インテリアスタイリスト石井佳苗の心のリセット法！癒やしのカギはぬいぐるみ？

インテリアスタイリストの石井佳苗さんにとって、家での時間は自分に帰る時間なのだとか。そんなときに、石井佳苗さんの心のスイッチを切り替えるものたちをご紹介します。

自分だけの気持ちを鎮める時間を

インテリアスタイリスト石井佳苗の心のリセット法！癒やしのカギはぬいぐるみ？ — 出典: FASHION BOX

仕事でも使うからアートやインテリア、写真集などのヴィジュアルブックを買ってもなかなか開けなくて。たまにゆっくりページをめくっていると、今時間があるんだなーと幸せな気分になります。

忙しいとついおろそかになりがちなのが植物に水をあげること。だから自分の朝ごはんの前に、猫のごはんと、植物の水やりは習慣に。緑がイキイキするのが毎朝の自分へのご褒美です。

来客前はもちろん、今日は一日家でゆっくりしようと思ったときもお香を一本焚きます。逆にさあ仕事しよう！というときも。気持ちを切り替えたいときにスイッチ代わりで焚きたくなります。

仕事の請求書や、友人への手土産などにいつも添えるのが、ひと言思いを伝える一筆箋。大人の心づかいだと思っています。簡単な感謝の言葉やメッセージを直筆で。心鎮まるひと時です。

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大人だってぬいぐるみが欲しい！

ミナペルホネンの生地を使ったnuno*ito asobiのぬいぐるみはちょっと奇妙な姿と、“冬の日のきらきらちゃん”みたいな不思議なネーミングに惹かれて。いつも2体仲良く、ベッドの上に並んでいます。

目があるような、ないような、可愛いような可愛くないような、そんな微妙な感じがたまらないこの子は、NYのブルックリン・ミュージアムで出会ったブルックリンバニーです。ポポに見つかると大変。

昨年NYに行ったときに、ハドソンのアンティークショップで見つけた人形は、どこかのおばあちゃんとかが作ったような素人臭さというか、間ぬけな感じが好き。ガラスケースにしまってます。

ぬいぐるみ作家・黒田有里さんのオオカミちゃんは青山のディーズホールでひと目惚れ。一体一体違う服はすべてヴィンテージ。可愛い、怖い、気持ち悪い、意地悪……全部が詰まっていてキュート！

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気持ちをゆるめてくれる時間とものを大事にしたい

ほんの些細な何かでも、日々の暮らしに自分だけの楽しみを見つけられるってとても大切なこと。たとえわずかな時間でもリラックスすることで、気持ちをリセットできます。そういう時間を大事にしたいし、続けていれば習慣になり、頑張らなくても体が自然に動いて自分の行動の一部になってくれます。「今日はあのお茶を淹れよう」とか小さな楽しみを決めて、一日のどこかに取り入れる。家から一歩も出ない日でさえ、そんな時間があるだけで、不思議と「充実してるなー」と思えてきます。

ぬいぐるみをもつことだって同じこと。私にとっては心をちゃんとゆるめてくれる大事なものです。若いころはカッコイイもの、シンプルなもの一辺倒でも、そういうのを経て行き着くものだと最近思います。大人がもっているからこそいいんです。女性の可愛らしい部分を思い出させてくれる気がします。ずっとパンツスタイルだった人が、年をとってスカートをはいたりする気持ちと似てるかな。そういえばうちのおばあちゃんもガラスケースに可愛いものをいっぱい飾っていました。私は、ただ可愛いだけでなく、ちょっと毒っぽさのあるものが好き。小さいころからずっともっているクマとかは、目がとれたり、ペッタンコになっているけれど、そんな完成されていない、どこかぬけている姿にも惹かれてしまいます。

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教えてくれたのは……

出典: FASHION BOX

石井佳苗（Kanae Ishii）さん

【Profile】
インテリアスタイリスト。イタリアの大手家具メーカーに勤務後独立。現在はインテリアや暮らしまわりのスタイリストとして、雑誌、書籍、CMなど様々なメディアで活躍中。リノベーションした1LDKのマンションに3匹の猫と暮らす。著書に『Love Customizer No2 DIY×セルフリノベーションでつくる家』（エクスナレッジ）など。

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（抜粋）