髪や肌にはお金も時間もかけるけど、外見ではわからない「口の健康」をおろそかにしていませんか? この先、何十年先の口内の健康は、カラダの転換期である50代でのメンテナンスが重要なのです。歯科医師の小川朗子先生にお話を伺いました。
≪目次≫
●よい唾液を出して、口の中を潤しましょう
●recommend items
●教えてくれたのは……小川朗子先生 プロフィール
賢い歯磨きで磨き残しゼロ! フロス・歯間ブラシの正しい使い方 [歯科医監修]
よい唾液を出して、口の中を潤しましょう
口の渇きは大人の女性に多い悩み。唾液を十分に出すことも口内ケアの重要ポイントです。
実は口内を健康に保つのは唾液のお仕事。唾液の量が少ないと、唾液成分による抗菌作用や免疫作用が低下。
「すると乾燥により歯垢がこびりつき、体内に雑菌が侵入。結果、口内炎、ドライマウス、カンジダといったトラブルの原因に」(小川先生)。
健康的な唾液量を維持するには、ふだんから舌をよく動かすことがカギ。
「人とよく会話する、歯ごたえのある物をよく噛んで食べることを心掛けて。また、唾液腺を刺激する表情筋のトレーニングも効果的です」
歯科医が教える<正しい歯磨き>4つのポイント|ブラシの持ち方、角度の正解は?
<<<1日1回の習慣に!>>>
●頬をぷくっとふくらます
息がもれないよう唇をしっかり閉じ、右の頬をプクッと強く膨らませる。続けて左も同様に。左右交互に5回ずつを1セット。2セット行うのがおすすめ。
●舌を回す
唇を閉じたまま、舌を歯ぐきにそって上→右→下→左と動かす。舌を外側へ押し付けるように行う。右回り、左回りを交互に2回。
●歯茎や口の内側をマッサージする
指の腹を歯ぐきに当てて、前から奥に向かて円を描きながらマッサージ。気持ちいいと感じる程度の圧を加えて行う。
[歯科医が解説] 口臭、歯肉の腫れ・出血、虫歯……“口内老化”はなぜ起きる?
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▲乾燥した口にシュッと一吹き。垂れにくい薬液が口内に留まり、うるおいが持続。トウモロコシやタピオカ由来の保湿成分配合。
▶▶口内の健康を維持するため《口内菌》に注目しましょう
腸内フローラならぬ口内フローラという言葉をご存じですか? 実は口内には、腸と同じく善玉菌、悪玉菌が存在。加齢やストレスによって菌のバランスが崩れると、唾液の量が減るなど口内環境が悪化するそう。口の中も菌活が大事なのです。
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▲2億個の生きたロイテリ菌を配合。日本初の口内フローラに寄与する機能性表示食品。ミルク本来の風味を生かした軽やかな甘さ。
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▲生きた乳酸菌を1gに3億個配合。プロバイオティクスの発想から生まれたタブレット。
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教えてくれたのは……
アンチエイジングデンタルクリニック院長
小川朗子先生 プロフィール
歯科医師、抗加齢医学界認定専門医。アンチエイジングの考え方を歯科分野に取り入れ、若々しい口元作りを指導しながら、審美歯科、矯正歯科、予防歯科の診療を行う。
歯を失う原因2位は“むし歯”、1位は? 歯を守る新習慣を歯科医が伝授
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photograph_Chifuyu Aizawa(biswa.)
illustration_Nagisa Hamada
text_Kyoko Nagashima
(大人のおしゃれ手帖 2020年6月号)
web edit_FASHION BOX, Ayaki Ando[vivace]