気温が上がり、美しく咲き始めた花や虫など春の気配を感じるにつれ、湿疹やザラつきなど肌の不調が出てきやすくなりますよね。季節の変わり目の肌トラブル、実は生活習慣を見直すことで避けられるかもしれません。
いつものことと諦めず、毎日の睡眠や食事を見直して
「毎日の睡眠や食事などのライフスタイルも実は肌に大きく影響します」と語るのは、医学博士の慶田朋子先生。何かと環境が変わりやすい春は、自分でも気がつかないうちにがんばりすぎているものです。この時季、肌の不調を感じたら、生活習慣を見直す必要があるのかも。
「生活を見直すことで、毎年起こる仕方のないこと......と諦めていた不快な症状を回避することができますよ」(慶田先生)
ここでは、具体的にどのような方法で改善すればいいのかを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
教えてくれたのはこの人
慶田朋子先生
医学博士。美肌のためのスキンケアについてのわかりやすい解説が人気で多くのメディアで活躍。著書に『365日のスキンケア』(池田書店)。
銀座ケイスキンクリニック フリーダイヤル 0120-282-764
発酵食品を食べて腸内環境を整える
「花粉症にはヨーグルトがいい」といわれます。それは、発酵食品に含まれる善玉菌で腸内環境が整うことで免疫調整になり、鼻や目の粘膜系、肌にもアレルギー反応が起こりにくくなるから。特に、日頃から便秘がちという人は腸内環境が整っていない証拠なので、積極的に取り入れましょう。
適度な運動、睡眠が肌のバリア機能を高める
ストレスや睡眠不足は、成長ホルモンの分泌を下げ、結果的に肌バリアの機能も低下させてしまいます。きちんと栄養価の高いものを食べて、体を動かし、睡眠をとるという基本的な生活習慣を整えるだけでも、体の抵抗力を高めることができます。肌の不調は、体から発信されるSOSと捉えて。
リラックスタイムを意識してもうけ、ストレスコントロールを
春は環境の変化や、冬から春への季節変化で自律神経が不安定になりやすい時季。心身のストレスや、自律神経の乱れは肌のゆらぎにつながります。夜はアロマをたいたり、お風呂にゆっくりつかるなど、意識的に安らぎ時間を作って、交感神経をオフモードに切り替えましょう。
良質なオイルを取ってセラミドの生産を促す
肌の潤いの元となる細胞間脂質の成分の半分は、セラミド。そのセラミドの材料はコレステロールなので、毎日の調理に使う油にこだわってみましょう。
サラダにはオメガ3が豊富なエゴマ油や亜麻仁油、加熱にはコメ油やオリーブ油など、用途別に良質な油を摂取して。ダイエットで過剰なオイルカットをすると肌の保湿力低下につながるため、気をつけましょう。
適度な運動、睡眠、リラックスした時間を過ごすことなどは、この時季だけでなく、一年を通して心がけたいものですよね。心身ともに健康になれば、肌の免疫力もアップしそう。明日から少しずつでも、チャレンジしてみてください。
(リンネル編集部)
photograph: Masakatsu Noro(trival/model), Tomoe Suzuki(still)
hair & make-up: AKI
styling: Mina Takaue
model: Marika Kai
illustration: Kayo Yamaguchi
text: Aki Sato, P.M.A. Tryangle
編/FASHION BOX
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