大島優子×FENDI|新生〈フェンディ〉が導くフレッシュなフェミニティ
新アーティスティック ディレクターに就任したキム・ジョーンズが手掛けるファーストコレクションがついに到着。この記念すべきルックをまとうのは、around30を迎え、成熟した輝きを放つ大島優子さん。今だからこそ着こなせる、ニューエレガンスを披露する。
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Gray Mohair:凜としたマインドでまとう、ニューフェミニティ
ランウェイでもひと際目をひいた、ショート丈のトップス×女性のカーヴィなラインをより魅力的に引き出すタイトスカートのニットセットアップ。強さと愛らしさが共存するルックは、大人になった大島さんだからこそきっと似合うと、スタッフ一同意見が一致したもの。写真に収まる彼女にハッとさせられた。
Pink Satin:エフォートレスなラグジュアリーを
クラシカルで端正な襟とギャップのあるクロップド丈のサテンシャツには、ハンサムなベルテッドパンツを。ニューアイコンバッグ「フェンディ ファースト」とともに、ピンクのワントーンコーデに陶酔したい。
Brown Crepe Design Dress:あふれ出る知的なムードとたおやかな女性らしさを表現
遊び心のある特徴的な長い袖口には、新ジュエリーライン「フェンディ オーロック」のゴールドカフスボタンでレガシーを感じさせる。胸元の深いVネックや、動くたびに表情を変えるカッティングの美しい裾など、エレガンスを新解釈したミニドレスはロングブーツにレイヤードするように着こなしたい。
過去を変えるのではなく、今自分がどうあるべきかが大切
AKB48を卒業し、女優として活躍し続けている大島優子さん。30代になり、完璧主義だった自分を捨て、より自分らしくいられるようになったと話す姿はとても自然体。今の年齢になったからこそ変化した心境を教えてもらいました。
やっと地に足が着いた考え方に変わりました
大島さんが身にまとったのは、ヘルシーなセクシーさを感じさせるスタイリング。
「今までに着たことのないようなお洋服と、いつもとは違う雰囲気での撮影だったので、新しい自分を引き出してもらえたようでうれしいです。それに、このスタイリングは年齢を重ねたからこそできたもの。10代、20代のころに大人っぽくなろうと肩の力が入っていた時期を経て、いまは自然に無理のない表情ができるようになった気がします」
10代のころからAKB48の中心メンバーとして活躍。卒業した後も女優として第一線で活躍をし続けている大島さんは当時、「限界はない」と思っていたんだとか。
「当時はお仕事だけでなく美容に対しても、探求心が強かったですし、自分の可能性を強く信じていたんです。でも、30歳を超えて、いい意味で限界を感じるようになったんですよね。そこでやっと、頼れるものには頼り、自分でやれることはちゃんとやるという、地に足が着いた考え方にシフトチェンジしたんです。それからは、自分自身としっかり向き合い、必要なものを食べて、必要なトレーニングをして、体形管理だけでなく、健康管理をするようになりました」
自分の限界を知ることで、仕事への考え方もガラリと変化。
「仕事に関しては、ずっと直観力などの“感覚”を大事にしていたんです。でも今は、以前よりもさらに下調べをしたり、勉強したうえで挑むようになりました。そうするだけでお芝居に深みも出ますし、何よりも自分の視野が広がるんですよね。いくら自分を信じていても、想像を超えたものに出会うと太刀打ちできなくなるんです。そうならないために、いろんな知識を入れ、想像力を広げていくことがなによりも大事なんだということをあらためて学んだんです。そう思うようになったのは、舞台で戯曲を経験したことがきっかけでした。共演したみなさんが自然とシェイクスピアのお話をしていて、仲間に入れないことがあったんです。たとえ私は違う畑から来たとしても、舞台を踏むのであれば、学ばなくちゃいけないことがあることを実感し、意識して古い戯曲に触れたり、調べるようになりました。さらに、映像作品では医療関係者や秘書の役をいただくことも。それについてしっかりと理解してからセリフを発しないと、何の意味ももたらさなければ、説得力もなくなってしまうんです。そうならないためにも、毎日意識して様々なことに触れ、勉強することが大事だと気づいたんです」
さらに2017年には、アメリカ留学を経験。
「留学することで、あらためて自分のルーツである日本のよさを知り、日本語の素晴らしさを感じたんです。さらに帰国後に『罪と罰』という舞台に出演させていただいたのですが、もともと外国語で作られた戯曲を日本語で伝える難しさも感じつつ、美しく、深みのある日本語だからこそ伝えられることがあると実感したんです。これからも、より日本語の表現の深さを意識しながら使っていきたいですね」
キャリアを重ねることで、求められる役柄も変化してきたが、彼女のファンはまた違う役を望んでいるようで……。
「ファンの方達に、私にどんな役に挑戦してほしいかと聞いてみたら、“キラキラしたラブストーリーや、青春群像劇をやってほしい”という答えをいただいたんです。実は、そういった役をまったくやったことがないんですよね。どちらかというと、様々な事情を抱えた重い役のオファーをいただくことが多いんです。……なんででしょうね?(笑)」
その言葉通り、彼女が次にドラマ『上下関係』で演じるのは、夜のお仕事をしている女性。
「私が演じる山羽野々花は、ヒロインの女の子と心を通わせ、サポートしていきながら、事件に巻き込まれる役柄なんです。彼女の背景は詳しく描かれているわけではないんですが、夜のお仕事に就いているというだけで下に見られている劣等感を感じているんですよね。でも、夜のお仕事をしている女性って、普段は会社の上層部の方の相手をして喜ばせているんです。そう考えると、上下関係って何が基準なんだろうと思っていて。今作では、そんな人間の見えない上下関係の中から渦巻く感情が描かれているので、様々なことを感じてもらえると思います」
さらに、同じタイミングで公開される映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』にも出演している。
「こちらの作品は、ひと言で言うなら、“お祭り”です(笑)。小さなころって、怪談や妖怪ってすごく怖かったですよね? でも、大人になって調べてみると、“小豆洗い”は小豆を洗っているだけだったり、“豆腐小僧”も豆腐を持っているだけだったりと、“こんなことしかしていないの!?”って思うことも(笑)。今だからこそ、この作品を観ると、妖怪にはすごくかわいい部分があったり、おもしろいところがあったりするんですよね。先ほどの『上下関係』とはまったくジャンルが違う作品ですが、どちらもエンターテインメントとして楽しんでもらえたらうれしいです」
人を安心させられる余裕のある大人になりたい
「まったく違う役柄を楽しみながら演じている女優というお仕事がすごく楽しい」という大島さん。最近ではより「誰かとコミュニケーションを取りながら作品をつくり上げる楽しさを実感した」と言う。
「作品の内容や、監督にもよりますが、お芝居をしていていちばん楽しさを感じるのが、共演者さんとのお芝居のキャッチボールなんです。きっとこれは、AKB48にいたときに、グループで活動していたからだと思うんですよね。仲間と一緒に何かをつくる、一緒に動くということが大好きなんだと思います。実は卒業直後は、ひとりでがんばらなくちゃいけないという意識が強かったんです。さらに、AKB48にいたことは私の誇りでもあるのに、女優として活動するには、アイドルでいたことが自分の足枷になっているようにも感じていたんですよね。正直、そのイメージを払拭しなくちゃいけないと思ったんです。でも、そうではなくて、過去を変えようとするのではなく、今自分自身がどうあるべきなのかということが何よりも大事だということに気がついたんです。それと同時に、完璧主義の自分も見直すことができました。それからは、肩の力が抜けて、もっと周りが見えるようになったんです」
そんな彼女がいま、いちばんリラックスできているのは、なんと、昼寝中なんだとか。
「アイドル時代は、移動中が睡眠時間でした。でも今は、昼間に家にいて、窓を開け、風を感じながら昼寝をしている時間に、最高の贅沢を感じるんです。この年になってはじめて、本当の意味での“リラックス”ができているように感じています」
少しずつ、自然体を取り戻している大島さん。そんな彼女が目指す大人の女性像とは?
「人として余裕がある大人になりたいです。バタバタと焦ることなく、“この人がいれば安心する”と思ってもらえるような、あたたかい大人になれたらいいなと思っています」
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PROFILE/大島優子(おおしま・ゆうこ)
1988年10月17日生まれ、栃木県出身。子役として活動し、2006年にAKB48に加入。2014年に卒業。ソロ活動を開始。連続テレビ小説『あさが来た』やドラマ『東京タラレバ娘』などに出演。現在はドラマ『上下関係』が配信中。映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』が公開中。
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