管理栄養士が考える理想の朝食は? 「炭水化物+タンパク質」は必須!

胃腸が不調なときに食事を抜くのはNG! 理想的な食事のタイミングとは|管理栄養士 監修

 

胃腸の声を聞いて、自分に合う食べ方を発見!

胃もたれや胃の痛みなど、いやな胃の不調。食事を抜いて改善しようとするのはちょっと待って。胃腸の声を正しく聞き、規則正しい時間に食事をとることで、胃腸も体も整います。

 

胃腸の声に気づくには、“時間”を意識した食べ方がポイント!

POINT 1:朝食は起きてすぐに食べる

管理栄養士が考える理想の朝食は? 「炭水化物+タンパク質」は必須!

朝は、体内時計をリセットして、1日のコンディションを整える大事な時間。起きたら、まず外の光を浴びて脳のスイッチを入れてから、だいたい30分以内に朝食を食べると消化器官のスイッチもオンに。また、休日だけのんびり起きるパターンは体内時計が乱れる原因に。遅くとも、普段と2時間程度の差にとどめて。

POINT 2:毎日、朝昼晩一定の時間に食べる

管理栄養士が考える理想の朝食は? 「炭水化物+タンパク質」は必須!

1日3食の時間はできるだけ固定すること。食事は、胃腸を通して体に、「今は朝だよ」「もうお昼だよ」と、知らせる大切なもの。規則正しくすることで、代謝もアップし、体調の振れ幅も小さくなります。たまに昼夜逆転したり、海外に行って時差ぼけになったりしても、時間通りに食事をとればリセットできるのです。

POINT 3:エネルギーは一食収支と考えて食べる

管理栄養士が考える理想の朝食は? 「炭水化物+タンパク質」は必須!

朝ごはんは昼ごはんまでのエネルギー、昼ごはんは夜ごはんまでのエネルギーと考えて。次の食事までに極端にお腹がすかないように、主食とタンパク質をとりましょう。次の食事までの栄養が足りないと、体は代謝を落として省エネモードになります。元気がなくなるだけでなく、太りやすくなる原因に。

便秘ほか 胃腸の不調を改善! 体が整う食事の時間術[管理栄養士が解説]

 

体がいいリズムを刻むと胃腸の声が聞こえやすくなる

管理栄養士が考える理想の朝食は? 「炭水化物+タンパク質」は必須!

7:00 起床/朝食

朝起きたらお腹がすいている

前日の食事がちゃんと消化されていると、寝ている間に消化酵素が出て、いい具合にお腹がすいているよ。さあ朝日を浴びて、朝食を。

 

8:00 排便

朝食後は毎日排便がある

朝起きてしばらくしたら、自然な排便があるのが、体内時計がいいリズムを刻んでいる証拠。すっきり体を軽くしてから出かけよう。

 

12:00 昼食

昼時になるとお腹がすいてくる

ちょうどお腹がすいてきたなというタイミングで、ランチの時間になった! 朝食の時間と量がちょうどよかったからだね。

 

【こんなときは間食を】

夜までお腹がもたないときはおやつを食べてOK。15~16時の間がいいよ。ナッツやヨーグルトなど血糖値の上がらないものにしよう。

 

【こんなときは補食を】

夕食が遅くなっちゃう日は、補食をとろう。おにぎりなど、適度に空腹を満たしてくれるものをとると、夜に食べすぎなくていいよ。

 

19:00 夕食

夕食前になるとお腹がすいてくる

ちょうどよくお腹がすいて、夕食の時間。夕食が多少遅くなったり、食べすぎちゃった日でも、いつも通りの時間に寝よう。

 

22:00 入浴

23:00 就寝

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一日を元気に過ごすための食事は、毎食「炭水化物+タンパク質」が必須!

朝食

管理栄養士が考える理想の朝食は? 「炭水化物+タンパク質」は必須!

ごはんに、みそ汁、卵焼きや納豆など、炭水化物とタンパク質がとれるメニューが理想。血糖値を上げるために、朝ごはんは白米がおすすめです。パン食になる場合は、脂肪分や油分の多いおかずは控えること。野菜や果物は無理にとらなくても、タンパク質を優先したメニューでOK。

●朝のNG!
野菜だけ、スムージーだけ、パンだけというメニューでは、昼食前にエネルギー切れになって元気が出ないのでNG。

 

昼食

管理栄養士が考える理想の朝食は? 「炭水化物+タンパク質」は必須!

代謝がよく消化もさかんな昼は、おかずの多い定食が◎。肉や、揚げ物が食べたい人は、お昼に食べるといいでしょう。夕食までにお腹がすく人は、ごはんの量を増やしてみて。サラダやおみそ汁、副菜などで、野菜をとるのも忘れずに。昼は、食後のデザートを食べてもOK。

●昼のNG!
おにぎりやサンドイッチだけ、そばやラーメンなどの単品メニューでは、栄養不足&血糖値も上がって午後から眠くなる原因に。

 

夜食

管理栄養士が考える理想の朝食は? 「炭水化物+タンパク質」は必須!

夜は消化に負担をかけないために、メインのおかずは魚か、脂身の少ない肉がおすすめ。副菜にめかぶやもずくをつけたり、白米を雑穀ごはんや玄米に替えたりすることで、血糖値の上昇を抑えます。夕食が寝る直前になる場合は、いつもより量を少なくするのがいいでしょう。

●夜のNG!
お腹がすくからといって、脂身の多い肉や、揚げ物をたっぷりとるのはNG。お酒を飲むなら、終了時間を決めて飲みましょう。

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教えてくれたのは……小島(おしま)美和子さん プロフィール

管理栄養士が考える理想の朝食は? 「炭水化物+タンパク質」は必須!

管理栄養士、食コンディショニング・プロデューサー。クオリティライフサービス代表。著書に『1週間で体調がグンとよくなる食べ方』(王様文庫)など。

「胃腸が元気になる第一歩は、食べる時間を一定にすること。胃腸の調子に合わせて、食べる量を加減すれば、体のコンディションも整いますよ」

 

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illustration_Kayo Yamaguchi
text_Ema Tanaka
リンネル 2021年2月号

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