雨が続くと、なんだかだるくて疲れが取れない……。この時季になると、体にいろいろな不調が起こりがちです。つらいけどできれば薬に頼りたくない、そんなときは植物の力でケアしてみませんか?今回は、梅雨時に特に起こりがちな「疲労感」「倦怠感」「不眠」のセルフケアをご紹介します。
教えてくれたのは……
PHYTOTHERAPY TEACHER
植物療法士
南上夕佳さん
ルボア フィトテラピースクール副代表。ホルモンバランスを崩したことをきっかけに植物療法を学び、AMPP認定資格を取得。著書に『自然ぐすり生活』(ワニブックス)。
疲労感・倦怠感の対処法
精神的なストレスをケアしながら、免疫力や抵抗力を高めて疲労を回復する、アダプトゲンハーブが注目されています。日本で手軽に手に入るのは、朝鮮人参やエゾウコギ(シベリア人参)。クコの実にも同様の効果があると考えられています。
【クコの実や高麗人参で疲労回復】
(写真左)正官庄 紅参精エブリタイム 10mL×10包 ¥4,200/韓国人参公社ジャパン
クコの実は1日10粒が目安。ハーブティーやお茶に入れてもOK。高麗人参には女性ホルモンを安定させる効果があります。忙しくなりそうなときは、先にとっておくのがおすすめです。
不眠の対処法
梅雨時は空が暗くて、1日の中でのメリハリがつきにくいうえ、非活動的になるので、不眠に悩む人が多くなります。夜になったら、テレビを消して照明を落とし、静かな環境にするなど、眠る前の環境を大切に。気持ちがあせって眠れない、考え事が頭をぐるぐる回るときは、ハーブの力でシャットダウン。
【寝る前に飲むと、目覚めもすっきり】
バレリアン 50g ¥1,100/ハーブマイスターセンター
中枢神経を抑制し、緊張をといてくれるのがバレリアンのハーブティー。心配事があるときも気分を落ち着かせ、自然な眠気を起こしてくれます。睡眠薬とは違い目覚めがすっきりするので、短時間でも質のよい睡眠がとれるはず。
フィトテラピーで気をつけたいこと
●効果について
精油やタンチュメール、サプリメントなどの“自然ぐすり”は医薬品ではないため、心配なことがある場合は必ず医師に相談しましょう。また、効果・効能には個人差があり、体調によって異なる反応が出ることがあります。
●子どもや高齢者が使う場合
“自然ぐすり”はおもに健康な成人を対象としています。子どもやお年寄りが使う場合は分量を減らすなど注意しましょう。
●治療中の場合
持病により治療中の人や、薬を服用している人は必ず医師に相談してください。
●妊娠中の場合
妊娠中、または妊娠している可能性のある人は注意が必要なものもあります。医師に相談のうえ使用してください。
●精油を使う場合はパッチテストを
精油をマッサージなどに使う場合、成分が強いものもあるのでパッチテストを行いましょう。肘の内側など皮膚の柔らかい部分に薄めた精油を少量塗り、24時間様子を見ます。かゆみや赤みなどの異常が出た場合は使用を控えましょう。
梅雨時の頭痛・肩こりを和らげる!植物オイルで血行促進マッサージ
※ 植物療法は日本では医療行為ではありません。あくまでも自己責任において行ってください。心配なことがある場合、医師や専門家に相談することをおすすめいたします
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください
photograph_Mari Yoshioka
text_Ema Tanaka
cooperation_AWABEES, UTUWA
edit_Ayaki Ando[vivace], FASHION BOX
(リンネル 2019年7月号)
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