便秘解消に！腸に効くエクササイズ＆快便に導く呼吸法をマスター [医師監修]

【おなかをやわらかくして快便習慣｜腸を動かす美腸ストレッチ】
ちょっとしたストレスや運動不足で腸の動きが鈍くなり、思いがけず便秘を引き起こすことも。出す習慣をつけるためにも腸に働きかけるエクササイズをご紹介します。

食事で腸が動きだす
そのサポートとして運動も

もし自分のおならや便が臭いと感じたら、腸内が悪玉菌優位になっている可能性があります。さらに便秘も重なっているときは要注意。腸のぜん動運動が鈍り、排便がスムーズにいかなくなっている状態です。便が長く腸に留まることで、悪玉菌によって腐敗が進み、活性酸素を発生させるほか、腸の細胞も傷つけてしまいます。

運動を日々の生活にとり入れて、腸の動きをスムーズにしましょう。短時間の激しい運動は、一気に汗をかいて体内に必要なミネラルを奪ってしまうのであまりおすすめしません。適度なウォーキングなどじんわり汗をかく程度に体を動かして、無理なく継続しましょう。

ここでは便秘など腸の不調が続いているときにトライしてほしい簡単なストレッチをご紹介します。仕事や家事の合間など気がついたときにとり入れると、腸の働きが活性化されて便秘の解消に。また睡眠や入浴、ストレスをためないリラックスした生活など、日ごろの心がけでも腸の働きはよくなります。

[1] いすに座ってひざに手を置く。

[2] リラックスしながら左右に腰をねじる。ねじることでぜん動運動の助けになる。
[3] 1～2を何度か繰り返す。

[1] 両手を下腹部かわき腹に当てて、体の力を抜く。
[2] かかとは上げる。
[3] フーッと息を長くゆっくりと吐く。前かがみになることで、直腸肛門角が開きやすくなる。
[4] 吐ききったら鼻から軽く息を吸う。
[5] 1～4を何度か繰り返す。

【プロフィール】
星子クリニック院長・医学博士。日本臨床抗老化医学会認定医。がんや生活習慣病などの難病患者の治療と予防医療を行う。著書に『「平熱37℃」で病気知らずの体をつくる』（幻冬舎）、『腸のことだけ考える』（ワニブックス）など。

公開日：2020.07.05