太りにくくなる“やせホルモン””GLP-1って? おすすめの摂取方法もご紹介

さば缶&鮭缶を食べると‟やせホルモン“GLP-1が出る!? 仕組みを解説

無理な食事制限や運動をしなくても太りにくい体になれたら......。そんな女性たちの強い味方になってくれる“やせホルモン”GLP-1を知っていますか? いま、医療や美容の業界人からも注目を集めているこのGLP-1、分泌量を増やすためには“さば缶”を食べるといいのだとか! 気になるその仕組みについて解説します。

≪目次≫
●太りにくい体をサポートする“やせホルモン”GLP-1とは
●GLP-1とあわせて摂取したい「EPA」は、さば缶や鮭缶で摂ろう

 

太りにくい体をサポートする“やせホルモン”GLP-1とは

GLP-1には、食べすぎを防ぐ効果があると考えられています。食べ物が小腸にたどり着き、GLP-1が分泌されると、脳におなかがいっぱいであるというシグナルが出ます。しかし、GLP-1自体が不十分だと体内に食べ物が入ったという情報がなかなか脳に伝わらず、食べすぎてしまうことも。食べすぎを防ぐには、まず、GLP-1の分泌を促すことが大切です。

また、GLP-1には、胃の動きを遅くするという効果もあります。胃から腸へ食べ物が移動するスピードが速いと血糖値が急上昇し、インスリンが大量に分泌され、体内の脂質が中性脂肪として蓄えられてしまいますが、胃の動きを遅くすれば血糖値の急上昇は防げます。これらのことから、GLP-1は「やせホルモン」といわれており、糖尿病予防にも効果的だと考えられているのです。

GLP-1とは

1980年代に解明された消化管ホルモン。食べ物が小腸の下部(出口)に到達すると分泌され、食欲の抑制や血糖値を低下させる効果も。GLP-1の分泌が多い人はやせやすく、少ない人は太りやすいと考えられています。

 

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GLP-1とあわせて摂取したい「EPA」は、さば缶や鮭缶で摂ろう

太りにくくなる“やせホルモン””GLP-1って? おすすめの摂取方法もご紹介
GLP-1の分泌量を増やすには、さばなどの魚に含まれるEPAを摂ることが大切だとわかっています。GLP-1は、小腸の出口~大腸の入り口付近にかけて多く存在するL細胞から分泌されるのですが、このL細胞には、EPAの受容体があることが判明しました。受容体とは、その細胞に何かしら作用をもたらす物質に反応して、細胞自体の機能に変化を生じさせるもの。L細胞の中にある受容体が、EPAに反応し、L細胞に刺激を与え、GLP-1を分泌するのです。

つまり、さばなどに含まれるEPAが血液をサラサラにし、生活習慣病を防ぐだけでなく、糖尿病や肥満の予防にも効果を発揮するということ。日々の食事にさば缶や鮭缶を取り入れて、EPAを積極的に摂るようにしましょう。

EPAとは?

エイコサペンタエン酸の略。さば、いわし、アジなどの青魚に多く含まれているオメガ3系の脂肪酸。人間の体内ではほとんど作ることができないので、食事などから摂る必要がある。

EPAのいいところ!

・血液をサラサラにする
・悪玉コレステロールを増やさない
・血液をかたまりにくくして、動脈硬化や心筋梗塞を予防
・血液中の中性脂肪を減少させ、脂質異常症を予防

 

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(抜粋)
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構成・編集・原稿:小山暢子
撮影協力:UTUWA
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WEB編集:FASHION BOX、株式会社エクスライトe

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