(2020年8月25日 更新)
女性性の象徴であり、実は若さや美のカギを握るのが膣まわり! エイジングを感じるミューズ世代こそ粘膜ケアをスタートすべきなんです。顔をケアするのと同じ感覚で始めてみませんか? 植物療法士の森田敦子さんに教えていただきました。
≪目次≫
●究極のアンチエイジングは膣のケアにあり!!
●森田さんに教わる、正しい膣ケアの方法
●オススメのオーガニックな膣ケアアイテム
●教えてくれたのは……森田敦子さん プロフィール
究極のアンチエイジングは膣のケアにあり!!
出典: FASHION BOX
粘液力=免疫力。
粘膜の乾燥で老化は加速します
「膣の粘液は体内に侵入しようとする細菌やウイルスをブロックしたり、異物を排出するためのもの。感染症にかかりにくくする他、性交をスムーズに行うためにも不可欠です。しかも粘液力の低下は老化を加速させる一因! 粘膜が乾くと子宮に影響し、若さの要である女性ホルモンのバランスが崩れやすくなります。更年期や不妊とも密接な関係が」
膣が潤うことは、
肌や心も潤うことです
「生理・排泄・セックス・妊娠・出産……全てに関わるのが膣。大切な場所でありセンシュアリティポイントでもあります。そんな膣の理想は粘膜がたくさんの水分を含んだ状態。膣が十分に潤って快感を得られると、女らしさや心の安定を司る、いわゆる“幸福ホルモン”がふんだんに分泌されます。つまり女性は膣が潤ってこそ外見も心も美しく輝けるのです」
アンダーヘアは、いりません!
「膣を清潔に保つために有効なのがアンダーヘアの処理。私は女性器まわりのIゾーンや肛門付近のOゾーンまでフル脱毛していいと思います。そうすると排泄の際にキレイに拭き取れてムレやかゆみ、ニオイも軽減できます。さらに陰毛が膣の周辺を摩擦することで生じる黒ずみや乾燥の防止にも効果的。フル脱毛に抵抗がある人はVゾーンだけ少し残してみては?」
洗浄、保湿、マッサージ。
正しいケアを毎日のルーティンに
「膣まわりは垢が溜まりやすく、細菌も繁殖しがち。専用の刺激が少ないソープを使ってしっかり洗浄することが大切です。洗ったあとはローションやクリームですぐに保湿するのもマスト。洗浄と保湿の徹底は、膣まわりのかゆみ対策にも健康的でふっくらした肌を維持するのにも有効です。さらにマッサージを取り入れると、加齢による膣の萎縮の防止策に」
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森田さんに教わる、正しい膣ケアの方法
毎日実践したい膣ケアの3ステップをご紹介。摩擦やムレの影響も受けやすいパーツだけに、いたわるように優しく手当てを。
まずは……膣まわりの構造を知ろう
中央に膣口、その両サイドを囲むようにひだ状の小陰唇、さらに外側に大陰唇がある。そして、膣口の前に尿道口、小陰唇の前には突起したクリトリスが。
[1] 洗う
専用ソープを泡立てて
まずは大陰唇と小陰唇のひだを指で優しく摘むようにして専用ソープで洗う。ひだの裏に溜まる垢までしっかりと。さらにクリトリスとその内側、肛門も丁寧に。
[2] 保湿
手の平で温めたクリームを塗布!
洗浄後、水分が軽く残っている段階で専用クリームやローションを塗る。肛門まわりから膣付近へ。小陰唇・大陰唇の外側やひだの間もくまなく。
[3] マッサージ
指のはらを使って血行促進を
専用のオイルなどを大陰唇・小陰唇・膣口、そして手指に塗ったら、人さし指と中指を第二関節くらいまで膣の中へ。指の腹を密着させ膣壁をなぞっていく。
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オススメのオーガニックな膣ケアアイテム
角質層が薄く、デリケートといわれている膣まわりのケアには、オーガニックのプロダクトを選ぶのがオススメです。
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教えてくれたのは……
サンルイ・インターナショナル代表
植物療法士
森田敦子さん プロフィール
日本での植物療法の第一人者。ルボア フィトテラピースクールを主宰する他、セルヴォークをはじめとするブランドの商品開発に携わる。『潤うからだ』(ワニブックス)など著書も多数。
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illust_YURIKOV KAWAHIRO
text_CHIHIRO HORIE
(otona MUSE 2020年7月号)
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