& ROSYで連載中の「開発者に会いたい」。今回は9月2日にデビューしたばかりの日本初の植物バイオメソドロジーブランド「ワフィト」をクローズアップ! 植物療法を応用したホリスティックケアの画期的な成分や新技術とは? 美容ジャーナリストの加藤智一さんが、ワフィト創設者・植物療法士の森田敦子さんに詳しくうかがいました。
日本初! 植物バイオメソドロジーを採用した、ホリスティックブランド「ワフィト」
植物バイオメソドロジーとは、フィトテラピー+本草学+サイエンスを融合させた、バイオ植物療法のこと。従来のフィトテラピーに、サイエンスによるエビデンスを組み合わせて開発した。その技術を搭載したワフィトはフェイス、ヘア、ボディ、デリケートゾーンケアの19製品でデビュー。ブランドのカギとなる植物成分は、愛知県・東三河産の植物、桑、菊、ゴツゴラ、ヨモギ、スギナ由来で、それぞれをベストなバランスで全製品に配合している。また、ブランドを代表するアイテムが写真の4品。
A. コメ胚芽オイルや月見草オイルに加え、13種類の植物オイルを配合。植物成分のエネルギーを限界まで凝縮させ、浸透力や保湿力にもこだわった。内側からみなぎるようなハリ肌に。
レジェナ エンリッチドクリーム 50g ¥10,000
B. 植物性スクワランにツバキ種子オイル、エゴマ種子オイルなどをブレンド。お手入れの最後に“仕上げオイル”として使ったり、洗顔後すぐのブースターにもできるマルチユース。
レジェナ フェイシャルオイル 30mL ¥8,000
C. ワフィトとして注力しているデリケートゾーン専用の洗浄料。溜まりやすい脂性の汚れを落としながらも、弱酸性の処方設計で優しく洗浄。潤いを逃さない環境に整える。
インティメイト ウォッシュ 120mL ¥2,500
D. デリケートゾーン用のマッサージに適したオイル。8種類の植物オイルが加齢による乾燥や萎縮をケア。ダイエットや睡眠不足などによる乾きも癒やしてくれる。
インティメイト オイル 30mL ¥8,000
生姜を生で食べると体が冷える!? 厄介な手足の冷えを改善するTips
「ワフィト」開発者の森田敦子に、美容ジャーナリスト・加藤智一がインタビュー!
植物を尊重する抽出法で、有効性を最大限に引き出す
美容ジャーナリスト 加藤智一(以下、加) 植物学の取材といえば、“森田敦子さん”というほど、森田さんにはお世話になっていますね(笑)。今回のブランドは、これまでの植物研究の集大成といえるラインナップだとか。
ワフィト創設者・植物療法士 森田敦子さん(以下、森) はい。そう思っています。私はフランス・パリ13大学でフィトテラピー(植物療法)を学んでいますが、当時、植物の酵素は60度の高温で不活性化してしまうのに、植物エキスを抽出する際に、なぜ高温である水蒸気蒸留法で摂るのだろうか……といった疑問を抱えていました。また、フランスのフィトテラピーを勉強する一方で、日本でも奈良時代以降、植物学研究が盛んだったのに、それがなぜ現代に生かされていないのか、という残念な思いもありました。そこで、私はその2つを融合するべく研究を続けてきまして、それが成果としてようやく実を結びました。
加 それが今回のブランド、ワフィトなのですね。ワフィトは和・フィトという意味だそうで、まさにブランド名にも生かされていますよね。そのカナメにもなっているのが、今回特許を取得したという、画期的な植物成分抽出法とか。
森 はい。飽和水蒸気圧還流式サイクロン抽出法といいます。
加 え!? 一度では覚えられない(笑)。なんだかすごそうな抽出法ではありますが。
森 端的にご説明すると、水蒸気蒸留法のように60度といった高温を使わずとも、減圧技術などを用いることで、25度や30度といった、植物にストレスのかからない温度で植物エキスを抽出できる技術です。この技術開発には、じつは17年もの年月を費やしました。この抽出法により、植物のポリフェノールやミネラルなどの有効成分を壊すことなく、その栄養素を最大限に引き出すのを可能としました。
加 なるほど。植物を尊重する抽出法というか、植物に寄り添ったかたちでエキスをいただく、というイメージですね。
森 おっしゃる通りです。そして、ワフィトでは有効性の高い植物として、5つの和ハーブを厳選しているのですが、それぞれの和ハーブごとに異なる減圧・温度調整の設定値がありまして、それらを特定できたことも、今回のブランドが生まれるきっかけとなりました。
加 そうか、人間と同じように、植物もそれぞれ“性格”があるということですね! それをひとつずつ特定するなんて……(汗)。
森 本当に細かい作業の連続でしたが、近畿大学医学部の皮膚科教授をはじめ、様々な大学の工学、薬学、学術博士からの研究協力を得ることができたおかげで、開発スピードを加速させることができ、ワフィトに生かすことができました。じつはこの研究成果は、2003年に近畿バイオインダストリー振興会議賞というアワードで評価もしていただけました。
愛知県・東三河の肥沃な土壌で育った植物
加 それはすごい! 植物のチカラを体系化することで科学的に評価されたということですね。となると、配合されている植物成分のエネルギーも、従来以上になることが期待できますね。
森 はい。それは肌でしっかりとご実感いただけると思っています。ボトルの裏にある配合成分にはナチュラルコスメで目にするような植物名が書かれてはいますが、ワフィトでは前述した抽出法を採用していることや、それぞれの植物は愛知県・東三河の肥沃な土地で育てられているため、栄養そのものも豊富です。
加 そうでしたね。東三河は全国でも有数の農業王国。風土が肥沃なだけでなく、1億4千万年前の地層が隆起しているそうで、ミネラルが豊富とか。
森 はい。土壌検査をすると、1億4千万年前の水晶類などが発掘されており、とても特異な土壌が形成されています。それが、ミネラル分が豊富な理由。ワフィトに配合している植物成分も、そんな古代からのミネラルを吸い取っているため非常にパワフル。これまで植物コスメを使っている方のなかで、「なんとなく肌効果に乏しい……」と感じる方にこそ使っていただきたい、次世代の植物コスメに仕上がったと自負しています。
冬の寒さ対策に! 人気スタイリスト風間ゆみえオススメの温めグッズ&食べ物
インタビューしてくれたのは……
美容ジャーナリスト
加藤智一
【PROFILE】
& ROSYでもおなじみ、美容業界歴20年超のジャーナリスト。アンチエイジングから最新メイクアップ、美容医療まで幅広い知識をもつ。
“気”の流れはスプレーで変えられる!? バッグに忍ばせたい浄化アイテム
鼻のムズムズ、ノドのイガイガ……美プロがプチ不調を乗り切るアイテムを伝授!
教えてくれたのは……
ワフィト創設者・植物療法士
森田敦子さん
【PROFILE】
パリ13大学医薬学部で植物療法を学び、日本でのフィトテラピー普及に尽力。フィトテラピースクールやブランド運営にも従事。
[風邪&インフルエンザ対策に] コスキチで発見! 免疫力UPが狙えるハーブ
photo : TETSUYA NIIKURA [SIGNO]
composition & text : TOMOICHI KATO
(& ROSY 2020年11月号)
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください
web edit:FASHION BOX