見た目もつけ心地もここまで自然! いま知りたいウィッグのすべて
「髪が見た目年齢の7割を決める」――。よく耳にする定説ですが、その印象を決めるのはやはり、ボリューム感。素敵世代最大の髪悩みを解決するアイテムのひとつがウィッグ。ウィッグは気になる部分にピンポイントでボリュームを足すことができます。それはわかっているけれど、見た目や価格など知りたいことはたくさん。そこで、「アデランス」と「アートネイチャー」にウィッグの選び方から最新技術までうかがいました。
素敵読者最大の関心は「不自然にならない?」
『素敵なあの人』が2019年に行ったウィッグに関するアンケートでは、「不自然に見えないか」「地毛となじむのか」といった不安の声が圧倒的でした。ところが、二大ウィッグメーカー「アデランス」と「アートネイチャー」にはもはや、“いかにもつけています”なウィッグは皆無。技術の高さに驚くばかりです!
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News 1. コロナ禍でヘアサロンに行けない→ウィッグへの注目度がアップ
1~2か月に1回のペースで白髪を染めていた人たちを中心に、ウィッグの需要が高まっています。「欲しいと思っていたけれど、きっかけがなかったという方々が多く、部分ウィッグが人気です」(アデランス 北本典子さん)
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News 2. 「必要に迫られて」から「おしゃれを楽しむため」と意識が変化
ボリュームが減ってきた素敵世代にとって、悩み解決のためのツールではあるものの、ウィッグ愛用者たちは口を揃えて、洋服やアクセサリー同様、ファッションの一部だと言います。髪質の問題で諦めていたヘアスタイルが簡単に手に入るのもウィッグならでは。それもひとえに、技術の進化あってのこと。
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News 3. 軽い、自然、お手入れが楽! はもはやスタンダート
手に持って、まず驚くのがその軽さ。「人毛100%は湿度の影響を受けてしまうので、おすすめは人毛と人工毛のミックス。実は、見た目もいちばん自然で、セットしやすくお手入れも楽なのです」(アートネイチャー 営業本部 重松小百合さん)。つけ方もコツさえつかめば簡単。ズレる心配もありません。
アデランス「フォンテーヌ」
人工スキンで人間の地肌を再現
「分け目が目立つボブなどは、人工スキンを使用しているタイプを選ぶと、このとおりとにかく自然。スタイルに合わせて、さまざまなタイプの素材を開発しています」(北本さん)
<人工スキンあり>
<人工スキンなし>
アートネイチャー「ジュリア・オージェ」
和紙を取り入れてつけ心地を追求
つけていることを忘れてしまう心地よさを追求するため、頭皮に直接当たる部分に和紙から生まれた糸を使用。「通気性がよく、ムレにくいのが最大の特徴です」(重松さん)
News 4. オーダーメイドじゃなくても自分だけのスタイルが見つかる!
100%自分の好みを叶えたい人は、頭のサイズやつむじの位置などを計測して作るオーダーメイドがベストですが、デザインが豊富な既製品を愛用する人も増えています。自然かつ似合うウィッグを見つけるには、とにかく試着を! プロに相談しながら選ぶことがなにより重要なのです。ネット部分のサイズや素材、毛の質や色、長さなどによって価格が変わります。より自然なものは高価になると心得て。
アデランス「フォンテーヌ」
知的に華やぐトップピース DT55
「日本人の一般的な髪色から、白髪を80%ブレンドしたものまでカラー展開が豊富。でも、例えば1トーン明るい色を選べばハイライトのようにもなるので、お出かけ用なのか、毎日つけたいのか、用途に合わせて選ぶこともポイントです」(北本さん)
<BEFORE>
<AFTER>
分け目がペッタリする髪に DT56
「地肌が目立つパーツ(分け目やつむじまわり)をおしゃれにカバー。フォンテーヌは、アレンジしやすく、簡単にお手入れできることがコンセプト。クセで前髪が作れない方やロングヘアの方にもおすすめです」(北本さん)
<BEFORE>
<AFTER>
アートネイチャー「ジュリア・オージェ」
つけ心地重視派におすすめのトップウィッグ 新・さらら
「自分のヘアスタイルを生かしながら、ボリュームアップできる部分ウィッグが人気です。和紙から生まれた「新・さらら」は、通気性のよさが際立つシリーズ。汗をかきやすい季節も、においが気になりません」(重松さん)
<BEFORE>
<AFTER FRONT>
<AFTER SIDE>
カバーしたいところにつけられる万能タイプ クロスフリー
「通常ウィッグはつける位置が決まっていますが、どこに装着しても自然な分け目になるように、分け目部分を十字にデザイン。縦、横、斜めにつけられるので、前髪、つむじ、分け目を自由にカバーできるのが特徴です」(重松さん)
<BEFORE>
<AFTER 前髪をカバー>
<AFTER 分け目をカバー>
細髪・白髪などのお悩みを一気に解決! 毎日のブラッシングで美髪へ [プロ監修]
撮影/玉置順子、横山翔平〔t.cube〕
メイク/広瀬あつこ、鈴木みほ(サンクリエーション)
(素敵なあの人 2021年3月号)
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WEB編集/FASHION BOX