下っ腹のポッコリが消えた! 肌荒れも無し! 薬剤師に聞いた「便秘改善」のコツ5選

下っ腹のポッコリが消えた! 肌荒れもなし! 薬剤師に聞いた「便秘改善」5カ条

「毎日お通じはあるけど、スッキリしない」
「お通じは2~3日に1度という状態が続いている」

こんなお悩みをお持ちではないでしょうか。便秘が癖になり、諦めていませんか?
便秘は、下腹部の張りや肌荒れのように、外見に悪影響を及ぼすだけではなく、放っておくと怖い病気につながることもあります。
今回は、便秘の原因と改善法について、「あんしん漢方」の薬剤師、木村 英子先生に教えてもらいました。


≪目次≫

 

1.便秘の原因は4つある

便秘が起きる主な原因を挙げると、以下の4種類です。

 

(1)生活習慣

ストレスが多い、運動をあまりしない、朝食を摂らない、便意を我慢してしまうなどの習慣によって、腸の蠕動(ぜんどう)機能が低下することで、便秘が起こります。

 

(2)病気

大腸がんなどの病気により腸が狭くなっても、便秘になります。病気が原因の場合、まずは、その病気を治すことが先決です。

 

(3)ホルモン

生理前や妊娠中など女性ホルモンの影響で、お通じが悪くなることもあります。

 

(4)薬の副作用

抗うつ薬など、薬の副作用で便秘になることもあります。

 

今回は、便秘が起こる原因として一番多い、(1)生活習慣から引き起こされる便秘に焦点を当てます。

 

2.実は怖い病気になることも……便秘を放置すると……

実は怖い病気になることも……便秘を放置すると……

便秘を放っておくと、腸内の便が腐って善玉菌が減り、悪玉菌が増えます。悪玉菌はアンモニアなどの有害物質を産生して、肌荒れやにきびなど肌の不調を引き起こします。
さらには、硬くなった便によって痔ができたり、大腸の粘膜に潰瘍や穴が開くなど重大な病気につながる場合もあります。

 

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3.便秘の解消法

3-1.変えるべき生活習慣4つ

(1)食習慣とおすすめの食材は?

食習慣とおすすめの食材は?

1日3食、主食、主菜、副菜をバランスよく摂りましょう。特に朝食は、腸の動きを良くして排便のリズムをつくるためにも必ず摂りましょう。また、便通改善に役立つ食材は、腸内環境を整えるオリゴ糖、乳酸菌、ラクトフェリンや食物繊維の多い野菜、イモ類、豆類、バナナ・リンゴなどの果物、海藻などがあります。これらの食材を積極的に毎日の献立に取り入れてみましょう。

 

(2)排便習慣を見直そう

まず、お通じを我慢しないことです。家事や仕事が忙しいとタイミングを逃しがちですが、例えば、朝食後は便意がなくてもトイレに行く習慣をつくるなど、工夫してみましょう。こうすることで次第に、朝食後の排便が習慣になります。またウォシュレットを使うときは、肛門の奥まで水を入れず、肛門の周囲にとどめましょう。

 

(3)運動習慣をつけよう

運動習慣をつけよう

運動によって腸を刺激すると蠕動運動が活発になります。さらに腹筋を鍛えると、容易に便を出せるようになります。
運動習慣のない方は、まず日常生活の中で背筋を正して腹筋を意識し、美しく姿勢を保つことを心がけてみましょう。
慣れてきたら腹筋運動、プランクなどの筋肉トレーニングやヨガなどのストレッチ、ウォーキング、エアロビといった有酸素運動も取り入れてみましょう。空いた時間に筋トレに挑戦したり、自転車ではなく徒歩で買い出しに出かけたりと、毎日無理なく続けてください。

 

(4)ストレスを発散しよう

人間関係や仕事などのストレスも、お通じを悪くする一因です。友人とのおしゃべり、ヨガ、ドラマを観る、DIYなど、気持ちが楽になるストレス発散法を、いくつか用意しておきましょう。

 

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3-2.漢方薬は便秘も得意分野!

「西洋薬は副作用が心配」
「一生、便秘薬を飲み続けなくてはいけないのだろうかと不安」
そんな方には漢方薬がおすすめです。
漢方薬は、植物や鉱物を原料にした生薬を組み合わせるというのが、一般的なつくり方です。西洋薬よりも副作用が少ないといわれています。

また症状の緩和や苦痛を和らげるための対症療法ではなく、体質の改善に働きかけることで根本的な解決を目指すので、同じ症状を繰り返したくないという思いに応えてくれます。
バランスの取れた食事や運動などを毎日続けるのは苦手という方も、症状や体質に合った漢方薬を毎日飲むだけなので、手間なく気軽に継続できるはずです。

以前、私が担当した患者さんの中に、ほてりと便秘でお困りの方がいました。そこで、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)を1週間服用してもらったところ便秘は解消し、2週間後にはほてりもなくなったという事例がありました。

漢方薬は便秘も得意分野!

<便秘の改善におすすめの漢方>

下痢、軟便がなく、腸が比較的丈夫な方:大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)

代表的な便秘の漢方薬で、腸の蠕動運動を刺激することで便通をよくします。便秘によるニキビ、湿疹なども改善します。

のぼせやすく、月経痛・月経不順がある方:桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

桃核承気湯に含まれる大黄(だいおう)と芒硝(ぼうしょう)の働きにより便通をよくします。また、桃核承気湯は滞った血の巡りをよくして、のぼせを改善します。

 

ただし漢方薬は、自分の体質に合ったものを選ぶことが大切です。体質に合っていない場合は効果が出ないだけでなく、副作用が起きることもあります。購入時には、できる限り漢方に精通した医師、薬剤師等にご相談ください。

お手頃価格で不調を改善したい、という方にはスマホで気軽に専門家に相談できる「あんしん漢方」のような新しいサービスもおすすめです。AI(人工知能)を活用し、漢方のプロが効く漢方を見極めて自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が話題です。

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4.生活習慣と漢方薬で便秘を解消しよう!

生活習慣と漢方薬で便秘を解消しよう!

便秘の原因と、生活習慣によって引き起こされる便秘の改善法について、ご理解いただけましたでしょうか?
具体的には、以下の4点を見直してみてください。

食習慣と積極的に摂りたい食材

排便習慣

運動習慣

ストレス発散

生活習慣を整えると同時に漢方薬も取り入れて、便秘になりにくい体質に近づきましょう!

 

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教えてくれたのは……

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師
木村 英子

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 木村 英子

臨床検査技師
Vedic Healer Ayurved basic course 修了

検疫所、病院にて公衆衛生・感染症現場を経験した後、インドでアーユルヴェーダに出会いました。Dr. Meenakshi Ahuja 氏に師事するなかで東洋医学の奥深さを知り、現在はオンラインで相談ができる薬剤師として働いています。

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WEB編集/FASHION BOX

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