(2020年7月3日 更新)
ツイッターフォロワー数20万人以上という謎の主婦・DJあおいさんが、恋のお悩みをズバッと解決!今回は「そもそも結婚ってした方がいいの?」という相談が到着。読者の切実なお悩みに、DJあおいさんはどう答える⁉︎
≪目次≫
- DJあおいが答えます!
- 今回のお悩み
- 「結婚をしなければ不幸になる」“結婚教”を布教する人たち
- 結婚=幸せ……?
- これからますます“幸せの形”は多様化して整備されていきます
- 答えをざっくりまとめると……
DJあおいが答えます!
ツイッターフォロワー数20万人以上を誇る、謎の主婦。独自の恋愛観を持ち、ブログやツイッターで悩める男女の相談にのっている。近著に『ていうか、男は「好きだよ」と嘘をつき、女は「嫌い」と嘘をつくんです。』¥1,200/幻冬舎
今回のお悩み
「そもそも結婚って本当にした方がいいのでしょうか?」
結婚について悩んでいる未婚の38歳です。今はひとりで暮らしており、彼もほとんど途切れたことはありません。家族とも仲はよく、友達も多いのであまり寂しさを感じずに過ごしています。ですが、「このまま独身でいたら、もっと歳をとったときに必ず後悔するよ!」と、周りの年配独身女性にやたらと言われます。確かに、ひとりの老後は寂しいだろうな~とは思います。老後のお金の心配もあります。今からでもいい人に出会えたら結婚した方がいいのでしょうか?
N.Y(東京都・マスコミ勤務・38歳)
「結婚をしなければ不幸になる」“結婚教”を布教する人たち
これって“結婚教”とでも言うんですかね?「結婚しなければ不幸になるぞ!さあ!早く結婚するんだ!」と結婚教に入信させるためにせっせと布教活動をしているお姉様方が非常に多く、まだ精神的に未熟な頃からなんとなく結婚教の教義に洗脳されていて、年頃になると意味もわからず強迫観念に駆られ、「ヤバい、早く結婚しなきゃ……」と焦ってしまい、ギラギラと婚活にいそしんでは空振りの連続で、歳を重ねるごとに逆転満塁ホームランを狙ってバットをフルスイングするも空を切るだけ、やがて疲れ果てて女としての自尊心が奪われ、結局は結婚教の教典にあるように「結婚をしなければ不幸になる」という予言を体現してしまうんですよね。
そしてそれを見た結婚教のお姉様方が「それ見たことか!結婚をしないとあんな哀れな人生になるんだぞ!さあ若者よ!急いで結婚をするのだ!」と若者にまた布教してまわり、新たな犠牲者を量産してしまうわけです。
結婚=幸せ……?
では結婚をすれば幸せになれるのか?といったらそうでもないんです。結婚をすれば自由な時間が少なくなりますし、自由に使えるお金も少なくなります。気軽に異性と遊ぶこともできなくなりますし、家族との付き合いを煩わしく感じることもあるでしょう。子どもができれば子ども中心の生活になり、自由に使える時間はさらに減り、自由に使えるお金もさらに減り、ママ同士の付き合いに神経を使うこともあり、“女”としてよりも“親”としての自分を優先することになり、その労力は独身の比ではないんです。メリット・デメリットで言えばデメリットの方が大きいのが結婚なんですよ。
そして結婚生活に疲れてくると自分の幸せがわからなくなってしまい、それは“絶対的”なものから“相対的”なものに変わってしまうんです。「結婚をしてよかったんだ!」と思いたいがために、未婚の女性を未婚というだけで不幸者に仕立て上げ、相対的な優越感を得て「私は幸せなんだ!」と思い込むことしかできなくなってしまう。そうやって世の中に結婚教が蔓延してしまうんですよ。
これからますます“幸せの形”は多様化して整備されていきます
結婚という制度はべつに人を幸せにしてくれるものではなく、結婚によるデメリットを共有することが“幸せ”と思えるような愛情がお互いにないと成り立たないもので、言ってみれば“苦労が幸せ”と思える価値観がお互いになければならないものです。愛されることが幸せだと思っていてはダメ、愛することで満たされる価値観を持っていることが最低限の結婚の条件ですね。
“愛する”とは名詞ではなく動詞、気持ちの問題ではなく行動の問題、お互いの不自由な時間を分け与え合い、お互いの不自由なお金を分け与え合い、そしてお互いがそれに感謝し合い、はじめて結婚のデメリットは幸せに変わっていくということ。幸せにしてくれる人を探しているのなら結婚なんてしない方がいい、幸せにしてあげたい人と巡り会えたとき、やっと幸せな結婚ができるようになるのですよ。それまでは年齢を気にせずにひとりであることの幸せを満喫するのが「ビューティフルライフ(美しき人生)」なんじゃないかなと既婚者の私は思います。
これからは特に晩婚化が進み、もしかしたら老婚も増えていくのかもしれませんし、生涯未婚の人も増えていくでしょう。老後は未婚同士の友達とシェアし合って一緒に暮らすのもいいし、未婚の異性といい感じになれば老婚してもいいし、幸せという形も多様化して整備されていくと思います。お国が整備してくれないなら民間で整備していけばいい。誰もやらないのなら自分で旗揚げしてやればいい。これまでの文化にとらわれず、移り変わる時代にあわせて新しい文化を作っていくくらいの気概を持って、自分の幸せは自分の力で手に入れていけばいいだけ。結婚をしてもしなくても、結局は幸せになってしまう自分でいることが大事なんじゃないのかなと思いますよ。
答えをざっくりまとめると……
★メリット・デメリットで言えばデメリットの方が大きいのが結婚
★幸せにしてくれる人を探しているのなら結婚しない方がいい
★結婚をしてもしなくても幸せになれる自分でいることが大事
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください
文_DJあおい
イラスト_つぼゆり
編_FASHION BOX
(steady. 2019年5月号)
【いま読まれている人気記事】
結婚願望がない彼と同棲中の女子のお悩み
プロポーズされない「アラサー女子」の正解
ラップで冷凍保存はNG!?パンをおいしく食べるコツ
女医が教えるデリケートゾーンの正しい洗い方
吉川ひなの、LA私生活と子ども連れショット公開
30分で見違える!プロが教える玄関掃除テク