ココロとカラダの整え方
26才から続けているヨガが「自分を整えるために欠かせない」という菅野美穂さん。ヨガを始めたきっかけやこれからについてお話をうかがいました。
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ヨガで緩む時間を作ることで集中力が高まってもっとがんばれる
ヨガに集中するとココロとカラダのモヤモヤが晴れる
数多あるヨガのポーズの中で、初心者でもトライしやすいものを紹介してくれた菅野美穂さん。2003年から20年近く続けてきただけあって、ひとつひとつ均整の取れたポージングがとても美しい。始めたきっかけは、ドラマ『北の国から』シリーズで知られる演出家の杉田成道氏からのアドバイスだったという。
「仕事でご一緒した時に、『ヨガは心と体を調整するものだから、演技する人にはいいと思うよ』とうかがってすぐにやってみました。ホットヨガから始めたのですが、当時は第1次ブームで通いやすくてタイミングもよかったんです。もともと運動はあまり好きではないんですが、ヨガは自分の体を自分でマッサージする感覚で、体と気持ちがすっきりして、もっと早く出会いたかったなと感じました。心拍数が急に上がったりしないし、鍛えるといっても自重で伸ばすくらいなので、無理せずに一生続けられるなという印象を持ちました」
2007年には「もっとヨガを知りたい」という思いから、インドを訪ねるドキュメンタリー番組『インドヨガ 聖地への旅』に出演し、現在の先生であるアニール K セティ氏と出会う。伝統的なヨガのひとつ、ハタヨガに軸足を移した。
「一応、ポーズの形を作れるのでひとりでトレーニングすることもありますが、レッスンを受けると全然手ごたえが違いますね。シンプルなポーズでもすごく効果があって、最後に全身の力をすべて抜くシャバーサナ(屍のポーズ)をした後、生まれ変わったみたいになれる。全身の血行がよくなるおかげか、世界が明るく見えて整ったなと実感します」
心にもいい影響があったことで、さらにヨガに惹きつけられていったとも。
「私が育った時代はがんばるのが当たり前で、小さい頃から『がんばりなさい』と言われてきました。ヨガで緩む時間ができたことで、『リラックスしなさい』『肩の力を抜きなさい』ということはまったく教わってこなかったと気づきました。ジャンプも一度かがんだ方がより高く跳べるのと同じで、仕事をする上でも緩む時間があった方が集中力が高まると感じて、もっと追求してみたくなりました」
20代の頃は、撮影の前にもヨガの時間を作るほど夢中になって取り組んでいたけれど、子育て中の今は自分のペースでほどよく向き合っているという。
「忙しくても年をとっても、その時々の自分に合ったスタイルでできるのが魅力。コロナ禍で在宅時間が長くなったり、人との交流が減ったり、みんな心が疲れているように思いますが、ヨガで物理的に胸を開いて体を動かすことで、心もほぐれていくんじゃないかな。少しの時間でもヨガをして、モヤモヤした気持ちから離れるだけでリフレッシュできるはず。それに、人が年齢とともに衰えるのはしかたのないことですが、人生100年時代になってまだまだ先は長い(笑)。自分で歩いて出かけられるのか、そうでないのかでは見える景色が全然違うと思うんです。健康的に老いていくために、トレーニングで心と体を整えておくのは大切なことだなと思います」
“ピンピン、コロリ”で人生を終えるのが最高
若々しくパワフルな菅野さんですが、実年齢は44才。
「30代向け雑誌の『InRed』が創刊された時、小泉今日子さんが30代になったと知ってすごく驚いた覚えがあります。その後40代向けの『GLOW』ができて、素敵な先輩たちが道を作ってくださいました。『もっと欲張りになっていいんだよ』っていう背中を見て、轍を辿っていけばいいので、生きやすい時代に当たってよかった」
プライベートでは2児の母であり、子どもを最優先にしながら仕事と両立。目まぐるしい日々の中、ふとした時に年齢による変化を感じるそう。
「ヨガで同じポーズをしても硬くなったなと気づきますし、体力の衰えは感じますね。気持ちの浮き沈みなどがあると、これが有名な更年期というものかと(笑)。先輩たちからは『本物を知らないから、気のせいだよ』って言われますが、もう始まっている気がします。これからもっと大変になっていくのかもしれないけど、まずは漢方薬などを飲んでうまくつきあっていけたらいいなと思っています」
一方で、気持ちの面では年齢を重ねるほどに楽になっているのだとか。
「年をとって図太くなってきたんでしょうね(笑)。遅刻しないとか、楽しく撮影するとか、人の意見は聞くとか大事なことは守りながら、神経質になりすぎずに大雑把でいいんじゃないかと。若い頃は言葉遣いも丁寧に、礼儀正しくしないと失礼になると考えていましたが、『こうあらねば』というこだわりや縛りから離れられるようになりました。今はまわりに自分よりも年下の人が増えてきて、気軽に話してあげることが大人の気遣いだったりしますし。親切に感じよく、相手に寄り添った考え方や振る舞いが大事な年齢になってきたのかもしれません」
将来の自分像について聞いてみると、人生の終い方へと話が広がっていく。
「将来への不安はありますけど、先のことを考えすぎて子どもの成長を見逃したり、今の生活をないがしろにしてはもったいないと思うんです。一日一日とちゃんと向き合っていった先に紡がれる未来を楽しみに。夢は“ピンピン、コロリ”かな。前の日まで楽しく過ごして、そのまま死ねたら最高です。そのためにも、ヨガを一生続けていかないとね(笑)」
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PROFILE/菅野美穂(かんの・みほ)
1977年8月22日生まれ、埼玉県出身。1992年に芸能界デビュー。近年の主演作に、連続ドラマ『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(2021年/日本テレビ)、映画『明日の食卓』(KADOKAWA/WOWOW)など。2013年に結婚し、2児の母でもある。
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撮影=YUJI TAKEUCHI〈BALLPARK〉
スタイリング=青木千加子
ヘア&メイク=岡野瑞恵〈storm〉
取材・文=安田晴美
撮影協力=アニール K セティ
(GLOW 2022年4月号)
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WEB編集=FASHION BOX