人付き合いでは、時として相手からの提案を拒否しなければならないシチュエーションに遭遇することも。ですが、ただ否定的な意見を伝えるだけでは、相手に悪い印象を与えてしまう恐れもあります。
相手の主張を拒否しつつ円滑な関係を維持できるように、傷つけずに否定するフレーズを今回は紹介します。
書籍『イラっとさせることばを好感度120%のセリフに変換! ことばの言いかえ見るだけノート』
≪言い方をかえるだけで好感度も信頼度も10倍アップ!≫
【Chapter 01】 感じよく聞こえる受け答え
【Chapter 02】失敗しがちな依頼・お願い
【Chapter 03】知らず知らずイラっとされる挨拶と会話
【Chapter 04】言い方を間違えると炎上しがちな、反論・意見
【Chapter 05】怒りを増幅させない報告と謝罪の仕方
【Chapter 06】人間関係に水をささないNOの伝え方
【Chapter 07】ネガティブをポジティブにかえるほめ方・叱り方
【Chapter 08】 偉そうにならないメールの書き方
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相手を傷つけずに否定するフレーズ
相手の主張が間違っていると思っても、正直に否定するのは気が引けるもの。
言い方を間違えれば、相手を傷つけてしまいます。良好な人間関係を築くためにも、相手を不機嫌にさせない適切なことばづかいを覚えておきましょう。
× 違うんじゃないですか
○ おことばを返すようですが、私の考えは……
≪対話例≫
「A社との取引の件だが、 今回はB社を優先しよう」
○ おことばを返すようですが私はA社のほうがいいかと思います
× それは違うんじゃないですか。私はA社のほうがいいと思います
「それは違うんじゃないですか」と言ってしまうと、相手を真っ向から否定することになります。相手の意見に反論するときは「おことばを返すようですが、私の考えは……」と言うのがベター。相手の立場や心情に配慮しながら、自分の意見をしっかり伝えましょう。
× それはやめたほうがいいです
○ 私は〇〇の理由で、こうしたほうがいいと思います
≪対話例≫
「部長、それはやめたほうがいいですよ」
→ (余計なお世話だよ。意見を押し付けないでほしいな)
「それはやめたほうがいいです」という言い回しは、避けるのがベター。自分の主観を相手に押し付けてしまいます。どうしても意見を言いたいなら「私はこういう理由でこうしたほうがいいと思います」と、あくまで自分の意見として伝えましょう。
× これじゃダメです
○ 納得いたしかねます
≪対話例≫
「これじゃダメですね。納得できません」
→ (気持ちはわかるがもう少し別の言い方があるだろう)
釈然としない場面でも、ぶっきらぼうに「これじゃダメです」と言うのはマナー違反。
感情を抑えて「納得いたしかねます」と丁寧に言いましょう。自分の意見をしっかりと伝えるには、毅然とした態度と丁寧な言い回しを心がけることが大切です。
× こうしてください
○ ~していただけますか?
≪対話例≫
○ 「明日までにこの資料を確認していただけますか?」
→ 「わかった。問題があれば知らせるよ」
× 「明日までにこの資料を確認しておいてください」
→ (なんだか命令されている気分だな)
「こうしてください」は、目上の人や取引先には言わないほうがいいことば。
相手は命令されていると感じるうえ、ほかに選択肢がなくなってしまいます。お願いをするなら「~していただけますか?」と言うのがベター。疑問形にするだけで、相手の意思を尊重できます。
× よくわかりません
○ 私の理解不足かもしれませんが
≪対話例≫
「おっしゃる意味がよくわかりません」
→ (説明の仕方が悪かったとでも言いたいのか)
「よくわかりません」と言ってしまうと、相手は今まで話した内容をすべて否定された気分になります。指摘をする際は「私の理解不足かもしれませんが」と言うといいでしょう。自分のせいにできる言い方のため、相手を否定せずにすみます。
× お互い意見が合いませんね
○ 価値観が違うようですね
対話例
「どうもお互い意見が合いませんね」
→ (気に障る言い方だな。けんかを売っているのか?)
「お互い意見が合いませんね」ということばは、角が立ちやすい表現。真っ向から相手の意見を否定することになり、相手の怒りを買いかねません。意見が食い違った場合は「価値観が違う」と言うのが無難。キツイ印象が少し和らぎます。
無茶ぶりされても「できません」は悪印象? 相手にムッとされない断り方[話し方のプロ 監修]
このコンテンツの著者は......櫻井 弘(さくらい ひろし)
【PROFILE】
東京都港区生まれ。(株)櫻井弘話し方研究所代表取締役社長、(株)話し方研究所顧問。製薬、金融、サービス、IT関連等の民間企業をはじめ、人事院、各省庁、自治大学校、JMA(日本能率協会)などにおいて各種コミュニケーションに関する研修を手がけ、研修先は2000以上に及ぶ。著書・監修書に『「話し方」「伝え方」ほど人生を左右する武器はない!』(三笠書房)、『すぐに使える! できる大人のモノの言い方ハンドブック』(永岡書店)など。
(抜粋)
書籍『イラっとさせることばを好感度120%のセリフに変換! ことばの言いかえ見るだけノート』
≪言い方をかえるだけで好感度も信頼度も10倍アップ!≫
【Chapter 01】 感じよく聞こえる受け答え
【Chapter 02】失敗しがちな依頼・お願い
【Chapter 03】知らず知らずイラっとされる挨拶と会話
【Chapter 04】言い方を間違えると炎上しがちな、反論・意見
【Chapter 05】怒りを増幅させない報告と謝罪の仕方
【Chapter 06】人間関係に水をささないNOの伝え方
【Chapter 07】ネガティブをポジティブにかえるほめ方・叱り方
【Chapter 08】 偉そうにならないメールの書き方
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[編集]株式会社G.B.
[執筆協力]龍田昇、川村彩佳、山本洋子
[イラスト]本村誠
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