、どんなことをしてもらったらうれしいのかを考えるようにしてみましょう。そのように考えることを習慣にすれば、自然と相手の気持ちに寄り添うことができるようになるでしょう。
周囲をよく観察する
自己中心的な考え方だと、何かが起きたときに自分のことしか頭にない状態になるでしょう。しかし、周りの人がどんな表情をしているのか、どんなふるまいをしているのかをよく観察するように気をつけると、相手の気持ちを汲めるようになります。「他の人たちは、今どんな風に思っているのかな?」と、周りを意識してみるようにしてみましょう。
自分がされたらうれしいことをする
思いやりのある行動といっても、「具体的にどんなことをすればいいのかわからない」という人もいるかもしれません。そんなときは、自分がされたらうれしいことを、同じように他の人にもしてみましょう。前を歩いているときに、後ろに続く人のためにドアの扉を押さえてみるなど、小さなことでもOKです。
感謝の気持ちを言葉で伝える
うれしいことをしてくれた相手に、素直に「ありがとう」と伝えること。これは思いやりの基本なのではないでしょうか。常に感謝の気持ちを忘れず、笑顔で「ありがとう」と言葉に出して伝えるようにしましょう。
思いやりのある人をお手本にする
身近な友人や先輩のなかに「思いやりがあって、やさしい人だな」と感じる人がいたら、ぜひその人をお手本にしてみましょう。そして、その人の行動や言葉で「いいな」と感じることがあれば、それを真似してみて。そうすると、思いやりのある人が普段からどんなふるまいをしているのかがわかってくるはずです。
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思いやりの心が、人間関係をよくする
友人同士でも、職場やクライアントとの間でも、私たちのストレスのもととなるのは、人間関係ではないでしょうか。そして、人間関係をよくするカギを握っているのが、思いやりの心。思いやりの気持ちを持って普段から人と接することができれば、みんなが気持ちよく物事に取り組むことができるでしょう。周りから「思いやりのあるやさしい人」と思われるように、自分のふるまいについて考えてみませんか?
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編集/FASHION BOX
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