デリケートゾーンの恥ずかしい悩みも薬いらず! かゆみ、むずむずが収まる方法|皮膚科医が解説

デリケートゾーンの恥ずかしい悩みも薬いらず! かゆみ、むずむずが収まる方法|皮膚科医が解説

デリケートゾーンのむずむず、かゆみなどのお悩みを抱えている方は意外に多いのではないでしょうか。
デリケートゾーンに症状があると、人にも言えず、下着や衣服のこすれで日常生活でも不快感が続いて、深刻な悩みになってしまうこともあります。今回は、デリケートゾーンの症状の原因と対策について解説します。

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デリケートゾーンのむずむずの原因は乾燥?

デリケートゾーンのむずむずの原因は乾燥?

女性の体は、30代後半くらいから更年期、閉経にかけて、ホルモンバランスが大きく変化していきます。その変化の原因として、女性ホルモン(卵胞ホルモン、黄体ホルモン)の減少の影響が大きいことが挙げられます。
デリケートゾーンの環境も、女性ホルモンの減少とともに大きく変化し、膣の分泌物(いわゆる、おりもの)が少なくなり、膣の粘膜は萎縮していきます。そのため、女性ホルモンの減少とともに膣の粘膜が乾燥しやすくなります。
膣の粘膜は、眼や口の中の粘膜と同じく、皮膚よりも薄く乾燥に弱いため、常に湿っている状態を保つ必要があるため、乾燥が進むと、むずむず感、かゆみ、灼熱感などの症状が出てしまいます。
それに加えて、膣の粘膜は、下着のこすれ、トイレットペーパーのこすれなど、さまざまな刺激を受けやすい部位です。
そのため、デリケートゾーンのケアは、エイジングケアとしてとても大切です。

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デリケートゾーンの乾燥を防ぐ方法

乾燥を防ぐことで、デリケートゾーンのむずむず感などの症状は改善することが多いです。ここからは、デリケートゾーンのむずむず感への対処として、乾燥を防ぐ方法を中心に、ご紹介します。

 

やさしく洗いましょう

やさしく洗いましょう

膣の中は、雑菌の繁殖を防ぐために弱酸性に保たれています。そのため、固形石けんなどでごしごし洗うと、膣内の弱酸性の環境が乱れて雑菌が繁殖しやすくなります。また、傷の原因にもなります。
膣内には自浄作用があるため、ごしごしこすって汚れを落とす必要はありません。ぬるま湯で水圧を使ってやさしく洗うようにしましょう。膣周囲の皮膚は、低刺激性のボディソープを泡立てて、やさしく洗いましょう。

 

こまめに保湿剤を塗りましょう

むずむず感を感じたら、その都度、こまめに保湿剤を塗るようにしましょう。
膣は粘膜ですので、デリケートゾーン専用の保湿剤を使うことをおすすめします。また、よく洗った清潔な手で塗るようにしましょう。

 

低刺激の下着、ナプキンを選びましょう

下着やナプキンのこすれは、デリケートゾーンのむずむず感の悪化の原因になることがあります。
むずむず感があるときには、綿やシルクなど、低刺激の下着を選ぶようにしましょう。ナプキンでかぶれる場合は、布製のナプキンなどもおすすめです。

 

トイレットペーパーによるこすれを避けましょう

トイレの際にトイレットペーパーでごしごしこすることは、デリケートゾーンの乾燥やかぶれ、傷を招きます。「こする」のではなく、「やさしく当てる」感じで拭くようにしましょう。

 

デリケートゾーンのケアについてご紹介しましたが、デリケートゾーンのむずむず感、かゆみなどの症状が強く持続する場合は、膣の粘膜の萎縮と炎症を伴った萎縮性膣炎や、カンジダなどの真菌感染の可能性も考えられます。そのため、保湿による対処法でもむずむず感がおさまらない場合は、早めに婦人科で相談するようにしましょう。

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デリケートゾーンのむずむず感におすすめの漢方薬

デリケートゾーンのむずむず感におすすめの漢方薬

「デリケートゾーンのケアをしても、かゆみがまだ気になる……」
そんなお悩みをお持ちの方におすすめなのが、漢方薬です。
漢方薬は女性のホルモンバランスの乱れにも効果を発揮する医薬品です。

漢方薬は漢方医学で使われているお薬です。さまざまな症状への効果と安全性が認められており、病院などでも治療で活用されています。
自然の植物や鉱物を用いた生薬を組み合わせているため、一般的には西洋薬よりも副作用が少ないといわれており、体質に合っていれば高い効果を得られます。

漢方薬が得意なのは、もともと体に備わっている「内なる治癒力」を高めること。体質を変え、いまよりも健康な状態を目指せるのです。毎日続けて服用することで、長年、悩み続けてきた症状がすっかり消えてしまった!という日がやってくるはずですよ。

また、「健康的な食事や運動を毎日続けるのは大変……」という方でも、漢方薬を使った体質改善なら、自分の症状や体質に合うものを毎日飲むだけなので、気軽に続けることができます。

 

<デリケートゾーンのむずむず感が気になる方におすすめの漢方薬>

当帰飲子(とうきいんし)

体力中等度以下で冷え性で、皮膚の乾燥やかゆみがある方。

 

温経湯(うんけいとう)

唇の乾燥、手足のほてりもある方。

 

ただし、効果が認められている漢方薬でも、その人に合っているか否かが重要なポイントです。合わないものを服用すると、効果が見込めないだけでなく、副作用が起きることもあります。服用前に、漢方に詳しい医師や薬剤師等に相談するようにしましょう。

最近では、AIを活用して症状と体質に合った漢方薬をプロに選んでもらえる「あんしん漢方(オンラインAI漢方)」というサービスも登場しているので、利用してみるのもいいでしょう。スマホから専門家への個別相談を、気軽に申し込むことができますよ。

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始めよう! デリケートゾーンのケア

デリケートゾーンのむずむず感、かゆみなどの症状は、女性のホルモンバランスの変化による、デリケートゾーンの乾燥が関係しています。
保湿を中心に、デリケートゾーンのケアをしっかりして、悩みを解決しましょう。

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教えてくれたのは……

皮膚科医 金城 里美

皮膚科医 金城 里美

【Profile】
薬剤師/医師
東京大学薬学部卒業後、医師を目指して、東京医科歯科大学医学部に入学。
からだ、精神とも関わって多様に現れる皮膚の病態に興味を持ち、皮膚科医の道を選ぶ。卒業後、大学病院、総合病院、クリニックでの皮膚科勤務を経て、一般皮膚科から美容皮膚科まで皮膚科領域の診療を幅広く行う。
現在、総合病院の皮膚科常勤医として勤務。3児の母。
皮膚がより良くなることで、その人の毎日がより明るくなることを目指して日々診療を行う。

●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/

 

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