キッチンの上手な収納|片づけのプロ・石阪京子が動きやすさを意識したスペース作りを直伝

キッチンの上手な収納|片づけのプロ・石阪京子が動きやすさを意識したスペース作りを直伝

調理道具や食器、食材など、細々としたものが多いキッチンは、散らかりやすい場所のひとつ。使った後、片づけやすいよう、動線を意識した収納を心がけましょう。片づけアドバイザーの石阪京子さんに上手なキッチン収納テクを教えてもらいます。

≪目次≫
●動きやすさを意識するとものも増え過ぎず快適なスペースに
●キッチン収納のコツ1:3つの動作に分けて収納
●キッチン収納のコツ2:冷蔵庫の中は一覧できるように
●キッチン収納のコツ3:引き出しは上から取り出しやすいよう仕切る
●教えてくれたのは……
●「石阪さんの7割収納」を知りたい方は、こちらを!

動きやすさを意識するとものも増え過ぎず快適なスペースに

毎日使うキッチンは、作業がしやすいように、シンクやコンロのまわりには何も置かないのが理想です。そのためにはまず収納を見直しましょう。シンクとコンロの前に立ち、調理中に立っている位置をほとんど変えなくてもよいように収納を考えてみましょう。このとき、「下ごしらえ」「調理」「掃除」のキッチンで行う3つの動作を意識して、収納すると上手くいきます。

また、冷蔵庫の中や引き出しの中も、空いているスペースに投げ込まず、形を揃えて並べるなど、美しさを意識するときれいにしようという気持ちに。

ものを重ね過ぎず、7割収納を意識すると、突然お客様から手土産をいただいたときなど、予定外のものを保存しなくてはいけないときにもすっきりと収納できますよ。

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キッチン収納のコツ1:3つの動作に分けて収納

キッチンは1「下ごしらえ」→シンク下、2「調理」→コンロ下または調理台下、3「掃除」→空いているスペースと、3つに分けると収納しやすいです。

下ごしらえ

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食材を洗ったり、切ったり、水に浸したりなどする動作に必要なものは、シンク下がおすすめ。ラップや保存袋も。

調理

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コンロで火を使う作業に必要なものは、コンロ下や調理台下へ収納。鍋やフライパン、ふた、菜箸、トングなど。

掃除

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1日の終わりに油汚れや食材のクズなどを掃除するための、キッチンに必要な掃除道具は空いたスペースにまとめて。

道具は重ねる

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ボウルやザル、バットなどは、重ねて収納できるものを選んで、省スペース化。鍋やフライパンも重ねられるものがおすすめです。

ポリ袋はまとめて

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かさばってスペースを占領しがちなポリ袋は、結ぶかたたむかして、ジッパーつきの袋にまとめて保管。ふたつきの保存容器に入れても。

キッチン収納のコツ2:冷蔵庫の中は一覧できるように

食材を新鮮な状態で使いきるためには、冷蔵庫の中も7割収納を意識して詰め込み過ぎないように。全体を見て、確認しやすいように収納しましょう。

奥には置かない

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奥行きのある冷蔵庫は、知らないうちに食材が奥で腐っていることも。手前に置くことを意識して、なにがどこにあるかすぐわかるようにします。

トレーで仕切る

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引き出しタイプの冷凍庫内では食材がごちゃつきがち。トレーを入れて仕切りをつくると、すっきりと収まります。

米はペットボトルで保管

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米は湿度が低く低温での保存が適しています。5kgの米は2Lのペットボトル3本に移して冷蔵庫へ。

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キッチン収納のコツ3:引き出しは上から取り出しやすいよう仕切る

深めの引き出しには、食品ストックなどを取り出しやすいよう立てて収納します。ファイルボックスで仕切ると、見やすく、量を把握しやすくなります。

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引き出し内にファイルボックスを並べて、ボトルや袋ものの食品などを立てて収納。引き出す際に、中でものが倒れるのを防ぎます。

カトラリーは仕切る

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日常的に使うカトラリーは、家族の人数分に量を抑え、増やし過ぎないように要注意。引き出しにトレーを入れて収納すると◎。

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教えてくれたのは……

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石阪京子さん

【PROFILE】
片づけアドバイザー。宅地建物取引士。JADPメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。女性視点での家の片づけを提案。独自の片づけメソッドが口コミで広がり人気に。著書に『夢をかなえる7割収納』(講談社)、『週末3日でかなう片づけ術』(宝島社)など。

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書籍『暮らしの達人が伝授! ラクだから続けられる! すっきり暮らす新しい家事のワザ』
(著者:おさよさん、本橋ひろえ、石阪京子、結城寿美江/宝島社)

リビングを散らかさないための2つのコツ|7割収納の達人・石阪京子が指南!

撮影/佐藤昌也
撮影協力/加藤暢子、吉谷きぬ代、長澤 都
文/古里文香(バブーン株式会社)
素敵なあの人 2020年11月号
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください
WEB編集/FASHION BOX

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