InRedで連載中の「ベッキーのありのままの日常 ほっとする。」。『笑っていいとも!』同級生のオードリーさんやピース又吉さんと番組で再会し、驚くことがあったというベッキーさん。当時を振り返って思うこととは?
≪目次≫
●いいともの帰り道が楽しかったこと一度もない?
●PROFILE
いいともの帰り道が楽しかったこと一度もない?
「いいともの帰り道が楽しかったこと一度もない!」思わずテレビの収録でそんなパンチのあることを言ってしまった。もちろんこれにはちゃんとストーリーがあったわけで……。
先日、テレビ東京の『あちこちオードリー』というトーク番組に出演させてもらった。MCのオードリーさん、そしてゲストのピース又吉さんと私、という4人で台本なしのフリートーク。実はこの4人はほぼ同期。そして不思議なほど共演が多く、一緒にレギュラー番組を担当することが何度もあった仲。言ってみれば芸能界における“同級生”みたいな存在。おかげさまでトーク収録は仕事とは思えないほどぽんぽーんと楽しく進んだ。
実は私たちは『笑っていいとも!』でも同時期にレギュラーを担当していた。私は2009年からレギュラー。当時、特にブレイクしていたわけでもない私は“なぜこのタイミングで私なんかに!?”とオファーに驚いた。そして、スタジオアルタに通えることを心の底の底から喜んだ。でもいざ放送が始まると……私は毎週もがいていた。スター共演者に埋もれて、そして生放送の限られた時間に追われて、私はいちタレントとして大きな“お仕事”ができたわけでもなく、何の存在感もない人間な気がした。それこそ同級生のオードリーさんやピースさんはしっかり爪痕を残しているのに私は何も……毎週、反省だらけの帰り道だった。
『あちこちオードリー』の収録中、“いいとも”の思い出話をすることになった。すると若林さんが一言。「(自分はいいともで)一個もいい仕事してないと思う」と。すると又吉さんも「前日の夜は寝られなかった」「(いいとものこと)あまり覚えてない」と。びっくりした。私からすると、みんな面白くて、ちゃんと“お仕事”をしていたから……。そこで私も例の発言をしたというわけだ。もちろん番組自体は楽しかった。番組が楽しくなかったというわけではなく、反省の嵐に襲われて、私自身の帰り道は暗いものだったという話。みんなの言葉も部分的に切り取ると、まるでネガティブな意味合いを持ちそうだが、そうではない。みんな『笑っていいとも!』が大好きだった。タモリさんに会えるのがうれしかった。毎週レギュラーでいられることの有り難みも感じていた。それなのに自分のチカラが発揮できず、もどかしく、苦悩していたのだ。当時はそんな思いをしてるのが私だけだと思っていたから、時間を経てみんなの本音が聞けて、何だかほっとした。みんな大変だったんだなぁ。
『笑っていいとも!』……今の子供たちは知らないのかなぁ。トップオブザバラエティーであるあの番組に出させてもらった日々は、本当に宝物。当時は自分の実力のなさに少し苦い思いもしたけれど、それはまさに“青春”の味。大切な大切な思い出だ。『笑っていいとも!』……またみんなで同窓会したいなぁ。
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PROFILE
ベッキー
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WEB編集/FASHION BOX
(InRed 2020年6月号)
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