安田成美“今がいちばん幸せかも”|ものづくりが好きな家族とセカンドハウス建築を計画|インタビュー

[安田成美]コロナ禍で子どもが帰国 成長した子どもとの幸せなおうち時間|インタビュー

【安田成美】創る喜びが、日々の力になる

春らしい色に身を包んだ安田成美さんが語るのは、あらためて自分と向き合ったという昨年の過ごし方。大好きな“ものづくり”に熱中する時間、そして家族と過ごす穏やかな時間が、安田さんの毎日を彩っているようです。

 

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髪を短くしたら、“カジュアル”が似合うようになりました

安田成美“今がいちばん幸せかも”|ものづくりが好きな家族とセカンドハウス建築を計画|インタビュー
ジャケット¥72,600/オーラリー、シャツ¥55,000、パンツ¥47,300(参考色)/ともにロンシャン(ロンシャン・ジャパン)、イヤーカフ左耳¥50,600/ヒロタカ(ヒロタカ表参道ヒルズ)、右耳¥27,500/リニエ、ネックレス¥66,000/ソフィー ブハイ(エスケーパーズオンライン)、シューズ¥130,900/ジェイエムウエストン(ジェイエムウエストン 青山店)

スタジオに現れた安田成美さんは、これからの季節にぴったりの軽やかなショートヘア。短くなりましたね!とスタッフが声を掛けると、「これね、自分で切っちゃったの!」といたずらっぽく微笑みます。
「年末、すっきりしたくてショートボブにしたんだけど、家に帰ってから『本当はもうちょっと切りたかったな……』と思って。ハサミを持ったら止まらなくなって、さっぱり短くしちゃいました。その後ちゃんと、プロの方に整えてもらいましたけどね。昔、もっと短いベリーショートだった頃は、バリカンでセルフカットしていたことも(笑)」

髪を切ったことで、今までしっくりこなかった服も素敵に着こなせるように。
「カジュアルなアイテムって一歩間違えると野暮ったくなっちゃう。でもサイドの髪を短くするだけで、服のかわいらしさが引き立つんですよね。微妙な違いなんだけど、こんなに印象が変わるんだと驚きました。普段はコットンのシャツやデニムもよく着るし、今日着たような淡い色味も好きで、挿し色によく使います。グレーやベージュにピンクのストールを合わせることが多いかな」

この日の私服は、赤いチェックのシャツにくるぶし丈のデニム。ちょうどデニム特集なんです、と伝えると、ぱっと立ち上がり、「これ、実は無印なんだよね〜」と安田さん。
「子どものお菓子を買いにお店へ行ったときに見つけて。試着したらストレッチが効いていてラクだし、ロールアップしてはいてもかわいいし。他にもいろんなシルエットのデニムを持ってますね。この前は息子がいらなくなった古いリーバイスの501を捨てようとしてたから、『ちょっと待って、私がはく!』ともらって。デニム用の糸を買ってきて、自分で裾上げしてはいています。息子がはいていたものだと思うと、なんだか嬉しいですよね」

もともと編み物が趣味の安田さんですが、ステイホーム中は、「なんでも作ってみたくなる性格」が発揮され、洋裁やDIYにもチャレンジ。ものづくりの1年を過ごしていたそう。
「かわいい布でウエストがゴムのスカートを作ったり、リネン生地で夏用のソファカバーを縫ったり。コーナーの部分をきっちり合わせるのが難しかった! キッチンに立っている時間も増えたから、気分転換に壁の色も変えたんです。温かみのある色ならやる気が出るかも、と白い壁に茶色のタイルを張って。何が大変って、貼る場所に合わせて専用の機械でタイルを切るのが大変なんです。それでぐったり疲れて、『もうママごはん作れない〜』って。なんのためにキッチン変えたのか、って話ですよね(笑)。ほかにも、壁の漆喰を塗り直したんですけど、夜にワイン飲んでから始めるから、翌朝見たら塗り残しがあったりして。けっこういい加減なんです」

昨年は、コロナ禍の影響で自立していた子どもも実家へ戻ることに。久しぶりに家族がそろい、賑やかな時間を過ごしているそう。
「こんなこと言うと不謹慎かもしれないけど、今がいちばん幸せかも。子どもたちも大人になって、いろんな話ができるようになったのがすごく楽しいんです。例えばロンドンでアートを学んでいた二男とは、作品づくりのテーマから、好きな作品や色、今の社会情勢、それに対してどんな考えを持っているか……まで、幅広く意見を交わします。ときには『こんな考え方をする人だったのね!』なんて驚いたり。子どもたちの知らなかった一面が見られるのも面白いんですよね」

得意分野は違っていても、「ものづくりが好き」なことは家族共通。木梨サイクルや個展の商品なども家族でアイデアを出し合うこともあるそう。
「どんな素材にするか、ロゴはどうするか……。デザインの仕事をしている長男をはじめ、それぞれのスキルを生かしながら、ああしよう、こうしようと話し合って。ときにはぶつかったり、歩み寄ったりしながら、家族みんなで形にしたものを発信する。それが誰かの手に届いたときは、すごく嬉しいんです」

創作意欲を満たすと同時に、安田さんにとってステイホーム期間は「自分の心と向き合える、貴重な時間だった」そう。
「忙しいと、ついやり過ごしてしまうことについて、じっくり考えるいい機会でした。私は長く家族優先で生活してきたので、無意識に自分の本当の気持ちにフタをしていたように思うんですよね。ずっと『家族がしたいことが、私のしたいこと』だと思ってきたから。でも『本当の私は違うんだよね』と心の中で思うだけで、自分をちょっと大事にできる気がする。それは私にとっては大きな変化です」

子育てから手が離れた今こそ、自由に夢を実現できるとき。心の声に従って、やりたいことを叶えるなら?
「自然に囲まれて過ごすのが好きなので、緑のある場所へセカンドハウスを造ろうと考えているんです。憲武さんは木工がやりたい、長男は川で釣りがしたい……と家族それぞれこだわりがあるので、キャンプ場のように1人1部屋ずつコテージを建てようかと計画していて。お友達が来たら、テントを張って寝てもらうの(笑)。私もそこで陶芸をしたり、編み物をしたり、ひとりの時間も楽しみたいですね」

そこでもやはり、安田さんの暮らしに欠かせないのが、ものづくり。
「どんなに疲れていても、夜は毛糸と編み針を手に取って、ちょっと編んで疲れて寝る(笑)。それがいちばん、ほっとする時間かもしれません」

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PROFILE/安田成美(やすだ・なるみ)

1966年生まれ、東京都出身。1981年CMデビュー。『風の谷のナウシカ』のイメージソングで歌手デビュー。1994年に木梨憲武さんと結婚し、二男一女の母に。近作にドラマ『みをつくし料理帖』『一億円のさようなら』、映画『Fukushima 50』『すばらしき世界』など。

 

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photograph:Kayoko Asai
styling:Chikako Aoki
hair:Eriko Yamamoto
make-up:Nobuko Maekawa
text:Hanae Kudo
大人のおしゃれ手帖 2021年5月号

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