あなたの耳は大丈夫ですか?聴力と耳についてのQ&A

老眼など視力のことは意識しても聴力のことは意外とほったらかし。
50代からは耳のリスクが増えていきます。聴力は一度衰えると治療が困難なので、今から耳の健康を考えましょう。日ごろ、耳について感じている素朴な疑問をまとめて解決。

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>>医師が教える!これからの耳の健康を保つ生活習慣のはじめかた

Q.1 難聴は遺伝なども関係する?

難聴には先天的な遺伝子の異常が原因(遺伝性難聴)や、抗菌薬などの薬剤を内服中に発症する薬剤性難聴のケースもあります。薬剤性難聴の場合、耳鳴りがしたら、すぐに聴力チェックをして、難聴の恐れがあれば早急に薬を変更すれば難聴は予防できます。

Q.2 ストレスによっても耳が聞こえなくなる?

ストレスなどは突発性難聴や加齢性難聴の発症に関連が深いとされています。特に突発性難聴は強いストレスを引き金に急性に生じることがあり、質のいい睡眠、栄養バランスのとれたからだによい食事、適度な運動などを心がけ、ストレスをためないよう普段から心身を整えましょう。

Q.3 大音量ライブ、騒音の多い場所は耳に危険?

出典: FASHION BOX

音の大きさは「デシベル(dB)」という単位であらわされ、20dB増えるごとに10倍大きくなります。日常会話は60dB、ジェット機の通過音は120dBほどで、ライブ会場などで140dB以上の音を体験すると、難聴を発症することがあります。音エネルギーが大きいスピーカーの前などで、そうした事故が起きやすく、「コンサート難聴」になるリスクがあります。

Q.4 飛行機やエレベーター、気圧変化は耳に悪い?

飛行機やエレベーターなどで、気圧の変化を受け、耳がツーンとして聞こえが悪いと感じたら必ず耳抜きをしてください。耳抜きが上手くできていないと、痛みや聞こえが悪い状態が続いて中耳炎になることがあります。飴を舐めたり、つばを飲んだりあくびをしたりして耳抜きし、違和感を解消しましょう。

Q.5 ヘッドホンの使いすぎの難聴リスクは?

出典: FASHION BOX

イヤホンやヘッドホンを使って大音量で音楽を聞き続けることは、音が聞こえにくい状態=「難聴」を発症するリスクを高めます。音の強さ×時間=音エネルギーとなり、耳に障害を与える要因に。大きな音エネルギーを耳に近いところで受けるヘッドホンの利用はなるべく避けましょう。WHO(世界保健機関)も「ヘッドホン難聴」として警鐘を鳴らしています。

Q.6 耳かきのしすぎは耳に影響アリ?

頻繁に耳掃除をおこなうと、外耳道に傷がついて外耳炎になることがあります。外耳炎が慢性化すると外耳道が肥厚して、聴力が落ちることもあります。耳掃除中に誤って鼓膜を突いてしまう危険もあるので要注意。耳あかは自然に外に排出されるため、基本的に耳かきは必要ありません。気になる人は、入浴時などに耳の穴の入り口を軽く拭う程度にしましょう。

Q.7 耳鳴りと難聴との関係は?

耳鳴りの仕組みは解明されていませんが、耳の内部と脳を含めた中枢神経の障害、音の信号を受け取る耳の機能異常によって起こると考えられています。「伝音難聴」と「感音難聴」のどちらの場合でも、耳鳴りは起こり、なかには脳梗塞など脳の異常が原因のこともあります。突発性難聴や騒音性難聴、薬剤性難聴は発症前に耳鳴りが起こることが多く、耳鳴りがしたら放置せずに病院で検査を受けることをおすすめします。

答えてくださったのはこの方

出典: FASHION BOX

筑波大学 理事・副学長
附属病院長
医学医療系教授
原 晃 先生

1979年東北大学医学部医学科卒業。米国ワシントン大学医学部研究員を経て2002年筑波大学教授、2018年に現職。感音難聴の研究・治療のスペシャリスト。

※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください
illustration_Nagisa Hamada
edit&text_Mizuki Sakaguchi
edit_Risa Sato[vivace], FASHION BOX
(大人のおしゃれ手帖2019年3月号)
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