パーツ別の花粉症ケア方法を医師が解説！鼻・目・肌の症状にあわせて対策を

「なんだか鼻がムズムズする」「最近目がかゆい」と花粉症の症状を感じている人も多いのでは。今回は、鼻・目・肌のパーツ別のケア方法を、ながくら耳鼻科咽喉科アレルギークリニック院長の永倉仁史先生にお聞きしました。毎年辛い思いをしている人は要チェック！

パーツ別に花粉症ケアを知りたい！

人によって花粉症の症状は違うはず。鼻が辛い人、目の症状が重い人、皮膚がかゆくなる人など、自分の症状にあわせてケア法をチェックして。

水のような鼻水が止まらず、鼻がつまって苦しい……。セルフでできるケアから始めてみて。

1. クリニックで処方してもらう

クリニックで自分にあう薬を処方してもらえば、症状も軽減されやすい。まずは市販薬を服用してみて、それでも治まらない場合はクリニックへ。

2. 鼻うがいをするなら生理食塩水で！

体内に入った花粉は外へ出すこと。鼻うがいは、生理食塩水でそっとやさしく。水道水だと浸透圧が異なり、鼻の中がふやけ粘膜が剝離して傷みます。

3. 花粉用マスクで防御

マスクと顔の間に隙間ができると効果がないので、ワイヤー入り＆立体型の花粉症用マスクで防御。1／6まで花粉を防げます。

目がかゆくなったり、目のまわりに花粉が付着してわずらわしい！ガードすることも大事です。

1. 人工涙液で洗い流す

かゆみを抑えるなら抗アレルギー薬の入った目薬。目に侵入した花粉は洗ったほうがいいので、涙に近い成分の人工涙液が◎。コンタクトレンズ着用でも使えます。

2. メガネでガード

通常のメガネでもかけると花粉量を1／3くらい防げます。花粉対策メガネなら隙間がなく顔にフィットして花粉が入ってこないので、かなりガードできます！

敏感肌や乾燥肌の方は特にアレルギー皮膚炎を起こしやすい！いつもよりスキンケアを丹念に。

1. 洗顔で花粉を洗い流す

肌が露出している部分がかゆくなるので、花粉シーズンは外出先から帰ったらすぐに洗顔を。顔だけではなく、可能であれば洗髪も早めに済ませたほうがいいでしょう。

2. スキンケアをしっかりと！

自宅に帰ってきて洗顔をしたら、化粧水や乳液でスキンケアしましょう。また入浴して寝る前にもスキンケア。いつも以上にスキンケアをしっかりやることでバリア機能を高めて。

3. 乾燥しないように心がける

肌が乾燥していると花粉が入り込みやすいので、気をつけて。加湿器などを使って部屋が乾燥しないように。空気の乾燥を防げば花粉症以外にもインフルエンザウイルスにも効果的です。

【Profile】
ながくら耳鼻科咽喉科アレルギークリニック院長。慈恵医大を卒業。花粉症に対する最新治療法として、舌下免疫療法などについて日々研究している。

公開日：2020.03.17