「ポーラ」のシワ改善美容液がさらなる進化を遂げて、堂々新生!
『& ROSY』で連載中の「開発者に会いたい」。今回は4年以上もの開発年月をかけて、リンクルショット メディカル セラムの2代目を発売したポーラに注目。シワ改善のパイオニアとして研究を続けたポーラが、約110万人もの使用者の声を分析し、発見した新たなシワの真実とは……?
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初代に比べて、シワ改善率が倍以上にアップ!
日本初のシワを改善する医薬部外品として2017年に誕生し、約110万人ものユーザーに愛用されているリンクルショット メディカル セラム。その2代目がこちら。
好中球エラスターゼのはたらきを抑制し、シワを改善する独自成分ニールワンに加え、肌のハリ感と潤いをサポートする複合成分や、美しくしなやかに動く肌をサポートする独自成分も配合。ニールワンが好中球エラスターゼをロックする機能も大幅に高めている。
サイズが小さく、粘性の低いオイルを採用。顔の隅々まで行き渡りやすく、シワに入り込む。高揚感のあるオレンジは、前向きにシワ改善に挑んでほしいという想いが込められている。
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美容ジャーナリスト・加藤智一がポーラ商品開発者にインタビュー!
■シワ改善成分ニールワンにさらなる有用成分がプラス
美容ジャーナリスト 加藤智一(以下、加) 「日本初! シワ改善美容液」というセンセーショナルなコピーで、“シワ改善コスメ”ブームを作った初代から、はや4年。ようやく2代目の登場ですね。初代はシワを改善する独自成分のニールワンだけを配合していましたが、今回はサポート成分が色々配合されていますね。
ポーラ化成工業 研究所 フロンティアリサーチセンター 主任研究員 五味貴優さん(以下、五) はい。発売以来、2年間ほど市販後調査を行いまして、有効成分ニールワンに肌トラブルがないことが確認されたので、他成分を配合して申請し、無事に認可が下りました。
加 とはいえ、昨日今日で配合成分を決めたわけではないですよね?
五 もちろんです。そもそも初代の承認を受けたときに、すでに研究開発が動き始めていて。構想も含めると、4年以上は費やしていますね。
加 4年以上! 今回も長旅でしたね……。今回、一番の技術ポイントはどの点ですか?
五 初代はシワ改善のプロセスを、肌の自然な回復に委ねていましたが、今回は他成分を加えることで、シワにより積極的にはたらきかけていくことを考えました。真皮のコラーゲンやヒアルロン酸を増やしてあげたり、ということです。
加 その成分がエイドリキッドとICユニット1の2種類ですね。
五 はい。エイドリキッドは前述したように、コラーゲンとヒアルロン酸を生み出す“刺激”のはたらきがあります。シワ部分を埋め込むように、肌密度を高めていきます。そして、ICユニット1は、シワの改善を加速する“コンドロイチン硫酸”を増やす成分です。こちらは今回の目玉となる技術です。
■傷の回復実感と、シワの改善には関係性が
加 発表会で伺いました。シワの改善スピードには個人差があって、それが傷の回復実感と関係性があった、と。そして、傷の回復に寄与している物質が“コンドロイチン硫酸”だから、それを増やせばシワ部位も改善するはず、という着眼点ですよね。
五 その通りです。研究当初は、シワ部分のコラーゲンやヒアルロン酸を増やしたい、という効果訴求からスタートしましたが、研究を進めた結果、まずは、ICユニット1でコンドロイチン硫酸を増やして、シワ改善環境を整える。続いて、エイドリキッドで栄養を与えることで肌密度を高めるという流れに落ち着きました。
加 強力なバックアップメンバーが支えている、といった印象ですね!
五 ポーラには「B.A」という最高峰ブランドがあり、それはバイオアクティブ=肌の力を最大限に引き出すことでしか生まれない美しさ、という考え方なのですが、社長からはもはや「B.A(のコンセプト)を超えているようだ」と言われています(笑)。リンクルショットやホワイトショットは肌悩みをより早く改善する、という期待を担っているブランドなので、今作でも現時点で可能な技術を全て投入しています。
加 使用前後の写真も拝見しましたが、シワだけではなく、白さやツヤもアップしていて、本当に驚きました。でも、さらに進化させたいということですよね?
五 はい。現在は、ユーザーが使用前、使用後の写真を見比べることで、「シワがなくなった!」と喜んでいただけます。でも、本当は比較しなくても、明らかにシワが改善している状態にまで改善させたい。
加 凄い! 何年後くらいですか?
五 そうですね……10〜15年後くらいでしょうか。そのときは、塗るという方法ではないかもしれませんが……。女性から「綺麗なメイクをしてもクレンジングをしたら、シワがまた現れてがっかりする……」という声を聞くことがあります。年齢に抗うことは難しいとは思いますが、将来的にはそんな残念な気持ちにならない世界が作れればいいなと考えています。
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インタビューしたのは……
美容ジャーナリスト
加藤智一
【PROFILE】
『& ROSY』でもおなじみ、美容業界歴20年超のジャーナリスト。アンチエイジングから最新メイクアップ、美容医療まで幅広い知識をもつ。
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教えてくれたのは……
ポーラ化成工業 研究所 フロンティアリサーチセンター 主任研究員
五味貴優さん
【PROFILE】
肌のアンチエイジング研究23年。リンクルショットやB.Aをはじめ、ポーラやオルビスの化粧品を多数開発。
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photo : TETSUYA NIIKURA [SIGNO]
composition & text : TOMOICHI KATO
(& ROSY 2021年2月号)
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