まるでボンレスハムのようにブラまわりに段々ができたり、ヒップにショーツが食い込んで下着のラインがくっきり出たり……、体形の変化によって現れる下着のお困りごとがある人も多いのでは？ 今回は「パンツ・ガードル」のお悩みをピックアップ。「あ！ これわたし！」と思った箇所のお助けアイテムをとくとご覧あれ！
≪目次≫
●加齢で変化する体形に合わせた下着選びを
●体形の崩れや、着心地の悩みは下着が解決してくれる時代です
●【パンツ・ガードルのお悩み①】はいていて苦しい、きつく感じる
●【パンツ・ガードルのお悩み②】おなかや“おしりの下”がはみ出てしまう
●【パンツ・ガードルのお悩み③】下着のラインや形が洋服に響く
●教えてくれたのは……
加齢で変化する体形に合わせた下着選びを
年を重ねると、ヒップやウエストは3ステップで変化していきます。ヒップは筋肉が落ちたり、組織が変化してくると、脂肪がずり下がって、ラインに変化が現れます。だからこそ、体形の変化に合わせて下着を選ぶことが大切です。
【ヒップ・ウエストの変化】Step 0
横から見ると半楕円形の垂れていないヒップライン。20代女性の過半数がこの形。
【ヒップ・ウエストの変化】Step 1
ヒップの下部がたわみます。エイジングの始まり。30代女性の50％がこのラインに。
【ヒップ・ウエストの変化】Step 2
ヒップの頂点が下がり、ウエスト周辺のメリハリ減。40～50代の約半数に見られます。
【ヒップ・ウエストの変化】Step 3
股関節付近がそげて、ヒップが内側に流れます。50代以降から増え始めます。
（出典：ワコール人間科学研究所）
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体形の崩れや、着心地の悩みは下着が解決してくれる時代です
どんな人でも、加齢とともに体形が変化します。「こうした変化をはじめ、さまざまな要因で間違ったサイズを選んだり、正しいつけ方ができなくなり、いろいろな悩みが生じてきます」とワコールの村田美紀さんは指摘します。バストやヒップのボリュームを、正しい位置に整えるのが下着の役割。それだけで、つけ心地の悩みやシルエットが変わるので、下着を一度見直してみましょう」（村田さん）。補整力のある下着を使うのもおすすめで、最近は薄くやわらかな素材、肌ざわりのよい縫製、痛くなりにくい樹脂ワイヤーなど、先端技術を生かした機能的なアイテムが多数開発されています。悩みに合ったものを上手に取り入れて“楽してきれい”を叶えましょう。
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【パンツ・ガードルのお悩み①】はいていて苦しい、きつく感じる
60代にぴったりのソフトサポートの素材や、部分的にサポート力が異なるものなどを試してみるのがおすすめ。また、ヒップのサイズに合わせて選んだら、ウエストがきつかった、なんてことも。大きなほうのサイズに合わせて選びましょう。
▷ 楽なのは60代女性の体に合わせているから
おなかやおしりまわりはゆったり、筋肉がやや落ちる脚は細めに！ 60代の体を考えて作られたデザイン。股関節の動きをサポートするのも特徴です。ウエストまわりもくい込みづらい始末に。
テーピングの理論を応用した生地の切り替えで、股関節をサポートし、楽に歩けます。
ガードル¥7,200〜／グラッピー（ワコール）
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【パンツ・ガードルのお悩み②】おなかや“おしりの下”がはみ出てしまう
「私はMサイズだから」など、昔のまま、思い込んでいる人も多いので、まずはサイズの見直しを。サイズが合っている場合の予防策は2つ。ハイウエストや裾の丈の長いタイプで包み込むか、締めつけが強くないガードルで、段差を作らないようにしましょう。
▷ 薄くてやわらかなハイウエストでソフトにホールド
ウエストを折り返し加工したゴムを使わないハイウエストだから、ウエストに食い込まず、おなかの肉をすっきり収めます。ヒップは立体裁断で、自然な丸みに。吸汗速乾素材で夏もクールなはき心地。
足口はヘム加工でもたつきません。裏にあてたネットがおしりの下まで包み込み、ヒップアップ。
ショートガードル¥2,490／セシール
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【パンツ・ガードルのお悩み③】下着のラインや形が洋服に響く
淡い色のパンツやタイトスカートなどは、下着の裾のラインが出やすいので、縫い目がないヘム加工や、広幅のストレッチレースが使われたものを選んで。パンツスタイルには、ヒップから太ももをスッキリ整えてくれるロングガードルがおすすめ。
▷ 縫い目ゼロ＆ウエストも裾もフラットだから響きにくい
縫い目が一切ない、完全無縫製タイプのソフトガードルです。肌側はパイル編みになっていて肌ざわりよく、1枚ばきも可能です。ウエストと裾はフラットでごわつきません。
波打つような「フラワリーカット」は、服に響きにくく、見た目にも女性らしく華やか。
ショートソフトガードル¥2,000／キレイラボ（グンゼ）
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教えてくれたのは……
ワコール総合企画室 広報・宣伝部
村田美紀（むらた・みき）さん
大手百貨店でビューティアドバイザーとして、10年以上販売に携わる。そののち広報・宣伝部に。女性のバストや体の悩みに数多く対応してきた経験から、下着選びのコツのアドバイスも明確。
撮影／古家佑実〔SORANE〕
イラスト／中島香奈
（素敵なあの人 2020年4月号）
WEB編集／FASHION BOX
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