俳優・板谷由夏が家族一丸で受験を乗り越えた今“チャレンジ”したいこととは|インタビュー

板谷由夏が長男のお受験で学んだこと「猛烈に自分を叱咤したくなった」[インタビュー]

板谷由夏さんの「今、変革したいこと」

成長する。進化する。そんなエネルギーあふれる季節だから、大人も、もっともっと日常を楽しくするチャレンジを――。俳優・板谷由夏さんがこの春、心に決めていることとは?

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「身近な存在に勇気をもらい、自分に活!を入れたくなっています」

家族一丸で乗り越えた受験。大人も人間力を試された

さんさんと陽が差し込む屋内スタジオから、屋上へ。春の空気を思い切り吸い込むように大きく伸びをして、板谷由夏さんは「あー、気持ちいいね!」と笑った。実はこの数日前まで、板谷さんとご家族はひとつの試練のただ中にあり、それから解放された直後だったのだ。
「長男の受験です。何日か試験が続いて、それがようやく終わって。いやー、一週間くらいは気が休まらなかったですね。寝ていても夢を見るし、起きている間は間で、ずっとソワソワしているし……。自分の受験の時の方が、多分、ずっとラクだったと思います」

人生で初めて、外で実力を試される機会。家族一丸となって取り組んだ日々は「伸るか反るか、その波に翻弄されっぱなし」だったという。
「勉強さえしていれば大丈夫だと思っていても、やっぱり間際になると冷静ではいられないじゃないですか。最後の二週間くらいは、学力というよりもメンタルをどう鍛えて、いかに勝ちを取りにいくか?という感じで。私、自分のことだと心臓が鉄というか、けっこう図太いんですが、いざ子どものことになると……ね。試験を控えて不安そうにしている息子に『大丈夫、大丈夫』と声をかけても、『何が大丈夫なの?』って問い返されると、何も言えなくて。この間、ずいぶん言葉を探したなぁ。今、このコンディションで、彼がはい上がるための言葉として何がいちばん正しいのか?って」

不安の極みにある時にかけた言葉は、「何があっても、味方だよ」。子どもとともに励み、迷い、時に涙した日々は、親として、大人としての人間力をも試された、得難い時間となった。
「それまで、いかに自分の子育てが適当だったかが……身にしみましたね。こうした試練をこの若さで経験させてよかったんだろうか、と考えたこともありましたが、学べたことはいっぱいあったはずだから、それはそれでよしとしよう!と」

人生の充実のためには、自分から変わらなければ

そして何より、子どもたちが持つひたむきな、諦めない気持ちに打たれたことが大きかった、と板谷さんは続ける。
「大人って、いくらでも調整がきくじゃないですか。『ここに到達するためには、だいたいこのくらいの労力が必要だな』と計算できるし、たとえ到達できなかったとしても、それを前向きに捉えてカタをつけられる。でも、子どもたちにはそんな打算や調整はひとつもなくて、とにかくひたむきに、ただがむしゃらに前進するだけ……ああ、思い出すとまだ泣けてくる(笑)。とにかく、そういう姿を目の当たりにした後では、大人ぶって物事を測って、うまく帳尻合わせをしようとしている自分がとてつもなくつまらなく感じて。こんなんじゃあかんでー、まだまだやで、って、猛烈に自分を叱咤したくなっているんです」

自分も何かを始めたい――目標に到達し、一瞬の脱力を経た今、板谷さんの心にはそんな思いがたぎっているという。
「とりあえず、釣りを始めました! 下のチビ(次男)がやりたいって言い始めたんですが、以前の私だったら、多分釣りが得意な近所のお父さんとかにお願いしていたと思います。でも、今回は私がやるんだ!って釣竿を買ってきたから、家族もみんなビックリしてて(笑)。ほかにも、英会話もやりたいし、まだまったくやったことのないことも……。もちろん仕事も一所懸命やっていますけど、子どもたちにもっとわかりやすく、課題をクリアする姿を見せたい。『悪いけどママ、英検取っちゃったもんね!』とか」

これまで、年の初めや新しい仕事に取り組む際「目標は立てない主義です」と言ってきた板谷さん。しかし、全身で課題にぶつかる若い魂に触れ「活を入れられた」今は、目に見える目標を立て、期限を切って達成する意欲に燃えている。春は、それにふさわしい季節だ。
「数えてみれば、50歳まではあと4年! このまま漫然と過ごしていても、時間はあっという間に過ぎてしまうから……。家時間が増えて、勉強する時間も本を読む時間もある今は、自分の内面を豊かにするにはきっといい時期。小さな挑戦でも、ひとつひとつ積み重ねていけば、それが人生の充実につながっていくと思うんです」

俳優・板谷由夏が家族一丸で受験を乗り越えた今“チャレンジ”したいこととは|インタビュー
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PROFILE/板谷由夏(いたや・ゆか)

1975年福岡県生まれ。俳優にしてブランド「SINME」ディレクター。放送中の連続テレビ小説『おちょやん』ではヒロインの夫・一平の母親役に。また、中国で大ヒットしたドラマ『ホットママ』日本版がAmazonプライムビデオで好評配信中。

 

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撮影=柴田フミコ
スタイリング=伊藤美佐季
ヘア=hanjee〈SIGNO〉
メイク=AKIKO SAKAMOTO〈SIGNO〉
取材・文=大谷道子

GLOW 2021年5月号

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WEB編集=FASHION BOX

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