綺麗の礎は品にあり 美と品格
『& ROSY』で連載中の「美と品格」。今回はドラマやバラエティなど、多方面で活躍を続ける佐々木希さんが登場です。ヴァレンティノの最新コレクションに身を包み、仕事のことなどお話しいただきました。
『& ROSY』最新号を購入する!宝島社公式通販サイト「宝島チャンネル」なら電話注文もOK! 詳しくはこちらをクリック
【電話注文専用TEL】0120-203-760
【受付時間】9:00~18:00(土日祝日を除く)
starring 佐々木希 “力強さと繊細さを持つ、生命感に満ちた人”
柔軟性を持つために、ひたすら練習を重ねる
可憐で大胆なピンク、ピンク、ピンク。ヴァレンティノの最新コレクションに身を包み、その一部のように堂々と、でも軽やかにそこにいる佐々木希さん、なんと美しいことか!
「全カット全身ピンクのコーディネートは、もしかしたら初めてかもしれません(笑)。同じピンクでありながら、3カットとも、雰囲気がまるで違って。本当に楽しい撮影でした」
まるで、花のように、まるで、樹のように。光と影の狭間にいて、涼やかな風を浴び、地としっかり繫がる。ありのままの「佐々木希」を表現しようと共有した、裏テーマだ。
「撮影の前に『花になったつもりで』とディレクションがありまして。花って、力強さもありますが、一方で、繊細さもあると思ったので、私なりに解釈して、空にまっすぐに向かうような気持ちで、今回カメラの前に立ちました」
本人が意図しないところで始まったシンデレラ・ストーリーは広く知られているだろう。モデルを経て、活躍の場はどんどん幅広く。特に女優としての活躍には、一層注目が集まっている。
「そんなふうにおっしゃっていただけるなんて……、ありがとうございます。演じるうえで私がいつも心がけていることは、緊張しすぎないことですね。緊張しすぎると、結局自分を解き放てず、変なところでつまずいてしまうんです。そのために、台本を何度も読み込んで、役の人生を深く掘り下げ、キャラクターを自分の中に落とし込みます。何度も練習して練習して、誤解を恐れず言うなら、演じるときには『堂々と』いることですかね。加えて、その場の緊張感も大切にしたいと思うんです。あまり決め込みすぎていくと、監督や共演者の方たちから現場で『このほうがいいんじゃないかな?』と言われたときに、『はい、わかりました』とすぐ対応するのが難しくなる気がするので。やはり柔軟性を持っていないと、いいものは生まれないと思うんです。今日の撮影でも、映像でも、皆チーム一丸となって一つの作品を作っているので、現場を大切にしたいなと思っています」
気負いがない人。力が抜けている人。でもそれは、自分自身を信じるだけの努力を重ねているから。美しさの奥にある芯の強さに、ぐっと心を摑まれた。
負荷をかけたほうが成長する、輝きを増す
一児の母。母に見えないような、いや、むしろ母らしいような。
「親になったことで、子どもにとって恥じない母親でありたいと、責任の重さを自覚するようになりましたね。今はわからなくても、いずれ、私の仕事ぶりを見ると思うので、ひとつひとつの仕事を、責任を持って集中して全うしたいと思うんです。今の仕事を頑張らないと、次の仕事には繫がらないと思うので。そして、年齢を重ねるごとに、演技では光の部分だけではなく影の部分も、深いところまで演じられるようになりたいと思うようにもなりました。そのためにも、すべてにおいて何事も経験を楽しみたいな、と」
まわりに憧れている素敵な大人がたくさんいると佐々木さんは誇らしそうに言う。映画のロケで長い時間を共にした永作博美さんも、公私共に深い付き合いを続けている木村佳乃さんも、いや、挙げればきりがないほど。そして、佐々木さんにとっての品格を問うと、そこに答えがある、と。
「言葉そのものは、カチッとした完璧さのように聞こえますが、私は、『抜け』がある方に、とても品格を感じるんです。まっすぐとした芯を持っているからこそ余裕があって、しなやかで華やかな抜けがあるなと。仕事中はビシッと格好いいのに、仕事を離れると気さくに話してくれるような……。決して近づきがたいオーラでなく、ふわりと包み込んでくれるような柔らかさを纏っているんですよね。永作さんも佳乃さんも、私が憧れている人は、皆、品格がある女性ですね」
佐々木さんの気負いのなさは、まさに自身が言う品格の表れなのだろう。
「新しいことへの挑戦は、年齢とともにどんどん怖くなりますね。ただ、自分にあえて負荷をかけたほうが、成長もでき、その分輝けるような気もしていて……。だから、怖さに負けず、挑戦し続けたいと思っています。昨年も、すごくすごく初めは怖かったですが、舞台に挑戦すると決め、自分なりに成し遂げたことで、次のステージに行けた気がしました。もちろん、仕事だけではなく、オフも思い切り楽しんで共にいい影響を及ぼすような時間の重ね方ができればいいなと。挑戦し続ければ、輝きが増していくと思うと、年齢を重ねるのが楽しみで仕方ないんです」
気負いのなさは素直さであり、優しさであり、大らかさであり、でもそれは、佐々木さんの力強さと繊細さの両面から生まれている。今度は、どんな顔を見せてくれるのだろう? 私達がこの人の「次なる挑戦」を心待ちにする理由は、ここにある。
品格美人の日常
ディズニーランドにて。色んな色のパーツを合わせてベイマックスを作り上げました。カラフルで可愛い。
嬉しいことに画家の中島健太先生が愛犬・ルナを描いてくださいました! 絵のタッチに温かみがあり、とても癒やされます。
レジンで指輪を作り、友人にプレゼントしました! 細かい作業がとても好きなので、ハンドメイドの時間が幸せです。
菅野美穂「これが更年期というものかと(笑)」20年近く続けるヨガから学んだ心と体の整え方|インタビュー
長谷川京子|浴衣を夏着物風に着こなした凛々しい姿にくぎ付け! 「ユーモアが大人の知性」[インタビュー]
PROFILE/佐々木 希(ささき・のぞみ)
1988年、秋田県生まれ。ドラマ・映画・バラエティ・モデルと多方面で活躍。ワンマイルウェア「iNtimite(アンティミテ)」も手掛ける。
『& ROSY』最新号を購入する!宝島社公式通販サイト「宝島チャンネル」なら電話注文もOK! 詳しくはこちらをクリック
【電話注文専用TEL】0120-203-760
【受付時間】9:00~18:00(土日祝日を除く)
吉瀬美智子|突然の更年期症状で食の大切さを痛感 室井滋に学んだ健康の基本[インタビュー]
吉田羊が「自分がいちばんうまい!」という考えを改めたきっかけは? [インタビュー]
中村アン|30代、大人の健康美で魅了! 美ボディを保つ秘訣を 『& ROSY』表紙初登場インタビューで語る
Direction & Photo:MAKOTO NAKAGAWA [CUBISM]
Text:CHITOSE MATSUMOTO
Styling:Yüki Mayama [MØ]
Hair:SHINGO SHIBATA [eight peace]
Make-up:MICHIRU for yin and yang.
Special thanks:TOKYO MARRIOTT HOTEL GOTENYAMA TRUST CITY
(& ROSY 2022年9月号)
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください
Web Edit:FASHION BOX