こんなふうに年を重ねたい! 人気モデル・岩井ヨシエさんの魅力に迫ります
だから、みんな大好き♥ ヨシエさん
『素敵なあの人』創刊時からのレギュラーモデル岩井ヨシエさんは、来年2月に60歳を迎えます。モデルとアパレル企業のコンサルティングを行う会社経営。華麗な肩書きをふたつも持つことから、近寄りがたいイメージを持たれがちですが、一緒に仕事をした人は皆、その人柄に魅了されてしまいます。そんなヨシエさんの知られざる経歴やいま大切にしていることをインタビュー。素敵世代はもっとチャーミングになれることをヨシエさんに教えてもらいました。
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おっとり見えて実は人生波瀾万丈
「もともとはファッションデザイナー志望でした」というヨシエさん。学生時代にスカウトされ、読者モデルからプロに。ときはバブル真っ只中。超一流のスタッフが丁々発止とやり合う撮影現場は、厳しくも刺激に満ちて、最高に面白かったそう。モデルは6年続け、再びデザイナーを目指して渡仏。帰国後、「アパレルメーカーのお偉いさんだった」ご主人と出会い、「デザイナーではなく、奥さんに内定しました(笑)」。出産し、子ども服の店を開くなど、仕事に子育てに邁進するも、息子さんが2歳になると名門幼稚園を目指してお受験ママに転身!
「夫の家系は名門大卒ばかり。夫自身も息子を名門中学へ通わせたいと熱望していて、幼少期から頑張りました」
いまのヨシエさんからは想像できませんが、塾の先生よりママが怖いといわれるほどスパルタだったとか。ところが、中学受験も佳境というときに、ご主人が脳出血で倒れ半身不随に。一夜にして人生が一変。優雅な専業主婦から、ご主人が経営するファッションコンサルティング会社の運営と介護、子育てを背負う身に。
「夫に代わって毎日、打ち合わせや展示会に奔走。仕事柄、適当な服装で出かけるわけにもいかず、なんとかおしゃれをしている状態でした。でも、不思議なの。きれいに装うと自然と気持ちが前向きになり、その洋服似合ってるねと褒められた日は、涙が出る程嬉しくて。おしゃれの力ってすごいんだと、身をもって知りました」
母子で必死に頑張り、息子さんは第一志望の中学校に合格。ご主人は12年の闘病の末、3年前に旅立ちました。
57歳でモデル復帰! これからは大人の時代
ご主人が他界して間もなく、『素敵なあの人』編集長から、モデル復帰を打診されたヨシエさん。「57歳で!?」と驚きつつも、「日本にも大人の女性の時代が来たと嬉しくなりました。フランスに留学した際、大人の女性がとにかくおしゃれで衝撃的でしたから」
当時の日本では40過ぎればオバサン扱い。対してパリのマダムたちはいくつになってもおしゃれを楽しみ、男性は称賛を込めて「おきれいですね」と声をかける。そんな光景に「感動さえ覚えました。年齢を重ねてもパリのマダムに習い、爽やかな色気と清潔感だけは手放したくないと思っています」
人との出会いも大切にしているヨシエさん。
「辛いとき、人と話すことで救われました。人って出会いと言葉と食べるもので作られると思うんです。明るい仲間とおいしいものを食べて、楽しい話をしていたら、笑いジワの可愛いおばあちゃんになれそう。そして、溺れかけている人がいたら、今度は私が手を差し伸べたい。苦労から得た少しの自信と余裕が、60代の私の魅力になればいいな。読者の皆様、これからもよろしくお願いします」
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波瀾万丈ヒストリー
21歳
原宿でスカウトされ、読者モデルを経てプロのモデルへ。『anan』『装苑』『with』などでレギュラーモデルを務めるほか、名だたる企業の広告にも多数出演。
最初のモデル事務所(現/N・F・B)の宣伝用写真。大人っぽく、アンニュイな雰囲気。
27歳
モデルを引退。パリへ留学。
パリ留学中に一度だけ『装苑』(文化出版局)で近況を報告。
29歳
帰国後、結婚、出産。
34歳
代官山に子ども服のセレクトショップ『プチ・カラン』をオープン。
パリへの買いつけ、商品の検品、接客、通販カタログの制作、発送と、ひとりですべて行っていたヨシエさん。「カタログの表紙のイラストは、夫が描いてくれました」
40歳
セレクトショップを譲渡し、名門中学受験に向けてスパルタ教育ママに。
45歳
夫が脳出血で倒れ、半身不随に。会社を引き継ぎ、会社経営、子育て、介護をひとりで背負う。
46歳
過労で緊急搬送され、スパルタ教育ママを引退。
57歳
『素敵なあの人』の創刊を機に本格的にモデル復帰。
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撮影/福本和洋
スタイリング/岩井ヨシエ、飯田聡子
ヘア&メイク/清水ヤヨエ〔+ nine〕
文/早川ちかこ
(素敵なあの人 2021年12月号)
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WEB編集/FASHION BOX