2020年の始まり、こんな日々を過ごすことになるとは誰も想像していなかったはず。見えないウイルスとの生活を強いられた私たちですが、ストレスを少しでも軽減し、心地よくそして自分らしく過ごせるように—。人気スタイリスト・風間ゆみえさんに毎日の生活で行っている習慣を教えてもらいました。意識を少し変えるだけで、きっと心もからだも軽快に心地よくなれるはず。
《目次》●《Move hard & keep smiling》負の感情は夢中になれる運動と笑顔で忘れる
○抗ストレス、抗うつに効果のあるハーブ
●《Try to natural skin》ナチュラルスキンを心がける
○ゆみえさんお気に入りの日焼け止め
●《Watch out for body get cold》からだを冷やさない
○冷えにきくハーブ
●《Digital Detox》眠る前2時間はスマホを見ない
●《Taste of Sunshine》目覚めと共に、太陽の光を浴びる
●教えてくれたのは……風間ゆみえ(スタイリスト)/Profile
《Move hard & keep smiling》
負の感情は夢中になれる運動と笑顔で忘れる
嫌なことがあっても寝たら忘れちゃうタイプだから、私自身はあまり負の感情を抱くことって滅多にないけれど(笑)、どうしてもイライラしたり怒りの気持ちって抱いてしまうもの。悲しみとは違う、そんな負の感情はそのエネルギーを思いきり発散すると、取れてしまうんです。バドミントンやバッティングといった、楽しみながらできて心肺機能が高まる運動を30分。30分以上すると心臓に負担がかかるし、活性酸素が溜まって老化が加速するから気を付けて。しっかり動いたら、水分やビタミンをしっかり補給して、休む。すると、ムカついてなんていられなくなるから! それからもう一つの方法は笑うこと。ときには偽りも私は必要だと思うの。偽りでもいいから笑顔を作る。顔の筋肉と脳は直結していて、口角を上げていると、脳は気持ちがポジティブだと錯覚を起こすんです。だから笑いましょ。そして、抗ストレス効果や免疫力を調整してくれる「アダプトゲンハーブ」といわれる人参系のハーブのティザンヌ(ハーブティー)を飲めば、完璧。
抗ストレス、抗うつに効果のあるハーブ
St. John's Wort(セントジョーンズワート)
星のような黄色の可愛らしい花が特徴の、天然のトランキライザー(精神安定剤)として親しまれるハーブ。別名“サンシャインハーブ”。
Shatavari(シャタバリ)
サンスクリット語で「100本の根をもつ植物」と言われ、女性の揺らぎがちなリズムを整えたり、不安やストレスのケアにも。
Ashwagandha(アシュワガンダ)
古くからアーユルヴェーダに利用され、根の部分に抗ストレス作用が。
Siberian ginseng(シベリアンジンセン)
日本名は「エゾウコギ」。抗ストレスや疲労回復作用だけでなく、女性ホルモンを補う効果も。
人気スタイリスト・風間ゆみえの心とからだの整え方|フィトテラピーで不調を改善
《Try to natural skin》
ナチュラルスキンを心がける
暑い日にしっかりファンデーションを塗ってマスクをしていたら、メイクは崩れるし、マスクも汚れます。そんな毎日に気持ちを落とすのではなく、マスクの日はメイクも薄付きにすればいいじゃない! 肌が荒れていて、化粧をしなければ外に出られないという人もいるけれど、肌にオイリーなものを塗ったままマスクをして太陽の下にいたら、蒸れて肌荒れは進んでしまうはず。マスクに色が移るほど濃いメイクはしないで、肌が心地いいと思えるものだけを使う、ナチュラルスキンを心がけましょう。化粧ができなくて憂鬱……と思うより、日焼け止めだけで外に出られて、肌が軽く心地よい!とポジティブに変換したほうがずっと楽しいじゃない!?
ゆみえさんお気に入りの日焼け止め
amritara(アムリターラ)
オールライトサンスクリーンクリーム SPF18 PA+ 40g ¥3,800(アムリターラ)
ゆみえさんも信頼を置く国産オーガニックブランドの日焼け止め。UVとメイク下地の効果がありながら石鹸で落とせる優しさも嬉しい。
ALL good(オールグッド)
オールグッド ティント サンスクリーン ローション spf30 89mL ¥3,000(CREST INTERNATONAL)
珊瑚礁に有害な物質を含まず、オーガニックの植物成分がベースのナチュラルなUV。海などアウトドアのマストアイテム。
[ヨガ、瞑想ほか]心もからだも軽快に。毎日の生活に取り入れたい習慣
《Watch out for body get cold》
からだを冷やさない
からだが冷えると排出がうまくいかなくなって体調を崩したり、外気と室内との寒暖差が原因で自律神経が乱れてしまったり、血流が悪くなってむくみを引き起こすことにも。とにかくからだを温めて、巡りをよくすることを意識しましょう。ナスやトマト、ピーマンといった夏野菜はからだを冷やすものが多いから、熱を通してから食べるように意識して。特に冷え性の人は、生で食べることは避けてくださいね。
冷えにきくハーブ
Vigne rouge(ヴァンルージュ)
赤ブドウの葉。血流の巡りをよくしてからだを温めるだけでなく、高い抗酸化効果も。ティザンヌ(ハーブティー)にして。赤ワインの300倍もの抗酸化力があるとか!?
HERBORISTERIE(エルボリステリア)
エルボリステリア タンチュメール inner warmth 30g ¥2,800(コスメキッチン)
自律神経・女性ホルモンの乱れなどからくる“冷え”や“むくみ”をケアするタンチュメール(ハーブ抽出液)。お水に2~3滴落として。
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《Digital Detox》
眠る前2時間はスマホを見ない
からだの修復と再生が唯一行われる時間が、睡眠中。ぐっすり質の良い睡眠を取るには、メラトニンという睡眠ホルモンの働きが重要で、そのメラトニンは太陽の光を浴びてセロトニンが分泌された14~16時間後に分泌されるんです。でもそのメラトニン、ブルーライトを見るとたった3秒で分泌が抑制されてしまう! だから、寝る2時間前にはスマホやPCは絶対にオフ。毎日は難しくても、週末だけ、逆に週末は楽しんで平日に……など、生活スタイルで取り入れて。以前はSNSを見ないと疎外感を覚えることがあったかもしれないけれど、こんな自粛モードの今だからこそ、始めませんか?
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《Taste of Sunshine》
目覚めと共に、太陽の光を浴びる
朝5~7時の太陽は神聖な光を放つのだそう。なるべくその時間に近い光を、起きたら背中に浴びて、熱を感じながら深呼吸。背中に浴びるのには理由があって、腎臓などの年齢と共に弱ってくる臓器は、太陽の熱を感じることで活性化するんです。太陽を浴びるとセロトニンという抗ストレス作用のある神経伝達物質が分泌されるから、ストレスに強いからだを作ることに。そして何より大事なことは毎日続けること。寝坊してしまっても、落ち込まない。できる時間に無理せず、毎日続けることが大事なんです。
教えてくれたのは……
風間ゆみえ(スタイリスト)/Profile
雑誌を中心にスタイリストとして活躍する他、ブランドディレクターや植物療法士としての顔も。風間さんからフィトテラピーを学べる会員制オンラインサロン「SALON_Y」が注目を集める。
今こそ読んでポジティブに! カリスマコーディネーターの【ハッピーのヒント】
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(otona MUSE 2020年9月号)
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