膣ツボ、膣締め、48手ヨガ……話題の膣ケアで美ボディ&免疫力もアップ! [専門家監修]

【膣&子宮ケアでなりたいからだ】
『オトナミューズ』3月号で特集した「膣&子宮ケア」企画が、なんと読者人気No.1にランキング! やっぱりみなさん、気になっているんですね。そこで今回は、膣ケアやトレーニングの必要性について、いろいろな角度から検証してみました。やってみて損はなし! 今もっともアツいメソッドはコレ。

≪目次≫
●腎をいたわる生活習慣こそが、健やかな膣環境に
 ○《HOW TO 膣ツボ》
 ○教えてくれたのは……尹 生花先生 Profile
●イイ女ほどからだの中で膣が一番潤っているんです
 ○《HOW TO 膣マッサージ》
 ○教えてくれたのは……森田敦子さん Profile
●「48手ヨガ」でストレスや加齢に負けないからだに
 ○《HOW TO 膣締め》
 ○教えてくれたのは……鈴木まりさん Profile

腎をいたわる生活習慣こそが、健やかな膣環境に

東洋医学ではからだの各部位も、心も自然も全てがつながっていると捉えています。その中でも“生命の素”といわれている「腎」は、生きるために必要なエネルギーを溜める場所であり、成長や発育、生殖といった人間の根本的な活動に必要な精(エネルギー)を維持する働きがあります。

つまりは“精”を常に保管しておく場所が“腎”なのです。その“腎”に“精”が十分にあれば、月経や妊娠、出産など生殖機能は正常に働き、不足すれば腎虚という状態になり、不妊や早い閉経などの原因となります。

他に体内で使われた水は腎に運ばれ、利用できるものは再吸収し、不要なものは膀胱に運んで尿に排出するなど、全身の水分代謝を行ったり、体や臓腑を温める働きも持ち合わせています。腎の働きが弱くなると、成長や生殖などの生命活動に支障が出るだけではなく、水分代謝も悪くなるため、むくみや冷え、顔だけではなくデリケートゾーンの肌の色もくすみ、カサつきやすくなります。

それらを予防するためには、冷たい飲み物や体を冷やすような食材は避けて、足腰を冷やさないことが大切。腎を支える足腰が衰えると、自ずと腎の機能も低下するので足腰を鍛えたり、こまめな水分補給やトイレを我慢しない、疲労を溜め込まないなど、腎を弱らせないための生活習慣こそが、健やかな膣環境にもつながります。

《HOW TO 膣ツボ》

月経痛や慢性疲労を和らげるツボ
内くるぶしの中心点の真下くぼみ「照海」を刺激。腎を養うツボで免疫力を高める。子宮の血流もアップし妊活にも。

膣ツボ、膣締め、48手ヨガ……話題の膣ケアで美ボディに&免疫力もアップ! [専門家監修]

下半身の冷えやむくみ解消のツボ
足裏のほぼ中央にある「湧泉」が効果的。腎の機能を高めるとともに、からだを温める効果も。疲労回復にももってこい!

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腎の働きをサポート! 漢茶「臓美茶 冬」
コウライニンジン、クワ、マカなどを配合した、尹先生オリジナルのブレンド漢茶。

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臓美茶 冬 30包¥20,833、同 ギフトBOX入り¥22,000(共にBHY表参道店)

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美容健康サロン BHY代表取締役
尹 生花先生

Profile_北京中医薬大学博士課程(医学博士)修了。早稲田大学ビジネススクール(MBA)卒業。ホリスティックビューティの先駆者として「体の内側と肌の相関関係」を研究。


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イイ女ほどからだの中で膣が一番潤っているんです

膣まわりのケアが、どうして健康や美容のためになるのか――それは、膣や尿道、肛門などそれぞれの部位が粘膜に覆われていて、「粘液」を出す大切な場所だからです。フランスをはじめとするヨーロッパでは、古くから粘液=免疫力と位置づけられ、粘液力の低下は免疫力が落ちているサインと認識し、自分の健康状態を推し量るバロメーターとされています。

粘液とは、体内に侵入しようとする細菌やウイルスなどの病原体の侵入をブロックしたり、体内に入ってしまった異物を体外へ排出するために活躍する体液のこと。そして膣から分泌される粘液=膣液も同じような役割を持っています。

膣の粘液が乾いていれば、性交痛が始まったり、病原体などの異物を防ぐ力が弱くなるため感染症にかかりやすくなるなど、さまざまな悩みが生じます。粘液力の低下は、免疫力が低くなることの他に、“老化”を招きます。膣内が乾燥し、その結果、膣とつながっている子宮にも影響を及ぼすことに。

いつまでもみずみずしい女性でいるためには、膣まわりの粘膜を乾燥させずに粘液力を高めることが最善策。その粘液力こそが、愛する人とのスキンシップを深めたり、おしゃれがキマる体形を叶えるなど、より一層、女性としての幸せを掴めると思いますよ。

《HOW TO 膣マッサージ》

[1] 専用ソープを泡立てる
まずは大陰唇と小陰唇のひだを指で優しく摘むようにして専用ソープで洗う。クリトリスとその内側、肛門までしっかりと。

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[2] 手の平で温めたクリームを塗布
洗浄後、水分を軽く拭き取り、専用クリームを塗る。肛門まわりから膣付近へ。小陰唇や大陰唇の外側やひだの間も丁寧に。

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[3] 膣のマッサージで保湿&膣圧アップ
植物由来の専用オイル。

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インティメール バーシングオイル 30mL ¥10,000(サンルイ・インターナッショナル)

[4] 指のはらを使って膣の中をマッサージ
専用オイルなどを大陰唇・小陰唇・膣口に塗布。手指にも塗ったら、人さし指と中指を第二関節くらいまで膣の中へ。

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サンルイ・インターナッショナル代表
植物療法士
森田敦子さん

Profile_日本における植物療法の第一人者。CA時代にダストアレルギー気管支喘息を発病したことがきっかけで、フランスの国立パリ13大学で植物薬理学を学ぶ。帰国後、植物療法に基づいた会社を設立。


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「48手ヨガ」でストレスや加齢に負けないからだに

四十八手と聞くと卑猥なイメージを連想するのでは? しかしそのルーツを辿ると、“俗なもの”ではなく、“養生法”だったということが分かりました。日本最古の医学書といわれる『医心方』の中にも四十八手のルーツになった一文があるほど。

そんな四十八手をもっとも活用したのが江戸遊女たち。華やかなタレント性と同時に、売れっ子としてキャリアを積むために必要とされたのは「1に顔(容姿)、2に床(床上手)、3に手(手練手管)」が原則。

読み聞かせの習得、華道や茶道、和歌、三味線など幅広い教養を身につけるというハードな毎日の中でも、男性から好まれるのは柔らかくて締まりのいい膣と、足の指先まで温もりが巡っているからだ。過酷な環境の中でも美しく輝き続けながら、健やかな膣環境を維持するために四十八手は有効だったのです。

四十八手の所作は、決して激しいものではなく、リラックスしながら効率よく筋肉にアプローチできるうえ、“回す”“ねじる”“伸ばしきる”といった動きがあり、それを分析して生まれたのが「48手ヨガ」。

股関節を存分に開放し、お尻の筋肉である臀筋や骨盤底筋、括約筋など、主に下半身の筋肉を鍛えることができます。血液の巡りもよくなるので、婦人病のケアにも最適。続けるほどに、見た目も内面もしなやかなボディが手に入りますよ。

《HOW TO 膣締め》

[百閉]その1
正座の状態で、腰をそりながらお尻を浮かせる。胸は正面に突き出し、鼻から息を吸う。恥骨の前後運動で骨盤底筋を鍛える。

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[百閉]その2
口から息を吐きながら、腰を丸める。膣の締めつけを強化し、内臓の下垂を防止。1と2を繰り返しながら、約1分間。

膣ツボ、膣締め、48手ヨガ……話題の膣ケアで美ボディに&免疫力もアップ! [専門家監修]

締め小股
仰向けになり、足首をクロス。太ももの筋肉と括約筋を締めつけて刺激して、膣や肛門を意識。腹式呼吸をゆっくり、約1分間続ける。

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梃子がかり
仰向けになり、腰をゆっくり浮かせる。このとき、肛門と膣が締めつけられているか確認を。腹式呼吸を意識して、約1分間続ける。

膣ツボ、膣締め、48手ヨガ……話題の膣ケアで美ボディに&免疫力もアップ! [専門家監修]

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ユニークなタイトルでありながらも、その中身は江戸遊女が実践していた女性ホルモンとの向き合い方や、体力活性法など、現代風にまとめた一冊。『48手ヨガ』(駒草出版)

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日本女性ヘルスケア協会会長
生活カウンセラー
鈴木まりさん

Profile_ロサ代表取締役。ストレッチやダンス、ヨガの要素を取り入れ、血流やリンパの流れ、女性ホルモンの分泌を促す「ジョホレッチ」を開発。海外からのクライアントも多く、リピート率は80%を超える。


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illust_YURIKOV KAWAHIRO, TAKAKO EDA
text_AZUSA SATO
otona MUSE 2020年8月号
web edit_FASHION BOX, AYAKI ANDO[vivace]

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