サニタリー期間の不快感やイライラも、それが生活に影響するのも、どうしようもないこと。そんな女性たちの一種の諦めに対し、少しでも心地よく豊かな日々を送れるようにとフェムテックで挑む超吸収型サニタリーショーツブランド「Bé-A〈ベア〉」。その取り組みを取材しました。
働く女性の約半数が、生理で困った経験あり。その現状を打ち破るために……
経済産業省の調査によると、月経痛や月経前症候群によって「職場で困った経験がある」と回答した人(*2)は、なんと女性従業員の約5割にのぼるとされています。働く女性の約半数が、生理による諸症状により仕事に何らかの影響を受けているのです。
しかも、それを労働損失として換算すると4,911億円、社会経済的負担は総額6,828億円にも及ぶと試算(*3)されているというから驚きです!
社会に与えるインパクトの大きさはもちろんのこと、働く女性たちが生理の期間中は能力を発揮しづらい状況にあることを受けて、株式会社Be-A JapanとウェアラブルIoT技術を開発する「ミツフジ株式会社」がタッグを組み、新たなプロジェクトを発足しました。
2022年6月23日、Be-A Japan×ミツフジのプロジェクト発表の様子
「経血量を計測できる吸水ショーツ」の開発で、病気の早期発見や体調のコントロールを
プロジェクトの内容は、世界初(*1)となる「経血量が計測できる吸水ショーツ」の開発です。
ミツフジはウェアラブル端末を用いて着用者の正確なバイタルデータを取得し、そのデータを分析することで体の状態を可視化するサービスを展開する企業。プロジェクトは同社のIoT技術を吸水ショーツに活用することで、これまでなかった正確に経血量を知ることができるというもの。
それによってアプリで体調判定が可能になったり、データを医療の発展に役立てたりするという未来を想定しているそうです。
経血量がわかることで、女性にとってどんなメリットがあるのか想像しにくい人も多いかもしれませんが、これはとても画期的なこと!
「もっと話そう! ハローフェムテック」でも過去に何度か取り上げてきた通り、自分の経血量を知らずに過ごしている女性はとても多いのが現状。そのせいで貧血に気づかず体調不良を見過ごしていたり、過多月経に血液の病気が隠れていたりするケースもあると、ご紹介してきました。
ただし、経血量を知るといっても、使用済みナプキンをはかりにのせるわけにもいかず、誰かと比べることもなく……。自分の経血量が多いか/少ないかを知ることは難しいですよね。それをIoT技術の活用で簡単にしようという取り組みが、Be-A Japan×ミツフジの「経血量が計測できる吸水ショーツ」プロジェクト。経血量を知ること=女性にとって日々を心地よく、自分らしく過ごすための重要なカギと位置づけ、商品開発をスタートしました。
この吸水ショーツが完成した先、未来に起こる女性の生活のイノベーションが、どんなものになるのかとても楽しみですね。
新商品「ベア エアライト ショーツ」をライターが体験!
経血量が計測できる吸水ショーツは現在開発中とのことですが、6月に発売された超吸収型サニタリーショーツ「ベア エアライト ショーツ」をお試しさせていただきました!
ベア エアライト ショーツ 各¥4,950
届いた荷物を開けてみて、まずギフトのようなかわいらしいパッケージに感激。サニタリー期間のイメージを楽しくしようという温かな心遣いが素敵です。
薄く軽やかなはき心地がポイントと聞いていた通り、サイドはメッシュになっていて涼しそう。はいてみるとこの部分に肌が少し透けるのが、おしゃれ感もありつつ、ボトムスにも響きにくく、その上蒸れにくい!という、一石三鳥のデザイン性を実感しました。
薄くて軽いと、吸水量も少ないかと思いきや、たっぷり約60mL(*4)を確保。個人差はあると思いますが、筆者は多い日も全く漏れず、一日中これでOKでした!
ほかにも消臭・抗菌防臭や、サニタリーショーツとしても使えるウイングポケットがついているなど、サニタリー期間中に気になる要素を打ち消すうれしい機能がたくさん。なかでも一番すごいと思ったのが、「ぬくもり設計」です。
1秒間に1兆回振動する電磁波「テラヘルツ波」を放出するテラヘルツ鉱石をパウダー化し、お腹部分に触れる生地へプリント。重ねた生地がおへそまですっぽり覆い、冷えやすいお腹を包み込んでくれるのです。
「涼しくムレないのに、冷えない」を実現する「ベア エアライト ショーツ」は、夏にぴったりだと感じました。
ほかにない吸水ショーツの開発で、女性たちの未来を明るく導いていこうと努めるBe-A Japan取り組みに共感したら、ぜひ「Bé-A〈ベア〉」のショーツを使ってみてくださいね。
Be-A Japan www.withbe-a.com
取材・文=リンネル編集部
*1 株式会社 Be-A Japan調べ(2022 年 6 ⽉ 23 ⽇現在) *2 経済産業省「働く⼥性の健康推進」に関する実態調査 *3 経済産業省「健康経営における⼥性の健康の取り組みについて」 *公的検査機関により試験