taraさんと考える私と地球に心地よい暮らし/自転車の選び方
『リンネル』で連載中の「taraさんと考える私と地球に心地よい暮らし」。地球と私たち生物のサステナブルな未来のためにできることをモデルのtaraさんと一緒に学び、実践します。コロナ禍の影響で自転車派になったというtaraさん。同じように自転車を身近に感じるようになった方もいるのではないでしょうか。買い物、通勤、ちょっと足を延ばしてサイクリングなど、移動の目的は人それぞれ。使うシーンに合う、より快適に乗りこなすためのスポーツバイク選びのコツをブルーラグ上馬店の吉井さんに教えてもらいました。
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コロナ禍で自転車が人気に! メリットや選び方のポイントを自転車店で聞いてみた
自転車の選び方を知ろう
今よりも速くラクに走りたい!と各パーツの特徴を教えてもらいながら選び、組み立ててもらうtaraさん。一部パーツをカスタムしたり、一からすべて組み合わせたりも可能。フレームは¥70,000~。
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ギアやフレーム、アクセサリを走行距離や目的に応じて選んで
購入前にまず考えるべきは、ギアの有無。「フレームの選択肢が変わりますし、あとでつけ外しができないことも。近場で乗るなら、変速なしのシングルスピードを選べば、構造がシンプルでメンテナンスもラク。乗る距離や時間が長い、起伏がある道を走るなどの場合は、ギアがあると、疲れずに速く走れます」と吉井さん。また、走る目的や距離によって、選ぶ自転車のフレームや必要なアクセサリも変わるそう。「たとえばハンドルは、ママチャリみたいな、体が起きて安定感が高まるタイプや、ロードバイクのドロップハンドルなど、前傾姿勢になって速く走れるタイプが。街中を走るならスタンドや前かご、通勤などの足にするなら雨を避ける泥よけがあると便利です」
街で乗るなら……アレンジの幅が広いロードバイク
全長が短めで前傾姿勢がゆるやかになり、速さと快適さのバランスが取れたロードバイクが最適。かごやスタンド、泥除けが必要なので、それらが取り付けられるフレームを選びたい。おすすめは、アメリカのブランド「SURLY」の「クロスチェック」。ギアのつけ外しがあとからできるなど、街乗り用から遠出用まで幅広くカスタムできて、フレームも丈夫。
サイクリングするなら……旅用にできたツーリングバイク
日帰り旅行やキャンプをしながら遠出を楽しむなら、キャリアバッグを装着して重い荷物を運んでも快適に走れる、ツーリングバイクを。泥除けやスマホも充電できる自家発電・自動点灯のライトなどを装備。アメリカのブランド「CRUST BIKES」の「bombora」は、日本一周もできるそう。速く走ることより長く快適に走れるタフさのあるバイクを選んで。
パーツのことを知ろう
ハンドル
角度で体勢が変化。手前に曲がる形(写真)だと上半身が起き、水平や角度が下がるドロップタイプは前傾姿勢に。幅は、肩幅より少し広めがおすすめ。
サドル
本革のものは、座るうちに体になじみ、味が出るが、雨に弱く、ひび割れやカビの心配があるので、メンテナンスが必要。一方、合皮だと手入れは不要。
ペダル
形状が、スピードと直結。踏み面が広いと足が踏み込みやすくなり、ピンがついているものは靴が滑らずにこぎやすくなる。色やデザインなども豊富。
ギア
ペダルを1回転させたときの後輪の回転数を調整し、変速する機能。段階数は、前(写真)と後ろのギアの枚数による。段階数が多いと手入れの回数も増える。
タラのまとめ
“日常と暮らし”を見つめ直す一年となった2020年。緊急事態宣言に伴う自粛をきっかけに始めてみたことの中で、今の自分自身にいちばんフィットしたのは自転車だったかもしれません。最初は近隣のお買い物程度でしたが、今では一日40キロ近く走ることもあるほど楽しくなってしまいました。快適かつ安全なサイクリングのために欠かせない定期的なメンテナンスは、初心者目線で相談に乗ってくれるブルーラグさんにお願いをしていて、整備のたび少しずつ愛車が自分色に育っていくのも楽しみのひとつです。移動手段として密を避けながら、カロリーとCO2削減の貢献に「むふふ」と、わたしなりのご機嫌な自転車ライフを楽しんでいます。
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教えてくれたのは……ブルーラグ上馬店 吉井さん
【PROFILE】
上馬店一の若手ながら、バイクビルダーの専門学校で学び、自転車の幅広い知識を持つ。カスタムや修理などの技術もピカイチ。
SHOP DATA/ブルーラグ上馬店
住所:世田谷区上馬2-38-5
https://bluelug.com/blog/kamiuma
普段使いから本格派まで、幅広いスポーツバイクを扱う。国内外のパーツやおしゃれなアクセサリの品ぞろえも豊富で、さまざまなメーカーの修理・カスタムやハンドメイドに対応している。
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PROFILE/tara
5歳よりバレエを始め、15歳で単身渡米。ヒューストンバレエⅡの研修を経て、チェコ、クロアチアの国立劇場でソリストとして踊る。2016年に拠点を日本に移し、モデルとしての活動をスタート。認定トレーナーであるジャイロトニックジャイロキネシス(R)の指導、バレエ講師、ヴィーガン・グルテンフリー料理のレシピ開発、ケータリング、イベント等にも出店している。
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model:tara
photograph:Miho Kakuta
text:Kaori Akiyama
(リンネル 2021年4月号)
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