春に多くの人を悩ませる症状のひとつ、花粉症。ゆるゆる漢方家の櫻井大典先生は、春を迎える前に花粉症対策を行うことが大切だと言います。今からできる対策を知って、春に備えましょう。
花粉症対策は冬の間から体質改善を
もう何年も花粉症に悩まされている人は、つらい鼻水や鼻づまりが続くことを思うと、春の訪れも憂鬱になるばかりでしょう。しかし、同じように花粉にさらされても症状が出ない人もいます。その違いは、体のバリアエネルギーである「衛気(えき)」が皮膚や鼻、口を覆うことで花粉から身を守ることができているかどうか。花粉症にも鼻水やくしゃみが出る「冷えタイプ」と、目や肌がかゆくなり、目のまわりが赤くなる「熱タイプ」があり、中には混合タイプも。冷えタイプは体を温めるもの、熱タイプは熱を冷ますものをとることが大切です。衛気を補うには、タイプの違いに合わせて、冬の間から対策を講じていくことです。
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花粉症対策には油・甘・冷を控え、加熱野菜をたっぷり食べる
体を守るバリアである「衛気」を補うためには対症療法ではなく、根本的に体の中からの対策が必要です。特に重要なのは脾(消化器系)の状態を整えること。胃腸の負担を少なくするために控えるべきなのは、「肥甘厚味(ひかんこうみ)」と呼ばれる脂っこいもの、甘いもの、味の濃いものなど。ほかにも、サラダや刺身など体温より冷たい食べもの、飲みものを避け、野菜は生ではなく加熱してたっぷりとることがおすすめ。冷たいものや生ものは、衛気をつくる脾を弱らせます。また、ヨーグルトを朝食の定番にしている人も多いですが、これも体を冷やすもの。花粉症の症状がある人で、疲れやすくて風邪をひきやすい人は控えたほうがよいでしょう。衛気を強めるもうひとつのポイントは「呼吸」です。特に冬場の乾燥した冷たい空気は肺に負担となるため、加湿器を使って室内の空気の潤いを保ちましょう。
体を温める食材
しょうが/ねぎ/にら/パクチー/三つ葉/しそ/みょうが/鮭/あじ/シナモン/唐辛子/山椒/こしょう/黒砂糖 など
熱を冷ます食材
水菜/せり/大根/ほうれん草/セロリ/春菊/白菜/れんこん/ゆり根/梨/柿/オレンジ/レモン/りんご/びわ/バナナ/パイナップル/キウイフルーツ/いちじく/豆腐/湯葉/はまぐり/こんにゃく/白ごま/緑茶 など
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このコンテンツの監修者は……
ゆるゆる漢方家 櫻井大典(さくらい・だいすけ)
【Profile】
国際中医専門員。年間5000名以上の相談をこなす漢方専門家。アメリカ・カリフォルニア州立大学で心理学や代替医療を学び、帰国後、イスクラ中医薬研修塾で中医学を学ぶ。中国・首都医科大学附属北京中医医院や雲南省中医医院での研修を修了し、国際中医専門員A級資格取得。日本中医薬研究会に所属し、同志と共に定期的に漢方セミナーを開催。中医学の振興に努めている。SNSにて日々発信されるやさしくわかりやすい養生情報は、これまでの漢方のイメージを払拭し、老若男女を問わず新たな漢方ユーザーを増やしている。おもな著書に『ミドリ薬品漢方堂のまいにち漢方』(ナツメ社)、『つぶやき養生』(幻冬舎)、監修書に『食べる漢方』(マガジンハウス)、『ゆるゆる健康法』(KADOKAWA)などがある。
公式Twitterアカウント@PandaKanpo
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TJ MOOK『祖父の代からの漢方家で育った私が教える ゆるっと養生』
監修/櫻井大典
編集・制作/株式会社レクスプレス、杉浦美佐緒
イラスト/michi
WEB編集/FASHION BOX
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