『素敵なあの人』で連載中の「アンナさんの素敵日記」。今回のテーマは、結城アンナさんが思う日本のお正月についてです。初めて日本のお正月を体験した11歳のころのエピソードや写真も必見です。
アンナさんの素敵日記 vol.2/日本のお正月
日本のお正月は美しくて格式があり、大好きです。おうちをピカピカに磨いてから、伝統的なお正月飾りを用意して、静かに新年を迎え入れる準備をします。特に好きなのはその飾りの組み合わせ。餅・紙・昆布・みかん(橙)・裏白と木の実。竹・藁・えび・日の丸とお米。ひとつひとつに込められた意味を知ることで、昔の生活を少しだけのぞかせてくれている気がします。そこには遠い昔のご先祖様から、いまの私たちへのメッセージも含まれているのでしょう。
初めて日本のお正月を経験したのは、1967年。スウェーデンの家族から離れて、1年間父の実家に預けられて日本の生活を体験することになった、私が11歳のときでした。東京の青山にあったその家には、さまざまな人が住んでいました。祖父母、美栄子おばさん、八百屋の努さん、ふたりの男子大学生、お手伝いさん、3匹のフレンチプードル(タータ・イルマ・プリンチペ)と私。初詣はみんなで近くの明治神宮に行きました。参拝客ですごく混んでいたことを、覚えています。あくる日には、祖母が美栄子おばさんのために描いた桜の柄の振袖を着せてもらって、両親に送る写真を庭で撮ってもらいました。
近年は、明治神宮には時季外れの秋口に参拝するようになりました。初詣とはひと味違う静寂な時間の中でいろいろ思い出しながら、広大な杜の中で豊かに大きく育った樹木から発している新鮮な空気を感じ、ゆっくりと参道の玉砂利の上を歩くのはなかなかよいもので、とても気に入っています。
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PROFILE/結城アンナ
(ゆうき・あんな)
タレント。雑誌やイベントの出演など、幅広い分野で活躍。ファッションだけでなく、自分をいたわる暮らし方も支持されている。NHK/BSプレミアム「ザ・プロファイラー」に出演。
https://www.instagram.com/ayukihouse/
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