家族によく効くひと言処方箋/娘編
60代は子どもも成長・独立し親子関係に変化が訪れる時期。今回は「家族は長年暮らした時間があるからこそ遠慮がなくなり起きる軋轢がある」と語る精神科医・奥田弘美先生が、問題解決に向けた「ひと言」をアドバイスします。
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Case Study
娘から一方的に聞かされる家庭や仕事の愚痴に辟易。
いきなり電話をしてきて喋り続けるので困っています。
しかも「お母さんにはわからないだろうけど」と
私が専業主婦だったことをバカにした態度。
なにか言い返してやりたい……。
自分へひと言「いまは甘えさせてあげるとき!」
これは、娘さんのお母さんに対する甘えですね。同じ土俵に上がろうとしないで、しばらく寄り添ってあげてみては? 娘さんにとって、いまはストレスの多い時期・環境なのでしょう。だから、本音を聞いて受け止めてくれる相手がほしい。でも同僚に言ったら足を引っ張られるかもしれない。夫や友人にも言いにくい。お母さんにしか、安心して弱音を吐けないのだと思います。その存在は、娘さんにどれほど心強いことか。もしかしたら、愚痴を聞いてあげることで娘がうつになることを予防しているのかもしれません。もし、うつになって働けなくなったら、それこそ大変。愚痴を聞くだけでは済まなくなります。
娘の弱音を受け止めることは愛情のなによりの証し
話を聞いてもらうことで、親の愛情をしっかり受け取った娘さんは、いつかお母さんが困ったときに助けてくれると思いますよ。専業主婦をバカにするような言い方が繰り返されるようなら、娘さんが冷静なときに「傷つくから、その言い方はやめてね」とさりげなく伝えましょう。娘さんは、大人として成長しようと頑張っています。それは、親が娘をそこまで育てた成果だと誇りを感じてください。
家事をやらない定年後の夫に効く「ひと言」とは?[精神科医監修]
家族への不満も「出さない手紙」でストレス解消! 心のデトックス法
教えてくれたのは……精神科医 奥田弘美(おくだ・ひろみ)先生
【PROFILE】
平成4年、山口大学医学部卒。産業医(労働衛生コンサルタント)、精神科医として企業で働く人の心身のストレスケアに日々携わる傍ら、都内の精神科病院やクリニックにて老若男女の心のケアを担当。作家としての活動も精力的に行っており、著書も多数。近著、93歳の精神科医・中村恒子先生との共著シリーズ『心に折り合いをつけて うまいことやる習慣』『不安と折り合いをつけて うまいこと老いる生き方』(ともにすばる舎)はベストセラーに。
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構成・取材/杉村道子
イラスト/フジマツミキ
(素敵なあの人 2022年9月号)
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WEB編集/FASHION BOX