TVに雑誌に広告に、20代前半で日本国中の人気者になったローラさん。活動の拠点を東京とロサンゼルスに広げておよそ5年。28歳になった彼女がSNSで新たに発信するのは、自然環境についての思い。彼女の今の心境を、乙女心の代弁者、作家のLiLyさんが探ります!
ROLA、生まれついた魅力と努力。by LiLy
まるで少女みたいな、あどけない笑顔にノックアウト!肌触りのよいベージュピンクのニットは、より一層女性らしく、柔らかさを増した彼女の魅力を引き立てて。ニット¥43,000(エキップモン/サザビーリーグ)
ナチュラルボーン。ローラを見ているとその単語が浮かぶ。和訳するとニュアンスが少し異なってしまうけれど、「生まれついた本来の姿」という意味。ちょっと抜けている、という意味で使われる日本語の「天然」とも、ローラは似ていてまた少し違う。
お茶の間に、「オッケー♡」というシンプルでありながらも超がつくほどの肯定ワードを流行語になるほど広めたローラ。きっと、芯からポジティブ。そう、想像する。本来ならツンとした印象を与えそうな隙のない美貌から漂うオーラは、こちらが拍子抜けするレベルで柔らかくハッピー。
現在28歳。本物のローラは、どんな女の子なんだろう?お互いスッピンの状態で何度か街ですれ違ったことはあったものの、初対面。編集長からのお題は「ホンネでガールズトーク」。ローラの魅力そのものに好奇心にかきたてられるように、私は彼女と向き合った。
「ずっとね、唯一無二の不思議な魅力だなぁって思ってみていました。日本の芸能界にも珍しいビヨンセみたいなホットな外見と、そんなルックスとはアンバランスなくらいにお茶の間が親近感を持てるハッピーで優しいキャラクター。瞬く間に人気者になって、芸能界にすんなりと馴染んでいて。そして今、拠点をLAに移してからのインスタを見ると、今度はすんなりととびっきりイケてるLAガール!芯はブレることなくローラのままなのに、カメレオンみたいな柔軟性だなぁって。LAがこれまたすっごく似合っていて!!」
みんなに知らせたいことがたくさんあるの
色を使わず、陰影と質感のみ強調したメイクで内面がにじみでるピュアな美しさを表現して。日焼けした肌に合う、明るいピンクのヘアカラーと、鍛えられた背中が極上のアクセサリーに。ボディスーツ¥4,900(Ungrid)
テレビで見ていた印象通り、キラキラした笑顔で「わぁ、嬉しい」と小さく叫ぶローラの語尾には「♡」がつく。
「LAは本当に楽しくて。だから似合うって言われるとすっごく嬉しい。アハハ♡」
初対面の人と話す時、距離を保つためにも有効な敬語をローラが使わないことを嬉しく思って、私は続ける。
「なにをしている時が一番楽しい?」
「素敵な仲間とご飯を食べている時とか、未来についての打ち合わせをしている時が本当に楽しい!仕事の時間を削ってでも未来のための時間を作ろうと最近はしていて。頭の中でこうしたいなって思うことが、少しずつ現実になっていくことに一番胸がワクワクする」
「仕事とは別の、未来の“打ち合わせ”!?それはたとえば、環境のこととか?」
「うん!それも、もちろん入ってる。環境とか食べ物とか。自分が色々と調べていく中で、みんなにももっと知らせたいと思うことがたくさんあるの」
「ねぇ、すごく素敵。バングラディシュに住んでいた幼少期には緑色の池がお風呂がわりだったこともあって、自然にたくさんの幸せをもらってきたから今度は自分が地球に恩返しをしたいとローラが話している記事を読んで、私は圧倒されたんだよ。私を含めて多くの人はまだまだ自分のハッピーを保つことだけでもいっぱいいっぱいで、日常の中で自然環境に向き合う余裕まではなかなか持てないものだから」
「ううん、自分をハッピーにするために努力をすることも、すごくいいことだと思う。まずは自分がハッピーになることが一番大事で。そこから初めて、他の人にも優しくできたり、動物や地球のことを考える余裕が生まれることにもつながるから」
〈続く〉
ROLA
ローラ/モデル、女優として国の内外を問わず活躍。料理のレシピや、トレーニング法などインナービューティについてもSNSで発信中。
LiLy
リリィ/作家。20代の恋愛観を赤裸々に綴ったエッセイでデビュー。小説など著作多数。最新刊は『目もと隠して、オトナのはなし』(宝島社)。
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model_ROLA
photo_YUSUKE MIYAZAKI [SEPT]
styling_KAZUE MIZUSHIMA[La plage]
hair_shuco[3rd]
make-up_SADAE SASAKI
interview_LiLy
edit_SATOKO ISHIKAWA[vivace], FASHION BOX