体温を上げる生活術を習慣に
体のコンディションがいいと、快適に過ごせるもの。そのコンディションづくりに有効なのが“体温を上げること”です。体温が上がると、免疫力などの体本来の機能が高まったり、代謝や血流がよくなって元気に若々しく過ごせます。具体的にどんな効果があるのか、芝大門いまづクリニック院長の今津嘉宏さんにうかがいました。
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平熱+0.5℃で免疫力を高め病気知らずの体に
体温というと“熱があるかどうか”を気にしますが、実は平熱が低いことも問題。体がもつ本来の機能を十分に発揮できなくなるからです。
「たとえば、氷が入ったバケツに手を入れると、感覚がなくなります。やがて筋肉が動かなくなり、凍傷を生じて腐ってしまう。全身の体温が下がれば、命を落とすことも」
おなかをよくこわす人や手足が冷たい人、筋肉が少なくて体力がない人は、体温が低くなりやすいので要注意。ストレスやホルモンバランスの乱れも、体温を下げる原因です。
日本人の適正な体温は平均35.5~37.5度。この範囲内なら、体温が高いほうが体内の酵素がきちんと働くので、細胞一つ一つの働きがよくなります。その結果、脳を含むすべての臓器の働きがよくなり、健康に過ごせるのです。
「免疫細胞が活性化して免疫力も高まり、感染症やがんの予防もできます。代謝も上がるので、ダイエットや美しい肌づくりにも役立ちます。平熱が36度の人なら36.5度など、0.5度くらい平熱を上げることを目指すとよいでしょう」
体温を上げるのに、特別なことをする必要はありません。食事や運動、睡眠、衣服など、ふだんの生活を見直すだけです。特に大事なのが、一日の中でいちばん体温が低い朝。ここでしっかり体温を上げると、仕事も家事もパワフルにこなせます。
「ご紹介する生活術のなかで、できそうなものがあれば、すぐにやってみてください。3日坊主でもいいんです。1年で120個を試していけば、そのうちに続けられるものが見つかります」
いつの間にか習慣になっていれば理想的。ぜひ今日から試してみて。
体温が上がるとこんな効果が
1:免疫力アップ
白血球などが活性化し、ウイルスや細菌と闘う力が高まります。
2:代謝アップ
酵素の働きがよくなるので細胞が活性化し、代謝も高まります。
3:内臓の働きがアップ
腸管の働きが活性化し、栄養素の消化吸収が促進されます。
4:がんや生活習慣病を予防
免疫力アップ&血行促進により、さまざまな病気を防ぎます。
5:肩こりを軽減
筋肉の血流がよくなるために、つらい肩こりが軽減されます。
6:脳の活性化
脳の神経細胞間の情報伝達が活性化します。認知症予防にも〇。
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教えてくれたのは……今津嘉宏(いまづ・よしひろ)さん
【PROFILE】
芝大門いまづクリニック院長。慶應義塾大学医学部外科助手、同漢方医学センター助教授などを経て、2013年に芝大門いまづクリニックを開設、現職に。『病気が逃げ出す上体温のすすめ』(ワニブックス)、『病気知らずの名医が食べている長生き朝ごはん』(ワニブックス)など著書多数。
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illustration:Kana Nakajima
text:Aya Teramoto
(大人のおしゃれ手帖 2021年11月号)
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