元女子日本代表市川美余「カーリングは心にゆとりがないとできない競技」引退後の生活をインタビュー

アスリート女子に学ぶ！ヘルシーな美しさの秘密

『InRed』で連載中の「アスリート女子に学ぶ！ヘルシーな美しさの秘密」。今回は元カーリング女子日本代表の市川美余さんが、現役引退後の生活についてお話ししてくれました。

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競技への想いと家族への愛情がナチュラルな笑顔を作り出す

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柔軟であろうとする気持ちがゆとりある心の美しさを生む

引退後は、解説や体験教室での指導を行っている、元カーリング女子日本代表の市川美余さん。「わかりやすい」と定評のある解説には、競技への愛が詰まっています。
「解説の仕事を通して、かつてとは違った角度でカーリングと接することができています。勝つことだけを考えていた選手時代と違い、多くの人に知ってもらうため、競技の魅力に深く向き合うようになりました。かつて『心にゆとりがないとできない競技。そのためにもいろんな人と関わって、人としての幅を広げなさい』と言われていた意味が、今ならよくわかります。カーリングは、メンタル面の影響が非常に大きいスポーツ。チームメイトと自分のミスを許し、困難な状況でも気持ちを切り替える力が必要です。重要な局面でかけてもらいたい言葉をチーム内で共有し、何でも話し合える関係性を築くことで、化学反応が生まれるのが魅力。解説の立場になり、コミュニケーションがいかに大切な競技か、あらためて気づかされました。子育てにも生かせる部分が多々あると感じています」

24歳で現役を引退し、結婚。カーリング選手としては、引退が早かった市川さん。そこには家庭への温かい想いがありました。
「遠征が多い競技のため、長期間家を空けることも多いんです。結婚したら家族との時間を大事にしたいと考え、引退を選びました。現在は5歳と1歳の2児の母ですが、あっという間に成長してしまうので、子どもといられる時間は貴重。後悔のないよう、この時間を大事にしたいです。子どもにはやりたいことをやらせてあげたい。自分の人生ももちろん大事ですが、子どもにも人生はあるので、そこを尊重したいと思っています。家族は私にとって、『一緒に成長していく仲間』です」

引退後に始めたピラティスのインストラクター業も、今は子育てに専念するため休業中。
「選手時代の自分は完璧主義者だったなと思います。でも、結婚・出産を経て、すべてが自分の思い通りにはいかないと思い知りました。そこから、ストレスをためないためにも凝り固まった考えは捨てようと思うようになったんです。テーマは『柔軟』。常に柔軟に動けるよう、将来のビジョンは固めていません。まだ32歳と、人生半ば。未来像は定まっていませんが、ここからまた新たな人生が始まると思っています。子どもたちの成長も、とても楽しみです！」