ねことほっこり幸せのループに!なぜねこと暮らすと幸せになれるのか?

側にいるだけ、見ているだけでやさしい気持ちになれるねこ。今年も人気は高まるばかりです。“ねこ生活アドバイザー”のかばきみなこさんに周りの人を幸せにするねことの暮らし方をお聞きしました。日々のストレスを癒やし、たくさんの喜びをもたらしてくれるねこの存在。幸せにねこと暮らすためのヒントを教わりました。

教えてくれたのは……

かばきみなこさん
ねこのいる暮らしを始めて35年。結婚後に近隣の子ねこの保護活動を始め、約10年前に子ねこの育て方のサイト「ねころん」を開設。子ねこの保護活動を続けながら譲渡活動も行い、現在9匹の保護ねこと暮らす。夫の樺木宏さんとの共著『幸せになりたければ ねこと暮らしなさい』(自由国民社)が大ヒット。他に『仕事で悩んだら ねこと働きなさい。』(自由国民社)、コミックエッセイ『猫が教えてくれたこと』(アスコム)がある。

かばき家のねこたち

今は9匹が一緒に!

まつちよ(♂・16歳)
小柄な茶トラのオスねこ。歳を重ねるごとにどんどん甘えん坊になりました。

出典: FASHION BOX

ココたろう(♂・7歳)
ごみ置場に置き去りにされていたところを保護。やさしく穏やかな性格です。

出典: FASHION BOX

しまじろう(♂・4歳)
とても用心深く、慎重派。でも甘えたいときは主張強めのしっかり者です。

出典: FASHION BOX

きなこ(♀・4歳)
まるたろうと姉弟ねこ。近所の地域猫として生活したのち、かばき家で保護。

出典: FASHION BOX

まめ(♀・生後9ヶ月)
生後1週間で母ねことはぐれていたため保護。小柄ですがとってもおてんば。

出典: FASHION BOX

ひょう(♂・9歳)
生後3カ月でまぶたの手術をしましたが、今は元気。独立心強めな子です。

出典: FASHION BOX

きじたろう(♂・4歳)
しまじろうと兄弟で保護されたキジトラ白の男子。性格は穏やかで控えめ。

出典: FASHION BOX

まるたろう(♂・4歳)
母ねことはぐれて大鳴きしているところを保護。天真爛漫で遊ぶのが大好き。

出典: FASHION BOX

さんた(♂・生後9ヶ月)
まめと兄妹。やんちゃで背中にぴょんと乗るのが子ねこの頃から大好き。

出典: FASHION BOX

こじろう(17歳で永眠)
後輩ねこが増えてもケンカすることなく、受け入れてくれたやさしい長男。

出典: FASHION BOX

ちぃちぃ(18歳で永眠)
保護当時は弱々しかったけれど、成長して大きくなり、親分的存在に。

出典: FASHION BOX

Q ねこと暮らすと、なぜ幸せになれるのか?

01 ねこをなでると愛情ホルモンのオキシトシンが分泌

EPSON MFP image
出典: FASHION BOX

ねこに触れると心が癒やされるのは、「愛情ホルモン」と呼ばれる「オキシトシン」が分泌するから。オキシトシンはストレスを緩和し、幸福感をもたらすホルモン「ベータ・エンドルフィン」の分泌も促します。

02 規則正しい生活でセロトニンが増える

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出典: FASHION BOX

ごはんの支度やトイレの片付け……など、ねこのお世話のために早寝早起きを心がけることで、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンが増加。セロトニンが心に落ち着きをもたらし、ストレスから解放してくれます。

03 さらにねこをなでたくなる、幸せのループに

EPSON MFP image
出典: FASHION BOX

オキシトシンには、精神を安定させるセロトニンを分泌させる働きもあるため、心が満たされて「ずっとなでていたい」という幸せのループに。さらにねこのゴロゴロ音やくつろいだ表情が加われば、より幸せな気持ちに!

たくさんの幸せをくれるねこは唯一無二の存在

9匹のねこと一緒に暮らしながら、「一匹でも多くのねこを救いたい」という思いから、ねことの暮らし方について伝えるサイト「ねころん」を運営するねこ生活アドバイザーのかばきみなこさん。

「私自身が初めてねこを保護したのは約20年前。今のようにネットの情報もなく、どうすればいいのかわからなくて、とても困ったんです。もっと気軽に相談できる場所があれば、保護する人も、助けられるねこも増えるんじゃないか……。そう考えて、ねこに関する無料のメール相談を受け付けることにしました」

かばきさんの元に寄せられるのは、主に「子ねこを保護したけど、どうしたらいいですか?」といった相談。かばきさんは自身の経験を活かして、お世話の仕方やそろえるもの、里親の探し方などを伝えています。中には、特にねこ好きではなかったのに、お世話をするうちに愛着がわいて一緒に暮らすようになった人も多いのだとか。それは、ねこを見たり、触れたりすることで感じられる“幸福感”の影響も大きいようです。

「ねこは他に代えられるものがない、唯一無二の存在。子ねこのときは育てる幸せや愛らしさを存分に味わえるし、お互いの生活リズムが合ってくる成猫期には、心安らぐパートナーになってくれます。そして介護やお世話が必要になる老猫期にも、たくさんの癒やしと、最後に『ありがとう』と送り出す幸せをくれるんです」

ねこと暮らして、そうした幸せを感じてみたいと思うなら、まず選択肢として考えてほしいのが、保護ねこを迎え入れること。

「保護ねこの利点は、トライアル期間が設けられていることも多く、ねこの性格が事前にある程度分かること。人に慣れている、おとなしい、他のねことコミュニケーションが取れる……など、ねこの性格がわかっていれば、お互いに暮らしやすくなります。まずは譲渡会や保護ねこカフェに通ってみてください。そのうち、『一緒に暮らしてみたい』という子と出会えるかもしれません」

とはいえ、住宅環境や仕事の都合で、「ねこは好きだけど、家族として迎え入れるのは難しい」という人も多いもの。その場合も、住んでいる地域のTNR(※)ボランティアに参加する、保護ねこカフェの入場料などがフード代や医療費となるなど、ねこ助けにつながることが。

※ノラねこを捕獲し、不妊手術をして元の場所に戻すこと

「最近では、地域住民や保護団体と自治体が連携して、盛んにボランティア活動を行っている地域も増えています。そうした活動に参加したり、お気に入りのねこを助ける気持ちで保護ねこカフェへ通ったり、募金をしたり……。一緒に暮らせなくても、そうした形でかかわることで、きっとねこからたくさんの幸せをもらえますよ」

※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください
illustration_Madoka Kakinuma
text_Hanae Kudo
edit_Kana Honma[vivace], FASHION BOX
(リンネル2019年4月号)

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