家族によく効くひと言処方箋/夫編
夫の仕事、子どもの成長・独立など、夫婦の過ごし方が大きく変わり始める60代。わだかまりを感じたら、「夫だから」という思い込みから少し離れて、その関係や原因を探ってみませんか? 今回は精神科医の奥田弘美先生が、現状から一歩踏み出すための「ひと言」をアドバイスします。
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Case Study
定年後の夫と会話のキャッチボールが上手くできません。
家事や近所づき合いに関心がないので「こうして」と提案をすると機嫌が悪くなり……。
お互いのこれからの生活のためを思っての意見なので前向きに話し合いたいのですが。
夫へひと言「私が死んだ後の練習してみない?」
これまで「夫が外で働き妻が家を守る」という分担をしてきたけれど、これからはお互いに家庭にいるのだから、新しい分業のあり方を、と妻が思うのはもっともなこと。ただ過去の習慣から、夫は家庭のあれこれについて自分が担当する必要性を感じていないのかもしれません。だから「うるさいな」という態度になってしまうのでしょう。
そんなときは“私メッセージ”の応用を。夫の機嫌がよさそうなタイミングで、たとえば「あなたと私、どっちが先に死ぬかわからない。もし私が先に逝った後、家事や家の雑事に困るんじゃないかと、私は心配なの。これから練習がてら一緒にやってみない?」と冷静かつ穏やかに、相手が受け入れやすい話し方で伝えてみませんか?
これからの夫婦の時間を考えるいいきっかけに
ただ、世代的に家事をしない男性も珍しくありません。どうしても変われない夫に対しては、思考を切り替えて、自分にとって心地のよい環境や習慣を整える工夫にエネルギーを注いだほうが得策かも。可能であれば夫婦それぞれのプライベートルームを作ったり、「毎週金曜日の夕方は習い事に出かけるから、食事は外でしてね」と台所仕事を定期的にお休みするなどしてみてもいいでしょう。
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教えてくれたのは……精神科医 奥田弘美(おくだ・ひろみ)先生
【PROFILE】
平成4年、山口大学医学部卒。産業医(労働衛生コンサルタント)、精神科医として企業で働く人の心身のストレスケアに日々携わる傍ら、都内の精神科病院やクリニックにて老若男女の心のケアを担当。作家としての活動も精力的に行っており、著書も多数。近著、93歳の精神科医・中村恒子先生との共著シリーズ『心に折り合いをつけて うまいことやる習慣』『不安と折り合いをつけて うまいこと老いる生き方』(ともにすばる舎)はベストセラーに。
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構成・取材/杉村道子
イラスト/フジマツミキ
(素敵なあの人 2022年9月号)
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WEB編集/FASHION BOX