新型コロナウイルスのワクチン接種前後にすべきこと&してはいけないことを医師が解説

新型コロナワクチン接種後のお風呂はOK? 注射部位をこすっても大丈夫?[医学博士 監修]

日本でも接種が始まった新型コロナワクチン。接種前後の注意点を解説します。ワクチンを接種する前に知っておくと安心ですね。

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ワクチン接種で新型コロナウイルスに感染するリスクはある? 医師が疑問点を解決

 

Q:接種前後にしてはいけないことってあるの?

A:体調に変化をきたす行動を避け、規則正しい生活で免疫のはたらきを応援

健康診断の前日とは違って食事制限などの決まりはありません。しかし、そもそもワクチンとは免疫反応が起こることを期待して打つものですので、それを邪魔することのないよう、体調は万全に整えておきたいものです。

なお、副反応への備えとして、抗アレルギー剤や解熱鎮痛剤等を前もって服用することはすすめられていません。むしろ、薬のせいでそうした症状を隠してしまうと、副反応の診断や対処が遅れるおそれがあります。

接種後は接種担当者の指示通りに、15分から30分程度その場にとどまり、安静にします。その間もマスクをする、人との距離をとる、会話は控えるなどの感染対策を怠らないようにします。もちろん、接種箇所を強くこすったり、走り回ったりすることは厳禁です。

ワクチン接種後24時間以内は多量の飲酒や激しい運動など、体調に変化をきたすような行動は控えましょう。注射した部分は清潔に保ち、お風呂にも普通に入って構いません。もしも、ワクチン接種によって何らかの副反応が起きた場合には、完全に治るまで運動や飲酒は控えましょう。

接種前

新型コロナウイルスのワクチン接種前後にすべきこと&してはいけないことを医師が解説

〇:規則正しい生活で体調を整える→免疫力アップ!
×:自己判断による副反応予防目的での服薬

接種後〜接種後24時間

新型コロナウイルスのワクチン接種前後にすべきこと&してはいけないことを医師が解説

〇:万全の感染対策
〇:お風呂
×:注射部位をこすったりたたいたりする
×:激しい運動
×:多量の飲酒

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このコンテンツの監修者は……宮坂昌之(みやさか・まさゆき)先生

【PROFILE】
1947年、長野県生まれ。大阪大学免疫学フロンティア研究センター招へい教授、大阪大学名誉教授。医学博士・PhD。73年、京都大学医学部卒業。81年、オーストラリア国立大学大学院博士課程修了。その後、金沢医科大学血液免疫内科、スイス・バーゼル免疫学研究所、東京都臨床医学総合研究所を経て大阪大学医学部教授、同医学研究科教授を歴任。2007〜08年、日本免疫学会会長。13〜18年、フィンランド学士院招へい教授。著書に『標準免疫学』(医学書院)、『免疫と「病」の科学』『免疫力を強くする』『新型コロナ7つの謎』(いずれも講談社ブルーバックス)。

 

(抜粋)

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監修/宮坂昌之

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取材・文/高柳由香、佐藤勇馬、南雲裕介
編集/大友麻子、長島 愛

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WEB編集/FASHION BOX

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