taraさんと考える私と地球に心地よい暮らし/CO2の排出量を減らすには?
地球と私たち生物のサステナブルな未来のために、今何ができるのか。モデルのtaraさんと一緒に学び、実践する連載です。いまCO2の排出量が話題になっていますが、自家用車での移動は、排出量を増やす大きな原因のひとつ。毎日の移動手段に自転車を活用する暮らしにシフトして、地球温暖化へのアクションにつなげてみませんか?
自転車でCO2削減に貢献
コロナ禍でtaraさんも自転車派に。「トーキョーバイク」のクロスバイクを「ブルーラグ」でタイヤやペダルをカスタムして愛用中。
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自転車事情に詳しい、ブルーラグ上馬店の吉井さんに伺いました。
――自転車に乗る人の数は増えている実感はありますか?
「はい、確実に増えていますね。特に新型コロナウイルスの影響で、通勤などで公共交通機関を利用していた人たちの一部が、自転車にシフトする流れが続いています。うちのお店にも、男女、年齢問わずに、買い求めに来るお客様が急増していて、定休日を1日増やして、修理や組み上げなどの作業時間に充てているほどです」
――なるほど。自転車を使うにあたって、心がけるべきことは?
「定期的に修理して、1台を大切に乗ってほしいですね。使ううちにさまざまなパーツが劣化するので、自転車にはメンテナンスが不可欠。修理代のほうが高くなってしまうからと低価格の商品を使い捨て感覚で乗り換える人もいますが、気に入った自転車を購入して、修理やカスタムしながら乗るのは楽しいですし、エコですよ」
――私もカスタムしたら走りが快適になって、ますます乗りたくなりました。自分好みに育てることも、エコにつながりますね。
「初心者も大歓迎ですから、気軽に店に相談してほしいですね」
毎日の「移動」を「エコ」にするsmart moveって?
普段のちょっとした移動でも、みんなが環境への負荷ができるだけ少ない方法を選べば、大きな力に。環境省では、公共交通機関の利用や自転車・徒歩での移動など、移動の工夫でCO2削減に貢献する「スマートムーブ」を提唱。全国にその動きが広がっています。
参考:政府広報オンライン
メリット1: 環境によい
下のグラフからもわかるように、移動の手段によって、CO2の排出量が異なります。自動車でのちょい乗りを控えて、自転車を使って移動すれば、効果は明らか。個人レベルで、地球温暖化対策に貢献できます。
メリット2:体によい
自分の足を使って自転車をこいで移動すれば、その分、運動不足の解消につながります。自動車では気づかなかった景色に出合ったり、風を受けながら四季を感じたり、新たな楽しみもできて、心の栄養にも。
メリット3:快適・便利
自動車に比べて、小回りが利くのも、自転車のいいところ。自動車のように交通渋滞にはまったり、一方通行の道に困ったりすることもなく、駐車場を探す心配もないので、予定が立てやすく、お出かけがスマートに。
一人が1km移動する際の、輸送手段別の二酸化炭素排出量
自家用自動車:147
航空:103
バス:56
鉄道:22
教えてくれたのは……ブルーラグ上馬店 吉井さん
【PROFILE】
上馬店一の若手ながら、バイクビルダーの専門学校で学び、自転車の幅広い知識を持つ。カスタムや修理などの技術もピカイチ。
SHOP DATA/ブルーラグ上馬店
住所:世田谷区上馬2-38-5
https://bluelug.com/blog/kamiuma
普段使いから本格派まで、幅広いスポーツバイクを扱う。国内外のパーツやおしゃれなアクセサリの品ぞろえも豊富で、さまざまなメーカーの修理・カスタムやハンドメイドに対応している。
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PROFILE/tara
5歳よりバレエを始め、15歳で単身渡米。ヒューストンバレエⅡの研修を経て、チェコ、クロアチアの国立劇場でソリストとして踊る。2016年に拠点を日本に移し、モデルとしての活動をスタート。認定トレーナーであるジャイロトニックジャイロキネシス(R)の指導、バレエ講師、ヴィーガン・グルテンフリー料理のレシピ開発、ケータリング、イベント等にも出店している。
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model:tara
photograph:Miho Kakuta
text:Kaori Akiyama
(リンネル 2021年4月号)
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