終活で大切な10のこと
いざ「終活」を始めようとしても、何から取りかかればよいか迷ったら、この「終活で大切な10のこと」から始めてみてはいかがでしょうか。過去・現在・未来の自分に向き合うことで、心や頭の整理ができてくると自然と「終活」を前向きなアクションとして捉えやすくなります。
check 01 「ありがとう」と言いたい人をリストアップする
今までお世話になった人や、お世話をした人、ただいてくれるだけで幸せな気持ちになれた人……どんな方でも構いませんので、紙に書き出して感謝の気持ちを改めて思い出してみましょう。
check 02 年に一度、健康診断に行き、自分の体を知る
50歳以上は特に我慢強い世代。病気をしないことと、病院へ行かないことはイコールではありません。かかりつけ医をつくるためにも定期健診がよい機会になります。最低でも年に一度、できれば定期的に病院へ行く意識を持ちましょう。
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check 03 過去に住んだ場所など愛着のある土地を洗い出す
土地から人生を振り返るのも、終活のひとつ。ここで、誰と、何をして、何を考えて過ごしていたかなどの楽しい記憶はもちろん、辛かった記憶も、あのとき私、頑張ったなあ……などと気持ちを浄化しながら思い出すのも素敵なこと。
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check 04 自分のお金、物の現状を把握する
この言葉通り「把握する」ために持ち物を書き出してみましょう。口座が5つ、クレジットカードが3枚、紙袋が10枚、ボールペンが使い切れないほどある……など「こんなにいらなかった!」「これはあの人に譲ろう」などと物の整理がつきやすくなります。
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check 05 家族、大切な人と1日3回以上会話する
疫学の研究結果で、運動や禁煙、食事に気を配るよりも「社会とのつながりを持つこと」のほうが長寿に影響を与えるという結果が出ています。社会とのつながりといっても近所の方への挨拶だけでも構いません。このちょっとした挨拶から会話も生まれてくるものです。
check 06 自分の個性を書き出してみる
あなたらしさや個性とは何ですか? 改めて思い返してみると、新しい発見がありませんか? そしてこれから未来に向けて、その個性をどう活かせるかを考えてみてはいかがでしょうか。
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check 07 「今」そして「未来」の人生に必要なものを選ぶ
どんなに大切にしていたものでも、未来に思い描いた自分に必要なければ「ありがとう」という気持ちで置いていきましょう。そして次に自分で決めたライフプランに見合ったものを選別しながら進みましょう。
check 08 お葬式、お墓は自分の未来のこと。元気なうちに考える
亡くなった方は、遺された人の心の中で生き続けます。だからこそお葬式やお墓は生前のうちに自分の未来のこととして自分で決めておくことが必要です。縁起でもないとされやすいテーマだからこそ、元気なうちのほうが取り組みやすいものです。
check 09 毎年誕生日にエンディングノートを書く
人の気持ちはいつのまにか変わってしまうこともあります。また、相続などの法改正により手だての方法が増えたり、財産の増減もあるでしょう。このように状況は日々変わりゆくものなので、何度も書くということが大切です。
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check 10 生きているうちに大切な人に「ありがとう」を伝えよう
生きていてこそ直接本人に会って感謝の気持ちを伝えることができます。「ありがとう」の気持ちは、言ったほうも言われたほうも幸せになれる言葉。後悔のないように伝えましょう。
(抜粋)
TJ MOOK『大人のおしゃれ手帖特別編集 賢く安心な、おひとりさまの終い方』
教えてくれたのは……
一般社団法人終活カウンセラー協会 代表理事 武藤頼胡(むとう・よりこ)さん
【Profile】
1971年生まれ。終活カウンセラー協会の生みの親で2011年協会を設立。「終活」を普及させるため、全国各地で年間2000回以上の講演講師を務める。テレビ、新聞、雑誌などメディア出演多数。
ILLUSTRATION:木波本陽子
TEXT:仁田ときこ、五十嵐由紀、堀内よう子
(TJ MOOK『大人のおしゃれ手帖 特別編集 賢く安心な、おひとりさまの終い方』)
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