大きなイビキは8年以内に命を落とす予兆かも!? 睡眠時無呼吸症候群の怖さ

イビキはよく眠れているサインだと思われがちですが、実はその逆であることをご存じでしょうか。
イビキは睡眠時に喉の空気の通り道が細くなることで起こります。
また、かいている本人は自覚しづらいのも特徴の一つです。
さらに、大きなイビキとなると、周りの人に迷惑がかかるだけでなく、病気の疑いがあるので注意が必要です。
そこで今回は、大きなイビキに潜んでいる睡眠障害について『睡眠にいいこと超大全』を出版しているクリエイティブ・ユニットのトキオ・ナレッジに教えてもらいました。

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大きなイビキがあり睡眠中に何度も呼吸が止まる睡眠障害とは

睡眠中に何度も呼吸が止まるという、怖い睡眠障害が「睡眠時無呼吸症候群」です。
睡眠中は喉の筋肉がゆるむため舌が喉の奥へ下がり、気道が狭くなります。睡眠時無呼吸症候群は、狭くなった気道がさらに閉塞し、10秒以上呼吸が止まる無呼吸状態と大きなイビキを何度も繰り返す病気です。重症化すれば1時間に60回近く呼吸が止まることもあります。

無呼吸状態になると、呼吸を取り戻すために交感神経が優位になり、なんと全力疾走しているときと同じくらいの興奮状態になるといいます。このとき脳内では覚醒系のシステムが働き、これを繰り返すことで睡眠の質が低下していきます。

この病気の恐ろしいところは、十分な睡眠が取れないため日中のパフォーマンスが下がるだけではなく、睡眠中に交感神経が興奮することで血管や心臓に負担がかかり、高血圧や糖尿病といった生活習慣病や、心筋梗塞など循環器系の病気を起こすリスクを高めてしまうことです。重症化したまま放っておけば、約4割の人が8年以内に命を落とすともいわれています。家族から毎晩大きなイビキをかいていると指摘されている人は要注意です。

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肥満の欧米人は危険度が高いが、日本人も油断禁物！

欧米では肥満の人に睡眠時無呼吸症候群が多いといわれています。脂肪が気道を圧迫することが原因ですが、痩身の日本人も安心はできません。日本人を含めたアジア人は平たい顔のため、あごが小さくて気道が狭く閉塞しやすいからです。

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このコンテンツの著者は……トキオ・ナレッジ

【PROFILE】
誰でも知っていることはよく知らないけれど、誰も知らないようなことには妙に詳しいクリエイティブ・ユニットです。弁護士、放送作家、大手メーカー工場長、デザイナー、茶人、ライター、シンクタンクSE、イラストレーター、カメラマン、新聞記者、ノンキャリア官僚、フリーター、主夫らで構成されています。著書に『正しいブスのほめ方プレミアム』『ずっと信じていたあの知識、実はウソでした！』『メンタルにいいこと超大全』（すべて宝島社）など。

（抜粋）