マスク荒れにリッチな化粧品は逆効果！正しい汗ムレ対策法を皮膚科医が指南

この夏ケアすべきダメージは、紫外線より「汗ムレ」でした

マスクの装着が日常になった昨年から、肌荒れに悩む人が急増中。もともと肌体力が落ちてきている素敵世代は、「汗ムレ」による肌荒れも紫外線同様、肌老化を加速させる一因になるためスキンケアを見直す必要があります。いまから正しいケアを心がければ短期間で改善するのでご安心を！素敵世代の頼れる皮膚科専門医、津田攝子先生に詳しくうかがいました。

『素敵なあの人』最新号を購入する！

宝島社公式通販サイト「宝島チャンネル」なら電話注文もOK！詳しくはこちらをクリック
【TEL】0120-203-760
【受付時間】9:00～18:00（土日祝日を除く）

バリア機能が低下している肌に追い打ちをかける、マスク内の温湿度と汗ムレ

「肌を老化させるいちばんの要因は紫外線です。だからこの時期は、紫外線ダメージを受けた肌のケア法をお話しすることが多いのですが、特に今年に限っては、長引く緊急事態宣言などの影響で、素敵世代は外出する機会が減っていること、外出しても紫外線照射量の多い時間帯に屋外で長時間過ごすことが少ないことなどから、紫外線によるダメージを例年ほどは受けていない印象です」と話す津田攝子先生。実はいま増えているのは、マスクによる肌荒れなのです。
「素敵世代の肌は、保湿成分として知られるコラーゲンやヒアルロン酸だけでなく、肌表面を覆う角層のバリア機能に関わるセラミドも減り、肌はスカスカな状態です。潤いを作り出す力も、角質層の水分を抱え込む力も弱くなるため、乾燥したり、外的刺激によるダメージを受けやすくなるのです。更年期以降、いままで使っていた化粧品が合わなくなる人が多いのも、バリア機能の低下が原因です」

呼吸に合わせるように上昇、下降を繰り返しているマスク内の湿度変化も、肌のバリア機能を低下させる一因。ムレたマスクの中で汗までかくと、ダメージレベルはいよいよ危険水域に。
「汗の成分は99％が水、1％が塩分、尿素、アンモニア、ミネラルですが、塩分や尿素も肌の刺激要因。もともとバリア機能が低下しているうえ、マスク装着によってさらに外的刺激を受けやすくなっている素敵世代の肌は、赤み、ひりつき、かゆみといった症状が出やすくなっています。でも、“もう年だから、なにをしても変わらない”と諦めるのは間違い。バリア機能を高める正しいケアをすれば、数日で肌は落ち着くのですから。肌のお手入れに、手遅れということはありません。肌が荒れている人はもちろん、最近なんとなく調子がよくない人も、正しいケアで丈夫な肌を取り戻しましょう」