2020年の始まり、こんな日々を過ごすことになるとは誰も想像していなかったはず。見えないウイルスとの生活を強いられた私たちですが、ストレスを少しでも軽減し、心地よくそして自分らしく過ごせるように—。人気スタイリスト・風間ゆみえさんに毎日の生活で行っている習慣を教えてもらいました。意識を少し変えるだけで、きっと心もからだも軽快に心地よくなれるはず。
《目次》●《Time to deep breathe》深く呼吸をする時間を作る
○呼吸のときにオススメのハーブ
●《Wash your MASK》マスクは洗えるものを使う
●《Do YOGA online》オンラインでヨガをする
●《Have a quiet time》静かな時間を1日に取り入れる
○正しい瞑想の仕方
●《Stop Overeating》大食をしない
○食べ過ぎにきくハーブ
●教えてくれたのは……風間ゆみえ(スタイリスト)/Profile
《Time to deep breathe》
深く呼吸をする時間を作る
今や外出にマスクは必需品。マスクをしていると、知らず知らずのうちに呼吸は浅くなっていくんです。すると、脳に酸素が送り込まれにくくなって思考力は低下。やる気までもなくなってしまう。だからいつも以上に、呼吸をする時間を意識的に作ることがとっても大切なんです。帰宅をしたらまずマスクを外し、そして目を閉じて深呼吸することを習慣に。そのときぜひ使ってほしいのが、肺に息が入りやすく感じるような、清涼感のあるハーブの香り。精油をディフューザーでたいたり、ティッシュに1~2滴垂らして香らせたものを鼻からスーッと吸うと、しっかり肺まで息が入って楽に呼吸ができるようになるのを感じられるはず。オススメは、ユーカリやティートリー。SHIGETAの『ディープブレス』のように呼吸のためにブレンドされた精油を使うのも手。自分自身が心地よく呼吸ができるハーブを、ぜひ見つけてください。
呼吸のときにオススメのハーブ
Tea tree(ティートリー)
免疫系の活性や、抗菌・抗炎症作用に優れたハーブ。風邪やインフルエンザ、花粉症の予防にも。
Eucalyptus(ユーカリ)
抗菌力があり、花粉症や鼻炎などで弱った鼻の粘膜にも効果的。
SHIGETA(シゲタ)
ディープブレス 5mL ¥3,000(SHIGETA JAPAN)
ユーカリやローズマリー、タイムなどの100%ピュアなエッセンシャルオイルをブレンド。心地よい呼吸を誘います。
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《Wash your MASK》
マスクは洗えるものを使う
地球や環境のためにサステナブルな意識が高まっていますよね。ひとりひとりの行動なんてほんの小さなこと……そう思いがちだけれど、環境のために行動をすることって、実は自分自身を癒やすことにも繋がるんです。毎日使うマスクも使い捨てではなく、洗って繰り返し使えるものに。1日使ったマスクは、キレイな水で丁寧に手洗いを。水で汚れを流すことは、心の浄化作用もあるんです。汗や皮脂で蒸れて、肌荒れなどのアレルギー反応を起こす人も。刺激の少ない、肌当たりの優しい天然素材のものを選びましょう。
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《Do YOGA online》
オンラインでヨガをする
活動の幅が狭まると、どうしても運動不足になりがち。またストレスも多い毎日でからだの動きも鈍くなると、内臓が下垂しやすくなって、食欲不振や体調不良の原因に。本当は逆立ちをできるといいけれど(笑)。そんな毎日にぜひ取り入れてほしいのがヨガ。密を避けてスタジオへ行くのをためらう人も多いと思うから、私はオンラインレッスンをオススメします。オトナミューズ読者は頑張り屋さんが多いと思うから、疲れやすいしからだが緊張していることも多いはず。心地よく柔らかい声に合わせてゆっくり動くメローなヨガで、リラックスしながら心身を解してあげてください。
micoyoga
週に4日、時間や内容によって選べる5種のレッスン。Zoomで参加。カメラやマイクはオフでもOK。
《Have a quiet time》
静かな時間を1日に取り入れる
心は常に冷静でいたいと思っているけれど、もともとせっかちな性格の私。気持ちが多少アップダウンすることは悪いことじゃないと思っていますが、朝のスタートくらいは、心を整える静かな時間を持ちたいなと最近思うようになりました。正直、そこまで必要としていなかったというか、静かにしていると寝ちゃうの(笑)。でも正しいメディテーション(瞑想)の意味を知ったら、素敵だなと興味が湧いて。右手と左手を胸の前で合わせることは、右脳と左脳を合わせて精神を合わせる意味があるのだそう。心のなかのいろいろな感情を、目をつむって手を合わせてひとつにまとめる、なんだか気持ちがいいですよね。脳をひとつに統一する、そんな時間を1日のなかにぜひ持ちたいものです。
正しい瞑想の仕方
肘を直角に曲げて、右手と左手を胸の前で合わせて目を閉じる。ゆみえさんは、最低8~10分行いたいそう。
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《Stop Overeating》
大食をしない
からだにとって、一番の害は食べ過ぎや飲み過ぎといった大食。私たちのからだに備わっている消化酵素は一生分の量が決まっているから、暴飲暴食の人は要注意。でも私も食べることが大好きで、ついつい食べ過ぎてしまう方。食べれば食べるほど、糖を欲する脳は満足するけれど、からだはどんどん疲れていく……。頭ばかり満足して、からだはぐったり……。そんなときは、一食お休み。食べる代わりに白湯を飲んで、からだを休めます。白湯といっても、熱湯を冷ましたものではありませんよ。アーユルヴェーダの教えでは、換気扇を回し、やかんの蓋を開け、火にかける、その3つのエレメントが合わさりできたものが白湯です。からだのなかに残った食べ物を洗い流すイメージでゴクリ。食べ過ぎにきくハーブのティザンヌを飲むのもオススメ。
食べ過ぎにきくハーブ
Fennel(フェンネル)
消化を助け、胃腸に溜まったガスを抜く効果が。食後にティザンヌ(ハーブティー)として飲むのがオススメ。
Mulberry leaf(マルベリーリーフ)
日本名は、青汁で知られる桑の葉。繊維質が豊富で、糖の吸収を阻害して血糖値の上昇を緩やかにする働きが。食前に。
Patchouli(パチュリ)
催淫作用のある香りで、食欲を抑制してくれる。
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教えてくれたのは……
風間ゆみえ(スタイリスト)/Profile
雑誌を中心にスタイリストとして活躍する他、ブランドディレクターや植物療法士としての顔も。風間さんからフィトテラピーを学べる会員制オンラインサロン「SALON_Y」が注目を集める。
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illustration_ASAMI HATTORI
(otona MUSE 2020年9月号)
web edit_FASHION BOX, SHOKO TANIGUCHI[vivace]