SNSマーケティングで成功するためのフォロワー獲得方法
情報を広く拡散でき、指名検索を増やすことやブランディングにも効果が期待できるSNSマーケティング。
このSNSマーケティングを考えるうえで欠かせないのが、「フォロワー」です。SNSマーケティングでは、フォロワーとの関係性がその成否を握ると言っても過言ではありません。
今回は、SNSマーケティングを成功に導くフォロワー獲得のためのポイントを、前回に引き続き株式会社ROC代表取締役CEOの坂本翔さんに解説していただきます。
前編はコチラ
↓
WebマーケティングとSNSマーケティングの違いは? いま注目すべき3つの理由
フォロワーは数ではなく質が大事
SNSマーケティングでは、フォロワーを増やすことが基本です。そのための施策として、自社での宣伝、プレゼントキャンペーン、SNS広告、インフルエンサーの起用などが知られています。
しかし、ただフォロワーの数を増やせばよい、というわけではありません。
フォロワーを増やす目的は、現状の自社商品のファンだけでなく、これからファンになる可能性のあるユーザーにアプローチするためです。ですから情報を広く拡散させ、そうしたユーザーにまで情報を届ける必要があります。つまり、発信する情報を受け取るだけのユーザーより、シェアやコメントなどの反応(エンゲージメント)をしてくれるユーザーを増やすことが大切なのです。
むやみやたらにフォロワーの数を増やすのではなく、自社のブランドや商品のファンとなり、その魅力を発信してくれそうな“質のよい”フォロワーを着実に増やしていきましょう。と同時に、すでにフォローしてくれているユーザーとの関係性を大事にしてください。すると、その情報に対するシェアやユーザー自身のオリジナルの投稿(UGC)が今後フォロワーになりうる人にも届き、フォロワーが増えるのです。
ではここから、質のよいフォロワーを増やすための具体的な施策をご説明します。
質のよいフォロワーの獲得方法3選
1. アンバサダーを起用する
自社の商品やブランドに対して強い関心を持つユーザーにアンバサダーとなってもらい、口コミなどを積極的に行ってもらうように働きかける方法です。
インフルエンサー施策と混同されがちですが、インフルエンサー施策が芸能人や有名人など知名度が高く、世間に与える影響が強い人物を起用するのに対して、アンバサダー施策は積極的で自発的なPRができる人を起用することが多くなります。そのため、重視されるのは「知名度」よりも「商品やブランドに対する熱量」です。
アンバサダーはユーザーに近い立場なので、企業アカウントの投稿よりユーザーからの共感を得やすくなります。
2. ユーザーと積極的に交流する
SNSの特長は双方向のコミュニケーションが可能であることです。それを利用して、ユーザーとコミュニケーションをとる方法も質のよいフォロワーを増やすのには効果的と言えます。
具体的には、「ユーザーからの問い合わせに個別対応」「ユーザーのコメントを引用リツイート(シェア)」「プレゼントキャンペーン(アカウントのフォローや投稿へのいいね!などを条件に、フォロワーが喜びそうなものをプレゼントすること)」などがあります。
積極的にコミュニケーションをとれば商品やブランドに親しみや好意を持ってもらえるので、質のよいフォロワーを獲得できる可能性が高まります。
3. ハッシュタグで情報の拡散とつながりを生む
TwitterやInstagramで活用されているハッシュタグ。#をつけたキーワードを投稿に盛り込むことで、そのキーワードをつけた投稿を簡単に検索できます。
キーワードに興味のあるユーザーを中心に、多くの人の目に留まりやすくなるため、情報を拡散したり、自社のブランドの認知を高めたりするのに役立ちます。
また、#がついた投稿が増えることで、ブームの盛り上がりが明確になるなどの効果も見込めます。
教えてくれたのは……
坂本 翔(さかもと・しょう)
【Profile】
株式会社ROC代表取締役CEO。SNSプロモーション事業を全国に展開する株式会社ROCの代表として、中小企業から上場企業までさまざまな業界のSNS施策を担当。また、SNSに詳しいITジャーナリストとして、テレビや週刊誌などメディアでも活躍。SNSマーケティングを伝えるセミナーや企業内部のSNS研修、学生向け起業講演など、年間50本以上の講演をこなす。著書に『Facebookを「最強の営業ツール」に変える本』『Instagramでビジネスを変える最強の思考法』(ともに技術評論社)がある。
書籍『「いいね」で売上をいっきに倍増させる最新活用術! SNSマーケティング見るだけノート』(宝島社)
監修:坂本 翔
書籍『「いいね」で売上をいっきに倍増させる最新活用術! SNSマーケティング見るだけノート』を宝島チャンネルで購入する!
30歳で“おじいちゃん”!? 若者世代に刺さらないイタイSNSコンテンツとは?[専門家が解説]
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
Web編集:FASHION BOX